2014年12月08日
平屋のコンクリート・ハウス

無事に引き渡し。

RC造の家は、すべてを現場で造る手作りの彫刻という感覚があります。
シンプルな家ですが、シンプルに見せるため「逃げ」の少ないディテールを駆使しています。
現場監督や職人の方々、本当にお疲れ様でした。

中庭を諸室で囲みプライバシーを確保するプランニング。空間のつながりによって実際の面積以上の拡がりを見せています。
平屋ですが5段階の緩やかなレベル差を設け、空間ボリュウムや視線の変化を生み出しています。

外断熱と内断熱を組み合わせることでインテリアのコンクリート打放し壁を実現しています。
打放し面が多いため綿密に計算して最小限の吸音天井を設けましたが、理想的な音環境が作れました。

家の中心となる、タフで機能的なコンクリート・キッチン。


30坪程度の家としては、ありえないほど長いギャラリー空間。
家全体を貫通するコンコースであり、片側すべてが壁面収納になっています。

中庭に面する明るいサニタリー。

LEICA M-P + UWH12mm/f5.6
dueのライフワークのひとつ、普通の人が、普通の予算で建てる、普通ではないコンクリート・ハウス。
平屋のRC住宅もこれで4棟目になりましたが、完成するたびに特別な”何か”を感じます。
資材の高騰や職人不足、不安定な政情や市況により家造りには難しい時代になっていますが、これからも住まい手にぴったりフィットする、美しく個性的な家をつくり続けていきたいと思っています。
コメント一覧
8. Posted by Roberto 2014年12月12日 21:49
okatokiさん、コメントありがとうございます!!
UWHは実用上ほとんど歪みがありません。マゼンタ被りはありますが(^^;;
ライカは最高に気に入ってますが、センサーにゴミは付きますね、、、35mmや50mmでは写らなかったのですが、12mmではたくさん、、、クリーニングはどうされてますか??ニコンのクリーニングキットを入手しましたが、実行には勇気が、、、
UWHは実用上ほとんど歪みがありません。マゼンタ被りはありますが(^^;;
ライカは最高に気に入ってますが、センサーにゴミは付きますね、、、35mmや50mmでは写らなかったのですが、12mmではたくさん、、、クリーニングはどうされてますか??ニコンのクリーニングキットを入手しましたが、実行には勇気が、、、
7. Posted by okatoki 2014年12月12日 17:35
2枚目の写真のガラスドアには外枠がありません。・・・確かにすごい!僕は建築とは全く関係ない世界ですが、昨年ベトナムに4階建てのラーメン店を作った時に建築デザイナーさんの仕事を見てすごいと思いました。
それとSWH12mmいいですね。ゆがみをあまり感じません。もし35mm1眼レフだったら大きなレンズでこうは写らないでしょうね。ただの記録写真じゃなくいい雰囲気の伝わる写真になっていると思います。
それとSWH12mmいいですね。ゆがみをあまり感じません。もし35mm1眼レフだったら大きなレンズでこうは写らないでしょうね。ただの記録写真じゃなくいい雰囲気の伝わる写真になっていると思います。
6. Posted by Roberto 2014年12月10日 15:10
レンズはライカじゃなくてコシナなんですけどね^^;いつかはライカレンズで!
5. Posted by novel-design 2014年12月10日 15:07
ライカでの竣工写真いいですね。。
いつかDueさんに自宅を頼みたい。
いつかDueさんに自宅を頼みたい。
4. Posted by Roberto 2014年12月10日 11:31
こちらこそありがとうございます。設計プロセスの良いおさらいになりました(笑)
ディテールは凝り過ぎると機能を損ねたりコストアップになったりしてクライアントの利益になりませんので、寸止めを心がけています。
まあ、私たちに依頼してくださる方はたいてい「普通じゃない」ことを喜ばれるので自由にやらせて頂くことが多いですが(笑)
ディテールは凝り過ぎると機能を損ねたりコストアップになったりしてクライアントの利益になりませんので、寸止めを心がけています。
まあ、私たちに依頼してくださる方はたいてい「普通じゃない」ことを喜ばれるので自由にやらせて頂くことが多いですが(笑)
3. Posted by dsk 2014年12月09日 23:43
改めて写真を見ながら、チリ合わせの凄さを味わっています。
こういう仕事をさせると、日本の職人さんって、本当に凄いですよね。
まさに、「神はディテールに宿る」デザインだと感じました。
詳細な解説ありがとうございました。
2. Posted by Roberto 2014年12月09日 17:42
dskさん、コメントありがとうございます。
基本的には工業デザインと同じ考え方ですが、iphoneのような量産品とは大きな違いもあります。現場で手作りする建築は精度がとても低く、現場への搬入や取付手順など多くの制約があります。特に現場打ちコンクリートの寸法精度は桁違いに低いのですが、仕上げ、サッシや家具等は精度が高いのです。その間では多くの逃げやチリを取って様々なパーツで隠して仕上げるのが普通です。
この家は、床、壁、天井のほとんどからキッチンまで打ち放しコンクリートで、仕上材や巾木や見切りや枠といった「アラを隠せる」パーツを最小限にしています。空間から要素を減らしてすっきり見せ、コストも落とすためです。
例を挙げるなら、6-7枚目の写真では、長さ12mの段々廊下に18枚の扉を連続して枠なしで納めています。床段差と扉位置もぴったり合わせています。
2枚目の写真のガラスドアには外枠がありません。8枚目の写真の浴室のガラス扉や枠、床や天井との納まりもそうです。
5枚目の写真のコンクリートキッチンは、精度の低いコンクリートと精度の高い造作家具をツライチで納めています。
各アルミサッシとコンクリートの取り合いにも枠がありませんからシビアです。
全ての室内建具が天井いっぱいの高さになっていますから搬入も取付もぎりぎりです。
これらを実現するには、設計はもとより、入念な施工計画と監理が必要です。どこかを間違えると全てが狂ってきます。現場監督は普通、基礎、構造、仕上げと「順番に」造りたがるのですが、このような設計の場合は仕上げまできっちり決めてから躯体を造らねばなりませんから、相当に頭を使うはずです。
工場で試作をしてから量産できる工業製品を羨ましく感じることもありますが、一度きり、一発勝負、人の手の跡の残る楽しさもあります^^; 自分は精密機械工学科から建築科へ編入したのですが、やはりこっちが好きなんでしょうね^^;
基本的には工業デザインと同じ考え方ですが、iphoneのような量産品とは大きな違いもあります。現場で手作りする建築は精度がとても低く、現場への搬入や取付手順など多くの制約があります。特に現場打ちコンクリートの寸法精度は桁違いに低いのですが、仕上げ、サッシや家具等は精度が高いのです。その間では多くの逃げやチリを取って様々なパーツで隠して仕上げるのが普通です。
この家は、床、壁、天井のほとんどからキッチンまで打ち放しコンクリートで、仕上材や巾木や見切りや枠といった「アラを隠せる」パーツを最小限にしています。空間から要素を減らしてすっきり見せ、コストも落とすためです。
例を挙げるなら、6-7枚目の写真では、長さ12mの段々廊下に18枚の扉を連続して枠なしで納めています。床段差と扉位置もぴったり合わせています。
2枚目の写真のガラスドアには外枠がありません。8枚目の写真の浴室のガラス扉や枠、床や天井との納まりもそうです。
5枚目の写真のコンクリートキッチンは、精度の低いコンクリートと精度の高い造作家具をツライチで納めています。
各アルミサッシとコンクリートの取り合いにも枠がありませんからシビアです。
全ての室内建具が天井いっぱいの高さになっていますから搬入も取付もぎりぎりです。
これらを実現するには、設計はもとより、入念な施工計画と監理が必要です。どこかを間違えると全てが狂ってきます。現場監督は普通、基礎、構造、仕上げと「順番に」造りたがるのですが、このような設計の場合は仕上げまできっちり決めてから躯体を造らねばなりませんから、相当に頭を使うはずです。
工場で試作をしてから量産できる工業製品を羨ましく感じることもありますが、一度きり、一発勝負、人の手の跡の残る楽しさもあります^^; 自分は精密機械工学科から建築科へ編入したのですが、やはりこっちが好きなんでしょうね^^;
1. Posted by dsk 2014年12月09日 16:07
文章の中にある、「『逃げ』の少ないディテール」という表現は、具体的にはどんな点を指しているのが、差支えない範囲で教えていただけませんか?
建築は素人なのですが、工業製品の世界ですと、「逃げの少ないデザイン」というと、多くの場合iPhoneの様に、部品と部品の隙間を少なくして、精度が高く加工されたことを前提にしたデザインといういう事が多いと思うのですが、建築での意味も同じような感じなのでしょうか?












































