2022年04月12日
じゃりン子チエ

”ゲタバキの元気少女・竹本チエは、浪花の小学生。自由きままに生きている父親のテツは仕事もせずにバクチに明け暮れ、母親のヨシ江は別居中で、おジイはん、おバアはんや、テツの恩師・花井先生に心配をかけている。
「ウチは日本一不幸な少女や」が口グセのチエだが、店の仕入れ金を盗もうとするテツをゲタでドツキつつ、ネコの小鉄とともに、家業のホルモン焼き屋をきりもりしているのだ。”
じゃりン子チエにハマっている。
昔、TVアニメ版を観ていた時にはいまひとつピンとこなかった。独特な絵柄と淡々としたストーリーは、ドラえもんや少年ジャンプに慣れた子供には早すぎたのかもしれない。
また大阪下町の人間模様は、郊外の住宅地でサラリーマン家庭に育った自分にはファンタジーであり、共感しにくかった。
ホルモン屋を切り盛りする小学生のチエをはじめ、人物も設定も自分にとっては現実味がなく、ごちゃごちゃして、ガサツで、うるさく思えた。
ところが今読むとその全てが魅力的で、深くシンプルに染み入ってくる。高畑勲監督の劇場版アニメも名作だが原作のほうがさらにいい。
登場人物の心の機微が繊細に描かれ、かといってベタな人情ものではない。チエの性格が表すように、どこか乾いた哀しみ、心地よい距離感がある。
作画やテンポも素晴らしい。今はもう失われたヒューマンスケールな街の時間と空間が伝わってくる。昭和の風俗について民俗学的な価値もあると思う。
基本的に1話完結で丁寧に作られていて、一気に読むのはもったいない。1晩に1,2話がいい。仕事を終えてチエちゃんの店に寄るのが楽しみになる。












































