2014年12月22日
ライカtyp240の理由-2

ライカを使う理由のナンバーワンは、なんといっても距離系連動式ブライトフレームファインダーだろう。
戦闘機の光像式照準器に戦艦の測距儀を組み合わせたような精巧な光学系は、60年前のM3からほとんど変わっていない。
被写体を肉眼で眺め続けることができ、ブラックアウトもタイムラグもなく、レンズ開放のボケに邪魔されることもない。
ファインダーの中に自分の眼球が見ている現実そのものがあり、そこにフレームが浮かび上がり、距離に応じて正確に追従して視差を自動補正する。
距離計は驚くほど正確で、ほとんど真っ暗でも素早くピントを合わせることが出来る。開放でハロの多いオールドレンズでもピントの芯をたやすく捉えることが可能だ。
typ240では新たにブライトフレームの採光にLEDを採用した。実物を見るまでは、なんとなく「電子化」されたような、少し残念な気がしていた。
しかし実際にはフレームそのものはアナログなマスクであり、自然採光の代わりにLEDで照明しているだけである。まさに戦闘機の光像式照準器そのものになったのだ。
フレームの明るさは外光に合わせて絶妙に調整され、暗いところでは暗く、明るいところでは明るくなり、使い勝手はM9以前の自然採光式と変わらない。
もちろん暗いところでは圧倒的に有利だ。ISO3200が実用になるtyp240では必須の機構だったといえる。
そして副産物として外光によるハレーションが減り、ファインダー像はM9よりくっきりとクリアになった。
コーティングも良くなっているのか、フィルム時代のM6あたりに比べると見え味にかなり差があると思う。初代のM3などはまた違う意味で凄いのだが。
なおtyp240の最新型であるM-Pではフレーム切り替えレバーが復活した。なくて困るものではないが、クリアなブライトフレームがカチカチと可変するのはやはり楽しい。
ライカでの撮影時の記憶は独特だ。ファインダーがあまりにも自然なので、撮影したというより、そこに自分がいたという感覚なのだ。
一眼レフやEVF機とは明らかに違う。これはライカを使ったことのある人ならわかると思う。
ライカはデジタルカメラになったがM-P typ240のファインダーは本物だ。最も進化した究極の姿だ。1ヶ月使ってみて、これは紛れもなくライカであると感じた。












































