2018年03月23日
4430のネットワーク回路図を読み解く

1インチドライバー+2344ホーンは超高域がどうしてもロールオフする。実際に測定値でも聴感でもハイ落ちであり、そのために2~5kHzあたりが目立ってキツさが出てくる。ADI-2PROのパラメトリックEQ機能である程度補正はできるが、10dB以上のブーストが必要で、アンプのパワーを浪費させることにもなる。やはりスピーカー本体でなるべく素直な特性としたい。なだらかに落ちながらも20khzまで伸びているので、補正は出来るはずだ。
このホーンの2wayで良い音を出しているJBL4430のネットワークを見ると、この問題を巧妙に解決しているようだ。高域のアッテネータを2.2μFのキャパシタと可変抵抗を通してバイパスすることで高域をブーストしている。ドライバーの能率は108dBもあるので、アッテネータで15dBほど絞り、そのマージンを超高域のブーストに充て、しかも連続可変ができる。2wayなのに3wayのようにコントロールできる、とても合理的な設計であり、そのままコピーしても面白そうだ。
br>

試しに手持ちのトランス式アッテネータR100Tの入出力間をキャパシタでバイパスしてみるとうまくいかない。バイパスするとなぜか高域がひどく落ち込んでしまう。トランス式では、コイルが妙な共振回路になってローパスフィルタを形成してしまうのだろうか。となると4430のように抵抗式のアッテネータを組む必要がある。

そこで手持ちの可変抵抗式アッテネータを利用して、4430のような高域補正テストをしてみた。何種類かのキャパシタでバイパス実験をしてみると、確かに高域のレベル補正はできる。しかし…これは採用できない。音楽ソフトを聴いてみると、あまりにも音が悪すぎる!可変抵抗式アッテネータは過去に何度か使っているが、音質劣化がとても大きく感じる。高域がシャリシャリして、力強さや艶やかさが失われて、安っぽい音になってしまう。これではJBLのドライバーが泣く。よほど良質なアッテネータを探し、固定抵抗と組み合わせて使えばなんとかなるかもしれないが…
でも、これよりもっと良い補正方法がありそうだ。 次回へ続く…












































