読書と歴史民俗
2013年11月25日
2013年11月18日
2013年07月15日

古代史 残された謎 関 裕二著
古代史 封印された謎を解く 関 裕二著
7世紀までの日本は謎に包まれている。8世紀に書かれた「古事記」や「日本書紀」は、まるでお伽話のようだ。8世紀の日本人はわずか数百年前の、3~5世紀の日本を本当に知らなかったのか?
8~9世紀には壮大な都が作られ、10~11世紀には世界史に残る文化をもち、12~16世紀は世界最強クラスの軍事国家、そして17世紀以降には巨大な商工業・農業生産と人口を有する極東の大国であったのに、なぜ古代の歴史はまともに残されていないのだろう。初代天皇がいつ頃生まれ、それが誰なのかさえわかっていないのだ。
例えば、邪馬台国とヤマト王朝は時代が重なっているようだが、互いにどのような関係だったのか。
支配関係か、敵対していたか、それともイコールか。ヒミコやトヨと天皇ではどちらが偉いのか?
この本は、そうした疑問にアッと驚く推論で答えてくれる、のだが...
信じるか信じないかはあなた次第...どちらか1冊で良いかなあ(笑
robertohouse│コメント(0)
2013年06月27日

海と列島の中世 網野善彦著
宮本常一と網野善彦の海民論はどれも面白い!
日本は海で閉ざされていたのではなく、海で開かれていた。
陸上交通による輸送がまともに機能したのは明治以降で、それまでは海が主役であった。それはそうだ、こんな山だらけの国でトンネルもない時代の陸上輸送は想像を絶する。海は真っ平らである。位置エネルギーを持ち上げる必要はない。
北九州の海民にとって、朝鮮との海峡は古くから庭のようなものだったらしい。 有名な「倭寇」は日本という国家に属する民ではなく、海峡周辺を跋扈する、中国人や朝鮮人も含む海の集団だったという話。 モンゴル帝国が元寇とほぼ同時期にサハリンに侵攻していたこと。 中世に船で南米まで行った日本人がいたこと。 四国の漁民が江戸時代にオーストラリアまで行って漁をしていたこと。 寺院建立のたびに日本の僧は勧進貿易のため大陸へ出稼ぎに行っていたこと。 古代においては遣隋使や遣唐使ばかり有名だが、もっと多彩な交流があったことは間違いないようだ。
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2013年06月08日
2013年06月07日
2013年06月04日

宮本常一「忘れられた日本人」を読む 網野善彦著
宮本常一を網野善彦が読み解く!これはエキサイティングだ。
網野氏は事情により短大で教えることになる。ところが高校、大学と教師経験豊富な網野氏にとっても短大は難しい職場で、なかなか授業を聞いてくれなくて苦労したらしい。そこで教材として使用したのが宮本常一の「忘れられた日本人」だったという。これは上手くいって、10年も続いたとのこと。 民俗学初心者の自分がこれを選んだのも正しかったようだ(笑
内容は単なる解説書ではなく、宮本常一をベースとして網野論が展開される。
江戸時代は農民が9割だったというのは誤りで、せいぜい5割しかいなかったという。明治政府の意図的な統計により漁民も兼業の工民も農民に含まれてしまっていた。確かに養蚕や綿花は工業に含むべきだろう。そうした技術的ベースがなければ明治維新後の急速な工業化は実現しなかった。政府は江戸時代がいかに遅れていたかを宣伝し改革を正当化し近代化を推し進めた。 近世の日本では国際的に見ても女性の自立が極めて進んでいた。江戸の刑法は男女平等かやや男性に厳しかった。農村で現金収入を握っていたのは女性だった。明治政府は男性だけに参政権を与え、家父長制を定め、女性だけに姦通罪を作ったのである。被差別民の解放は、同時に与えられていた権利を奪うことでもあった。伝統的と思われている風習の多くが、明治以降に政治的につくられたものではないかという見方は宮本常一と共通している。 宮本常一のテーマだった西日本と東日本の違いについても詳しく解説されている。明治以降の日本は東日本的な価値観でつくられてきた。
網野氏の文章はとても平易でわかりやすく、民俗学に興味がなくても面白いと思う。
そして宮本常一の「忘れられた日本人」はすべての日本人に、日本人のバイブルとして繰り返しお薦めしたい。
robertohouse│コメント(0)
2013年05月31日

神々の汚れた手―旧石器捏造・誰も書かなかった真相 文化庁・歴博関係学者の責任を告発する 奥野正男著
旧石器捏造事件のことは誰でも覚えているだろう。世界一古い文明を持っていたかのような大発見の連続に日本は熱狂したが、それは全てウソだった。
日本の考古学を木っ端微塵にした大事件は、はたして、本当にたった1人の仕業だったのか。
考古学者が仮説を立て、ゴッドハンドと呼ばれる現場員がその通りの旧石器を次々と発見して仮説を立証する、その繰り返しであった。捏造を実行したのは学者でも現場監督でもない、体系的知識を持たない、現場作業員だった。 当初から疑問を持つ学者もいたが、すべて学会に踏み潰された。文化庁も自治体もマスコミも全面的にバックアップした。右寄りの評論家は日本人の優秀性にこじつけた。ただし国際的にはこの発見は「有り得ない」として無視されていたらしい。ちなみに日本で考古学に携わる人はほとんど公務員である。発覚後は、たったひとりの作業員に考古学会全体が騙されたということになっている。彼の関わった遺跡は再調査され捏造と断定されたが、関係者は何ら責任を問われていない。教科書は改定されたが、その他の書籍は改定も回収もされていない。作業員は事件後に精神病を患い当時の記憶は無いことになっている。 この告発本の他にも事件に関するいくつかの文を読んだが、闇は深いと思われる。
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2013年05月29日
2013年05月28日

ナショナルジオグラフィック誌の記事から、日本について書かれたものを集めた別冊。
100年も前に、こういうジャーナリズムが存在したことに驚嘆する。その筆致はまるで今月号かと思えるほどだ。太平洋を挟んで対峙する日本を、敵とも見方ともせず過大評価も過小評価もせず冷静に観察している。規律正しく文化的で教育熱心で戦力も生産力も高いこと、政治体制の急速な変化、天皇がただの人であること。 急成長するアジアの大国として一目置き敬意も持ちながら、やがて敵となるであろうことも予測していた。勝利の後もこれを蔑むことなく復興と高度成長を淡々と書いている。しかし単なる博物誌ではない。一貫して、状況を客観的に分析しながら自国アメリカ人への警告と反省が繰り返されているようにも読める。油断するな、相手は黄色い野蛮人ではないぞ、と。 これを戦前に民間人が読めたのかと思うと、こんな国と戦争を始めたことが馬鹿らしく思えて仕方がない。戦力や工業生産力以前の問題で、絶対に勝てるわけがない。
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2013年05月24日

眼から鱗!!
民俗学の本で知った富山県発行の「逆さ地図」は掲載許可が要るの
日本は孤立した島国などではなくて、アジア大陸の海岸線のひとつ
robertohouse│コメント(4)

ナショナルジオグラフィック誌が好き。
文章は論理的で客観性があり、写真には記録性だけでなく物語を感じる。日本の雑誌や図鑑とは何かが違う。記者もカメラマンも、長いジャーナリズムの歴史の中で物凄く鍛えられているんだろうと思う。
今号の特集の北極海にあるウランゲリ島。地球最後の楽園かもしれない。ここに紀元前1700年までマンモスが生きていたという記事にびっくりした。
人が石器で狩猟していたギャートルズの時代に絶滅したと思っていたのだが、エジプトや黄河やメソポタミアで高度な文明が発祥していた頃にまだマンモスがいた...なんだかもうロマンを超越している...
robertohouse│コメント(0)
2013年05月22日

「封印された日本の離島」 「封印された日本の村」
怪しいタイトルや装丁とは違って、内容はいたって平和でおとなしく「るるぶ」のような感じ。ちゃんと取材されているわけではなく写真も少ないけれど、入り口情報にはなる。 こういう興味本位の本をぱらぱら読むにもkindleは良い。買うほどではないし、図書館でもいいのだけど、いろいろダウンロードしておけば旅のガイドブックとしても役立つかも?
robertohouse│コメント(0)
2013年05月17日
2013年04月18日
2013年03月21日
人の顔はよく憶えるほうである。日本人には実にいろいろな顔がある。日本は単一民族国家どころか人種のるつぼであって、日本人とは極めて広範囲に混血が進んだ民族であるらしい。大陸、南方、北方からの渡来人が各地の先住民と交配を重ねていった。史料に残る範囲でも、縄文人の子孫といわれるエミシは平安時代に征服されて分散したが江戸中期まで支配を逃れて東北に残った村もあったという。混血が多数を占めるブラジルなどと似ているかもしれない。ただその歴史が1000年かそこら古いだけだ。
確かに典型的な日本人顔というのは思いつかない。例えばサッカーで代表選手が並ぶと、中国、韓国や北朝鮮チームは似た顔つきの選手が多い。日本選手はより様々で、全アジア代表という感じである。色黒で毛深いワイルドな選手も多い。沖縄に行くと独特の風貌をもつ人が多いが、大陸との混血度合いが本土より低いからだろう。
我が家を眺めてみてもみんな違うので面白い。僕は明らかに南方の血が入っていて東南アジア人に間違われたことは何度もある(^^;;
確かに典型的な日本人顔というのは思いつかない。例えばサッカーで代表選手が並ぶと、中国、韓国や北朝鮮チームは似た顔つきの選手が多い。日本選手はより様々で、全アジア代表という感じである。色黒で毛深いワイルドな選手も多い。沖縄に行くと独特の風貌をもつ人が多いが、大陸との混血度合いが本土より低いからだろう。我が家を眺めてみてもみんな違うので面白い。僕は明らかに南方の血が入っていて東南アジア人に間違われたことは何度もある(^^;;
robertohouse│コメント(0)
2013年02月28日

電子書籍にはちょっと偏見があったのだけど、一瞬で吹き飛んだ。
紙にしか見えない、疲れない液晶。片手での超シンプルな操作。電池は1ヶ月やそこら持つらしい。
iPhoneやiPadとは完全に別物。電気の介在を意識させない。これは間違いなく「本」だ。
(学校の教科書は全部電子化すべきかも...)
あとはコンテンツの充実次第。でも喜田貞吉の貴重な民俗学が¥0で10編くらいダウンロードできただけでも元は取れた、ってプレゼントなんだけど。
robertohouse│コメント(6)






















































