アベノン を含む記事
2016年10月17日
2014年03月23日

フィルム時代には常時5-10台くらいのカメラを楽しんで使い分けていた自分も、いま持っているデジタルカメラは一眼レフのD600、防水ミラーレスのAW1、そしてiPhone5だけである。これで仕事もプライベートも合理的にカバー出来るのだが、猛烈に「遊び心」に溢れた、とある新製品についての考察(妄想)を。
続きを読むrobertohouse│コメント(8)
2006年09月16日

LEICA M8 が発表された。
カタチは50年前のライカM型そのものだが、何とデジタルカメラである。
僕の東京時代の主力カメラは、ライカだった。
初めて買ったライカはバルナックタイプの?C。
最初のイタリア一人旅はこれにアベノン28mmという安レンズを付けて行った。
次に買ったのはM2で、これは僕の主力カメラになった。ズミクロン35mmASPHというスーパーレンズのおかげで、あらゆるものが、隅々までシャープに撮れた。
その後安いM5を買ってレストアしてもらったり、MDaというファインダーもないマニアックなカメラにスーパーアングロンを付けて建築や廃墟を撮ったりしていた。 スーパーアングロンは歪みがゼロに近く、周辺光が落ちて独特の雰囲気をつくるレンズで、廃墟を撮ったらこれに勝るレンズはなかった。
一時はノクチルックス50mmF-1.0という中古で25万円もする超大口径レンズも使っていて、ポートレートを撮ったりした。これがまた、なんとも言えないくらいしっとりと柔らかく、なおかつ芯の通った不思議な描写だったのだ。
もうひとつの主力はオリンパスOM4tiで、使いやすくて気に入っていたが、写りそのものはライカのほうが優れていた。
さらに上の写りを目指すときは、中判6×7のプラウベルマキナ670を使った。ニッコールレンズがシャープでボケも抜群、紙のように薄いピントもレンジファインダーでピタリと決まった。 ドイツ人によるデザインも素晴らしく、中判のライカという雰囲気があった。 これまでに撮った一番のお気に入り写真は、これで撮ったものだ。
ライカは古くさいカメラだが、慣れると大変使いやすく、素早く撮影できる。 電池がいらない安心感もあった。レンジファインダーのピントの正確さは確実に一眼レフを上回るし、両目を開けたまま被写体を素通しに直視できるのが心地よい。 一眼レフとは、写真を撮るときの気分が違っていた。
さてM8はどうなのか。
電池問題や、焦点距離が1.33倍相当になるのが気になるが、レンズを持っていたら一度使ってみたいカメラだ。でも巻き上げレバーが無いのはつまらない...
実売価格はいくらになるんだろう? ライカは、レンズも驚くほど高価だし。
デジタル一眼レフE-1導入後、すべてのフィルムカメラとレンズを売り払ってしまった僕には、もはや縁のないカメラであるが...