2026年03月05日
静かなる覇者 オニハダカ
引用:WEB魚図鑑地球で一番数が多い脊椎動物は?
人間やネズミやイワシを思い浮かべるうちは、まだ海の深さを知りませんでした。
正解は、深海に潜むわずか数センチの小魚、オニハダカ属。その数、推定「数千兆匹」!
「人類全員が一人10万匹ずつ飼ってもお釣りがくる」という、海洋調査が弾き出した驚きの数字。
生息密度はそこそこでも、その海域・水量が莫大なために、そんな結果になるようです。
彼らがここまで繁栄できた理由は、徹底して「目立たず、求めない」ことにあるらしい。
住処は、決してエサが豊富とは言えない深海の中層域。天敵も競合相手も少ない場所で、限られた糧を独占している。
確かに、表層と海底には豊富な餌があるけれど、中層はスカスカなはず。
骨や筋肉も最小限として、むやみに泳がず、餌を追わず、降りてくるマリンスノーを待つ。
体長4〜7cmと小さく、栄養素が少なく旨くもないため、他の魚だけでなく人間の漁獲対象にもなりにくい。
誰もが避ける不毛な場所を、自分たちの穏やかな聖域に変えた生存の天才。
さらに近年の研究では、彼らが海の残り物を食べることで莫大な炭素を深海に沈め、地球環境を影で支えているとのこと。
釣りが好きなので魚のことは少しは知っているつもりでしたが、なんだか感動しましたね。
そして、人間って何なんだろーなー...何やってんだろーなー...
多くを求めず、誰からも利用されない場所を選べば、そこは誰にも邪魔されない自由な場所になる。
何者でもない自分のままで、限られた親しい相手と、静かに世界の一部として生きて、循環する。
深海の数千兆の沈黙は、そんなしなやかな生き方を教えてくれている気がしました。












































