2026年07月20日
悲しみの決勝戦
メッシとアルゼンチンを中心に観てきたので、残念な結末となってしまった。
結果よりも、アルゼンチンの戦い方への失望だった。
質・量ともに圧倒的優位なスペイン警察が、逃げるアルゼンチン無法者を追い詰めるような試合。90分でアルゼンチンのシュートはゼロ。
エンソの不用意な(特に1枚目)退場によってラウタロという強力なカードも失い、ここで勝負は決したといえる。
ラフプレーを交えた激しい守備で耐えていたが、10人となった延長ではPK狙いで5バックに変更し、これが裏目になって出来たスペースからクロスを放り込まれて失点。
ここからようやく攻撃に出て、右サイドからメッシが数回の決定機を作るが決めきれず、不要なファウルで時間も潰す。
試合後にはパレデスが暴れる。彼は(身近にいたら嫌だが)ローマ時代のグラディエーターのようで好きだったのだが、これはダメだ。
0-1となってからの終盤数分間の戦い方を見て、それができるならもっと早く発動してほしかった。
エンソ退場の前に、90分で決める捨て身の勝負を打ってほしかった。5バックも消極的だった。交代選手はジュリアーノ・シメオネを除けば守備の選手だった。
イングランド戦のような保持や攻撃はなかった。エンソもフリアンもマカリステルも疲れていた。守備に全力を使い、奪ったときに前へ行ける選手は少なかった。
これは必然だったかもしれない。メッシの分を余分に走ることで維持してきた戦い方で、特に両SBと中盤3人と両ウィングには、人間離れしたハードワークを課してきた。
準決勝でピークに達して、決勝では心身ともに限界を超えていたと思う。試合前の選手の表情は、これまでとは違うように見えた。空調の効いた準決勝にくらべて気候条件も過酷だった。
スペインは準決勝フランス戦に続いて、教科書のように理想的なフットボールを披露した。特にボールの即時奪回に凄みがあった。
控えを含む全員のスキルが高く、統率され、中でも前十字靭帯損傷から復活したロドリはスーパーな活躍でMVPにふさわしい。
もしもアルゼンチンがPK戦に持ち込んで勝利したら、それはそれで後味が悪い決勝戦になっていたかもしれない。
ここまで1ヶ月あまり、いろいろ問題もあったが、面白いワールドカップだった。良いものを見せてもらった。そして、常に驚きや感動の中心にいたのがメッシとアルゼンチンだった。
有終の美を飾れず、苦く悲しい終え方になってしまったが、それもワールドカップの記憶として深く刻まれるだろう。
すべてのチームの選手とスタッフ、大会関係者の方々に深く御礼を。素晴らしい時間をありがとう!!












































