ROBERTOHOUSE

    趣味と仕事と日常の徒然
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    2014年12月17日

    センサークリーニングに成功

    L1002065_1024

    事の始まりはこの写真だった。白い天井にはっきりと黒いゴミが付いている。
    ライカにゴミが写りやすいことは覚悟していた。ゴミ取り機構もミラーもローパスフィルターもなく、撮像素子とカラーフィルターの距離も極限まで切り詰め、画質を重視したレーシングカーのような仕様なのである。しかも光束の細い超広角12mmレンズを絞りこめば写り込みやすくなる。カメラのゴミチェック機能で確認すると4,5個の大きなゴミが付いている。気になったのでブロアーでシュポシュポしたが取りきれず、魔が差したというか、ちょっとくらいいいだろうとエアダスターを吹き掛けたのがまずかった(-_-;) 





    image

    うぎゃ~(ToT)orz

    まあ、これはゴミを強調したチェック画像だから実際にこんなふうに写るわけではない。35mmや50mmで絞りをf5.6より開ければほとんど写らないからプライベートでは問題ない。しかし精神衛生上、気になる。建築写真で超広角レンズを使えばかなり目立ってしまう。白い壁でテスト撮影して拡大しゴミを観察すると、どうも単なるホコリではなく滲んだ汚れのように見える。エアダスターのガス成分の一部が液化しゴミと混ざって付着したのではないか。この状態からシュポシュポブロアーで拭いても全く減らない。皆さんエアダスター(エアゾール)は使ってはダメですよ。(ってか取説にも書いてある(-_-;)

    もしや取り返しの付かないことをやらかしたのではないか...でも悩んでも仕方がない。気を取り直して清掃を考える。ライカ使いの王道は、「休日に銀座お散歩がてらにライカジャパンに預け、美味しいランチを食べて2時間後に取りに行く」 であろう。コストも2100円と内容を考えたらそう高いわけではない。しかしここは富山。何にもない田舎。ライカジャパンに送ればいいのだが、いま僕の手元にまともなカメラはこれしかないのだから困る(T_T)

    今後ずっと付き合うカメラだ。ゴミが付くたびに悩んだり落ち込んだりしてる暇はない。自分で清掃できればこんな悩みはなくなる。もしも万一センサーを壊しても交換は可能。超高価なカメラとはいえ、人や動物の体とは違う、所詮は機械だ。取り返しはつく。ローパスレスとはいえ赤外線カット&保護ガラスは付いているし、そもそもカメラにクリーニングモードがあるのだから、自己清掃だって出来ないはずがない。メーカーの人だって手作業でやっているのだ。やってみよう!


    慎重の上に慎重を期して、様々な情報を集め、検討の末に決めたのがこれ。


    41G9DBCBJ2L



    Nikon クリーニングキットプロ2 CKP2

    これが8千円(-_-;)原価は半分以下ではないかと思うが、付属の取説CDが秀逸だというのだ。なんか妙な通販とか情報商材みたいだがそこは天下のニコンを信頼しよう。このキットを使い一般向けに講習会も行われているそうだ。

    さっそくCDの説明と動画を何度も見る。講習会体験記も合わせて読む。このキットはカメラ清掃全般を網羅しているが、センサークリーニングで使用するのはスティック、シルボン紙、ハンドラップ、ブロアーだ。無水エタノールは別売りで自宅にある。

    スティックにシルボン紙を巻き、先端に無水エタノールを浸してセンサーを拭く、ただそれだけのことだが、いろいろとコツがある。エタノールの量は1秒程度で蒸発するように気をつけ、スティックの力加減をなるべく弱く均一に、ゆっくりと動かし、螺旋状に回しながら外側に向かって拭き上げる。シルボン紙を手早く綺麗に巻くのもコツがいる。もちろん一度拭いたら必ず使い捨てる。付属CDの動画は特別な秘密のテクを紹介しているわけではないが、スティックさばきについてはかなり役立った。

    まずはレンズフィルター面で10回ほど練習し、次にいくつかのレンズの前玉を磨きあげた。コーティングの種類によって滑りが違い、特にフィルターは摩擦抵抗が大きくてやや拭きづらかった。試しに指紋をベタベタ付けてもちゃんと綺麗になることに感動。この方式の肝は何といっても「1回使い捨てのシルボン紙」だろう。単糸のレーヨン繊維で適度に柔らかく毛羽立ちが出ない。これを体験すると、フィルターをホコリだらけのトレシーなどで拭いていたのがアホらしくなった。ただし、無水エタノールはプラスチック部品には使ってはいけない。昔、虫眼鏡を拭いて白く曇らせてしまったことがある。


    さて、いよいよライカM-Pのセンサーに挑戦!!

    image
     1回目。
    緊張のあまり手が震えて圧力が一定にならなかったが、かなり落ちている。 
    いけるかも!!!

    image
     2回目。
    あまり変わらない?

    image
     3回目。
    うーむ。一進一退。
    ゴミの場所が集中している。スティックさばきの癖か、一箇所にたまっているのでそこを重点的に拭くことにした。

    image
    4回目。
    おおっ!!! 

    エアダスターで付けてしまった?粘着系の汚れが落ちることがわかっただけでもホッとした。 

    image
     5回目。
    かなり減った。固定的に付いているゴミは1個のようだ。
    ライカMtyp240のセンサークリーニングチェック機能はとても使いやすいと思う。スマホ等で撮影してゴミ位置を確認しながら清掃を進めるといい。
    ミラーの無いライカMはセンサー位置も浅いので、実はかなりクリーニングしやすいカメラではないか?


    image
    6回目。
    あと少し?これで十分かも?

    image
    7回目。
    一進一退。スティックさばきはかなり上手になってきた。もう震えない(笑

    image
    8回目。
    うーむ!!まだ1箇所、固定されている。楽しくなってきた♪


    image
    9回目。
    あれ?増えた(-_-;)
    でもずっと固定されていたゴミが消えた!!

    ここで戦法を変える。もう粘着系のゴミは無いはずだ。ブロアーだ!!(もちろん手動のシュポシュポブロアーです^^;


    image
    シュポシュポ!!
    おお!!隅っこに1個だけ!!

    もう1回!!狙い撃つ!!


    IMG_0843_640

    バンザーイ\(^o^)/


     L1002445
    35mmレンズをF16に絞って空を撮ってみる。まだゴミはわずかに写っているのだが、ほぼ気にならない。F11より開けるとほとんど見えない。


    L1002376 5
    ゴミが写りやすいUWH12mmを絞りF16にして白い壁を撮影。極小のゴミがいくつか見えるがこれなら問題なし!!
    このレンズは開放からパンフォーカスでf11以上に絞っても画質は良くならないから実用上は十分。

    関係ないけどこのレンズのマゼンダ被りの様子がよくわかりますね。両サイドが急峻に被り、なぜか右側が強い。わずかにトリミングするだけで消せるし、フルフレームの場合にも現像ソフトの部分補正でほぼ直せた。とはいってもコシナからテレセン性を改良したSWH15mmⅢ型が出るらしいので興味あり。


    image

    戦いのあと...
     
     

    この後、シャッターを切っているだけでまた2,3のゴミが付いたり外れたりした。これからもゴミはつくだろう。 でもこれでもうレンズ交換も怖くない。時々チェックして、普段はブロアだけで清掃し、どうしても取れない目立つゴミが付いて、なおかつ竣工写真など超広角レンズでの大切な撮影の前には、シルボン紙で本格クリーニングすれば良い。自分でメンテ出来ることがわかり、ようやくライカが自分のものになった気がした。クリーニング初体験でいきなり、全てをなげうって手に入れた100万円のカメラを拭くか?とも思うが、逆にライカだから拭いたのだと思う。覚悟を決めて長く気持よく付き合う相棒で、リセールバリューなどを一切気にしないから出来たのだ。

    レンズ交換式デジタルカメラのゴミで困っている人は多い。僕も長くオリンパス(=ゴミゼロ)を使っていたせいでゴミにはかなり凹む。日常的にゴミが付き、そのたびにサービスセンターへメンテに出せというのか?では自分でセンサークリーニングをするべきか否か。もちろん習熟次第で結果に差は出るしセンサーに傷を付ける可能性もある。すべては自己責任の世界だけど、 きちんと手順を踏んでやればそんなに難しくはない。この技術を習得すればいつゴミが付いても大丈夫という安心感が生まれ、カメラ選びの基準にゴミゼロ機能が必須でなくなることも大きい。繰り返しますが自己責任、だけどその価値はあると思います。
    Nikon クリーニングキットプロ2 CKP2
    ニコン


    「Leica」カテゴリの最新記事

      robertohouse │コメント(8) 
      Leica 

      コメント一覧

      8. Posted by Roberto   2014年12月18日 08:26
      ぶりさん
      動画は全部スマホに落としてしっかりイメトレしました(^^;;
      エタノールを適量付けるハンドラップもぜひ!
      7. Posted by ふ゛り   2014年12月18日 08:19
      このキット、値段が微妙なのを躊躇していたら、付属のDVDだけ貰いまして、まだ見ていませんでした。
      正月に見て、シルボン紙(これも安くは無い、、)だけ買って割り箸削ってやってみます。
      6. Posted by Roberto   2014年12月17日 20:41
      描写に影響が出る汚れってよほど酷いものですよ。レンズフード付けてたらそんなに汚れることはありません。そんなに汚す環境なら保護フィルター付けてゴシゴシ拭くでしょう。
      僕のテストでは、35mm以上のレンズではよほど絞らない限り前玉のホコリ程度の影響はまず出ません。前玉が大きく絞り直径が小さい超広角や魚眼はホコリでフレアが出やすいですが、前玉から離れた保護フィルターの汚れの方がさらに目立ちやすいです。UWH12mmはフィルター装着出来るのですが逆光時にホコリが写って使い物になりません。前玉直接のホコリは写りにくいです。あとはコンデジの場合、レンズの深度が深いので影響が出やすいですね。
      単糸レーヨンのシルボン紙じゃなくて、毛羽立ちやすいテッシュをわざわざ使うのはなぜ??ちなみにレンズ清掃じゃなくてセンサークリーニングの話をしています(^^;…
      5. Posted by くらびぼー   2014年12月17日 20:15
      プリントを受け付けるとかなりの確率で、
      像のおかしな写真が混じっていて、
      ほぼ100%レンズの汚れです。
      多分扱いがよければひどく汚れることはないのでしょうが、
      汚れが画像に影響しないとの認識は、非常に危険です。

      A光学のP君の話では、
      レンズ清掃における最良の方法はさらしに水だそうですが、
      私はそこまでの域には達していません。
      細かいところまできれいにしようとすると、
      どうしてもピンセットで処理せざるを得ません。
      当然危険を伴うので、
      一般の方にはお勧めできない方法です。
      ただ、ティッシュの毛羽を拭き取れないのなら、
      そもそも汚れを除去するのは非常に難しいでしょう。
      だから修業に時間がかかるんです。
      4. Posted by Roberto   2014年12月17日 18:32
      僕はレンズの汚れにはあまり頓着せず、ブロアで飛ばすだけでめったに拭かないのですよ。
      少々の汚れは(超広角の前玉以外は)まず写りに影響しませんし。今回のは練習台、オマケみたいなもんです^^;

      問題はセンサーです。
      すぐにゴミがつくのにサービスセンター送りなんてやってられませんが、クリーニングに関する情報が少なすぎると思いますね。
      センサークリーニングに普通のティッシュやピンセットは怖い気がしますよ...
      3. Posted by くらびぼー   2014年12月17日 18:25
      レンズ清掃清掃の名人は、
      スティックではなくてピンセット使うんですよ。
      ”専用スティック”なんてものはなく、
      師匠もお箸の先を適当に削ってテッィシュを巻いて拭いていますが、
      最近私は隅の方が拭きにくいのでもっぱらピンセット。
      誰にもお勧めはでききませんが、
      最終的には必要な技術でしょう。
      頑張ってね。
      2. Posted by Roberto   2014年12月17日 17:29
      くらびぼーさん
      エアダスターは使わないほうがいいですね。ボディ外部とか、場所限定でしょうね。もちろん吹出し角度とかは気をつけていたんですが、微量の液体は出ちゃうんですね。

      くらびぼーさんはセンサークリーニングはされてますか?案外、センサークリーニングのプロって身近にいないんですよ。なおかつ、ライカのって皆無。
      でも、プロカメラマンの中には普通に(ときには撮影現場でも)センサークリーニングする人も多いようです。
      ハッセルやフェーズワンの中判デジタルバックなんてすぐにゴミだらけになるだろうし、そのたびにサービスに出してるわけにもいかないでしょうしね。

      ニコンのキットはちょっと高価で無駄な買い物かもしれませんが、僕は買って良かったと思ってます。ちゃんと結果が出ましたから^^;
      通販でハンドラップとシルボン紙と専用スティックを揃えて、同梱CDのようなノウハウを仕入れるって案外大変です^^;やはり動画で見るとスティックさばきのイメトレができます。
      ところでセンサークリーニングにピンセットをどう使うんですか???
      1. Posted by くらびぼー   2014年12月17日 17:19
      これだけ専門家に囲まれていて、
      何で一人で突撃するかね・・・。
      エアダスターは絶対に使わない、は常識。
      (とはいえ、師匠は使っている・・、使い方はにこつがある。)
      ニコン清掃セットは全く無駄遣い。
      せっかくお金を使うなら、
      もっと良質なブロアーとピンセットを入手すべきです。
      今日日ネットでなんでも手軽に安価に手に入るって、
      宣言してたじゃないですか・・・。
      レンズ清掃は、プロでも3年は修業にかかります。
      長く使うための手入れを身に着けることは賛成しますが、
      最終的には自分独自の方法を、
      習得することになります。
      がんばってね。

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