
僻地の復興はあきらめて街に移住させるのも政治の役割だ、日本に余力はないという意見と、多数の賛同者を見た。
こうした考え方は東日本大震災のときよりも進んでいるかもしれない。合理主義的で正しそうにもみえるのだが、前世紀の優生思想に近いものを僕は感じる。
進化過程で発現する強弱や優劣は、ある条件下での相対的なものだ。奥能登のような場所が各地に存在することは、日本人の生き方に多様性と幸せをもたらすのではないか。
存続するか淘汰されるかはわからないが、能登のことは能登の人が決める。その意志を尊重し寄り添うことが人類の生存戦略ではないか。