ROBERTOHOUSE

    趣味と仕事と日常の徒然
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    2007年08月17日

    禁断のウエスタン・サウンド

     cc81c0c4.jpg
    「ヴィンテージの殿堂」ともいうべき憧れのお店へ行ってきた。
    古いアメリカの業務用システムだけを取り扱うという極めて特殊なお店だが、訪れてみるとまさに金銀財宝に埋め尽くされた空間であった。


    そして、ここでの「音体験」は、まったく想像を超えるものだった...

    先日のJBLエベレストやアヴァンギャルド体験が色褪せてしまう世界が、そこにあった。

    店主の言葉にも、飽くなき情熱と膨大な経験に支えられた重みがあった。



    モーショグラフのプッシュプルアンプにドライブされるアルテックA7(モノラル)のヴォーカルの切れ味、中低音の軽さと浸透力にまずやられた。
    アンプを替えるとまるで音が変わるのにもびっくり。

    そして...

    アルテックのミキサーアンプから出力され、1920年代(!)というウエスタン真空管アンプ、巨大な送信管のブースターアンプ、1930年代のウエスタン3way(モノラル)の組み合わせ...すべて励磁型ユニットで、能率は110dB以上だという...

    e8124f31.jpg
    決して、古臭い音などではない...

    ホーンから流れる、ヴォーカルや弦楽器のえもいわれぬ輝きと艶のある美しい音色...これに比べるとアヴァンギャルドのホーンが粗く鈍く感じてしまう...トランジェント抜群なのにアルテックA7のようなキツさも全くない...

    ショートホーン付き後面開放箱?に入った13インチウーハーの叩き出す低音の躍動感、実在感、カタマリ感、安定感...ベースもドラムスも、ズドンと出てビシッと止まる...バスレフの音とは全く異質の低音...もちろんJBLエベレストとも...

    巨大な音源なのに音像はツイーターのサイズくらいに小さくまとまり、最初は中域ホーンから音が出ていないと思っていた...
    意外にも指向性が広く、至近距離でもキツくないし、モノラルなのに広がり感がある...

    細かく聞こうと思えば、レンジは高低ともにそれほど広くはないし、多少の箱鳴り、ホーンの癖もあるのだが...そんなことはどうでもよくなってしまう...

    一言でいえば...

    あらゆる音がズバッと出て、ビシッと止まる...

    その点では、最新ハイエンドシステムを凌ぐ音だ...
    昔の人は、こんな音を聴いていたのか...
    音楽が生きている...ずっと音楽を聴いていたい音...
    まさに「百聞は一聴にしかず」...

    1930年代の音源のCDも聴かせてもらったが、信じられないくらいの情報量に驚いてしまった...


    もちろん、ウエスタンは今の僕に買えるようなシロモノではない。 ここまで調整するような達人にもなれない。
    目指す方向がわかった、とか言えるようなレベルでもない。


    それでも、この音体験と店主さんとの貴重な会話の中から、様々なヒントをもらった気がする。

    僕のアルテック600Bも、これらのヴィンテージの香りを感じられるユニットだ。 低音の力感や高域の艶や輝きに共通点はある。


    「600Bは、ジャズやクラシックを聴く限りはツイーター無しでも何ら問題ありません」

    店主の言葉が耳に残る。

    まだまだ、やれることはたくさんあるはずだ。



    「オーディオ 2005~2007」カテゴリの最新記事

      │コメント(12) 
      オーディオ 2005~2007 

      コメント一覧

      12. Posted by かま   2007年08月22日 22:12
      >モノラルなのに広がり感がある...
      私もモノラル信奉者です。
      ステレオが立体感を表現できる・・・
      私はこれは錯覚だと思うのです。
      理論的に説明できますか?
      Robertoさんが体験されたのは、広がりではなく奥行きではないですか?
      ミキサーで左右の音の割り振りを調整すると定位はある程度調整できるでしょうけど。
      この手法では、音が前に飛び出すのではなく、奥の方で定位して我慢ならなくなる時があります。
      一方、奥行きを表現するには、残響音の拾い方で表現できる。その残響音の表現は、立上りのシャープな直熱三極管がベストである。
      残響音の情報収集に神経が行き届いた録音が行われているのは'50年代まで。
      という訳で、ヴィンテージオーディオで再生される音楽は'50年代しかも前半となります。
      以上が私の身上です。
      11. Posted by かまやん   2007年08月22日 19:14
      あ、Roberto”さん”が抜けていました。
      失礼しました。
      10. Posted by かまやん   2007年08月22日 18:12
      Robertoのご経験なら
      電源は簡単に自作できます。
      外観にこだわらないのなら1万円以内で。
      シャーシは自作になりますけど。
      9. Posted by かまやん   2007年08月22日 18:08
      >ヤフオクは紳士的な取引が出来ますが海外サイトはちょっと不安...どのように決済するのですか?トラブルはありませんか?
      一般にPaypalという仲介業者を通して支払いします。
      手数料を支払うのは受け取り側なので、
      割高感はありません。
      それより、品物が届かなかったりした場合
      手当してくれますので、
      Paypalを通して支払うのが良いです。
      登録は簡単にできます。
      トラブルは1/25?1/50といったところでしょうか?
      お金が戻って来なかったのは〒為替で買い物して相手がトンズラした(ebayでそれ以降出店しなくなった)パターンでした。
      8. Posted by Roberto   2007年08月22日 13:50
      かまやんさん こんにちは
      僕が聞いたWEシステムに付いていたのはJENSENの13インチ・フィールドウーハーです。
      ツイーターだけはパーマネントだったかもしれません。
      値段は聞きませんでしたが、おそらく買えるものではなさそうです。
      JENSEN A12、とても興味があります。管球王国の記事は読みました。日本のお店やヤフオクでも、ペアで5?10万円以内ですね。
      僕が使っていたJENSEN P12N とフレーム、エッジ、ボイスコイル径、深絞りのコーン紙の形状、コルゲーションなどはそっくりですね。
      磁気回路は違っても、特性的には似たものになりそう...
      そこから想像するに、高域の分割振動ピークが強いのではないかと...
      ギター用のP12Nとはもちろん異なるのでしょうが...
      アルテック600Bの好きなところは、ネットワークの必要を感じないことです。
      確かに、フィールド型は憧れます。電源にもお金がかかりますよね...
      ebayはやったことがありません。
      ヤフオクは紳士的な取引が出来ますが海外サイトはちょっと不安...どのように決済するのですか?トラブルはありませんか?
      7. Posted by かまやん   2007年08月22日 12:45
      私もWEが聴けるお店にぜひ一度行ってみたいです。
      JENSENはWEへコーン型ウーファユニットをOEMしていました。
      それを明示してあるWEのユニットもあるし、OEMとの明記が無いユニットもあるそうです。(感泣王国の受売り)
      A-12に対しても、それに極めて近いWEのユニットが比較されて上記の本に掲載されていました。
      是非挑戦されてはいかがでしょうか?
      ebayなら運賃込みJensen30cm1発で2万円前後、
      38cmのフィールドはなかなか出ませんが
      送料込みで1発4万以内で手に入れられます。
      最初はモノラルでどうですか?
      フィールドはそれほど遠い世界ではありませんが、パーマネントと比較すると別世界です。
      6. Posted by voice and breath   2007年08月19日 13:20
      「熱い音がダイレクト」・・・いいですね!
      ジャズ好きの私にとっては、たまりません。
      5. Posted by Roberto   2007年08月18日 21:24
      新宿駅近くのお店です。
      かなーり独特の雰囲気のお店ですが、インパクトはありました。
      様々な貴重な体験談とか、装置を切り替えていろんな音を聴かせて頂いたことも感謝しています。 
      熱い音がダイレクトに出てくる感じは、秋葉原では聴けなかったものでした。
      もちろん、好き嫌いはあるでしょうね...
      4. Posted by voice and breath   2007年08月18日 21:11
      ウエスタンは、そんなに良かったですか?!
      所沢のお店なら昔行ったことがあったのですが、ここがそのお店ですか?
      いづれにしても、もう一度聴いてみないなあ?。
      3. Posted by Roberto   2007年08月18日 20:28
      タックさん
      いえいえ、「その世界」には入りませんよ(>_<)というか入れません...
      確かに、あの音は本当に素晴らしいのです。 
      店主の言われるように「偉大なる先人が完璧」で、それをできるだけ忠実になぞるのが最上・最短であることに疑いの余地はありません。
      しかしそれは僕の趣味とは異なるのですよ...ハイエンドとも、長岡派とも、ヴィンテージとも異なる、自分だけがつくる現実逃避の世界に浸りたいので(笑)遠回りでいいと思ってます。
      このお店、面白そうですね!!!次回上京時は行ってみたいです。
      タックさんのリスニングルームも!
      ゴウドさん
      励磁型、確かに魅力的です。
      しかし電源も含めて莫大なコストがかかりますね。
      12インチのエンクロージャーが満足行くものになったら、いつかは比較的廉価なJENSEN?A12あたりを試してみたいです。
      2. Posted by ゴウド   2007年08月18日 07:59
      広島にもウエスターンを聞かせてくれる場所が二箇所あり、どちらも素晴らしい世界を展開してくれます。独特の個性は
      今でも充分通用するものだと思います。
      当時の時代背景を考えると、“超ハイファイ”の音で当時の人はビックリしたのではないでしょうか???
      次の目標として励磁型のユニットを考えています。理想はタンカーバルブでのドライブです。
      1. Posted by タック   2007年08月18日 05:30
      おお、とうとうそちらの世界へ行ってしまったのですね。だけどWEの世界はハイエンド並みのお金と並みならぬセッティングの苦労を要しますよ。
      ご実家は下町?なのですか?
      でしたら、こちらの世界なんぞは如何でしょう?
      http://www8.ocn.ne.jp/~audiofan/
      一度伺ってみたいと思っている店です。
      さて、僕も先週PCが不調になりROBERTさんの連絡先失ってしまいましたので、この書き込みに書いたアドレスにメールくだされば幸いです。

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