2014年12月18日
根室に想う
根室には1990年頃に訪れた。北海道1周の自転車旅行だった。いかにも高潮にのまれそうな、街全体が低地で、高い建物がない。真夏でも最高気温が20度以下で寒々として、(行ったことはないけど)サハリンのような独特の雰囲気のあるグレー色の静かな街。ソ連の監視船から逃れるために船外機を3,4器付けて時速80kmで走る異様な姿の花咲ガニ漁船、通称「特攻船」で港は埋め尽くされていた。銃撃も恐れずソ連領海で操業し、見つかったら全速力で逃げるのである。もちろん度々、拿捕されていた。漁港では船を隠す様子もなく、地元で特攻船に関する詳しい話も聴けた。根室では公然の秘密であり、小さな街に大きな利益をもたらす産業として密漁はエスカレートしていた。現行犯でなければ検挙できないため日本国からはほぼ黙認状態で、現在の中国サンゴ漁船と同じ状態だった。調べてみると、ソビエト崩壊後から日・ロ当局による取締まりが厳しくなり、僕が訪れた頃は特攻船最後の時代だったらしい。褒められたものではないが民俗史として貴重なものを見た。また北海道を旅してみたい。













































