オーディオ 2008
2008年11月20日
久々にじっくり聴くことが出来た。
スピーカーは自分なりにまあまあの線まで来ていて、いじるところは少ない。

試しに、CDプレーヤーからパラメトリックイコライザDRAWMER1961にダイレクト接続してみた。
パワーアンプ直結は何度か試してことごとく失敗しているが、今回はなかなか良い。
プリ経由よりもツブツブ感が出て解像度が上がるのはもちろんだが、ギスギスした感じは無い。 DRAWMER1961がうまく味付けしているのだろうか?
これなら、プリアンプはレコードとチューナー専用にして、CDは直結のほうがいいかもしれない。
CEC TL51XRにはバランスOUTがあるので、EQとはバランス接続も可能だ。
S/Nや歪み率を考慮するとEQの入力レベルは最適値に固定したいので、本来はパワーアンプ直前にボリュウムを入れるべき。
パワーアンプにもレベルボリュウムは付いているが、あくまでゲイントリム用で左右独立なので使いにくい。
ボリュームボックス、作ろうかな...パーツは転がっているし...
スピーカーは自分なりにまあまあの線まで来ていて、いじるところは少ない。

試しに、CDプレーヤーからパラメトリックイコライザDRAWMER1961にダイレクト接続してみた。
パワーアンプ直結は何度か試してことごとく失敗しているが、今回はなかなか良い。
プリ経由よりもツブツブ感が出て解像度が上がるのはもちろんだが、ギスギスした感じは無い。 DRAWMER1961がうまく味付けしているのだろうか?
これなら、プリアンプはレコードとチューナー専用にして、CDは直結のほうがいいかもしれない。
CEC TL51XRにはバランスOUTがあるので、EQとはバランス接続も可能だ。
S/Nや歪み率を考慮するとEQの入力レベルは最適値に固定したいので、本来はパワーアンプ直前にボリュウムを入れるべき。
パワーアンプにもレベルボリュウムは付いているが、あくまでゲイントリム用で左右独立なので使いにくい。
ボリュームボックス、作ろうかな...パーツは転がっているし...
2008年11月17日
2008年11月05日
2008年10月28日

知人からブツブツ交換でもらい受けたコンパクトスピーカー。
現在まで、20年以上も販売されている驚異的なロングセラーである。
オーディオに興味のない人でも、どこかで見たことがあるはず。
低域は伸びないが中域はフルレンジらしく素直で、高域の伸びもかなりのもの。
実はLCRによるパッシブイコライザが入っており、中高域を巧みにコントロールしている。
聴取りやすい明瞭な音なので、店舗でのアナウンスやBGMにはぴったり。
ハイファイオーディオやモニターとはちょっと違うが、特定の用途に向けて完璧にチューニングされた名機と言えよう。
これを周波数測定してみて驚いた。

軸上1m 赤:L 青:R
2本の特性が見事に揃っている! 能率も誤差0dB、細かいピーク&ディップまでそっくり...
これは新品ではない。 20年近くも使われたスピーカーである。
スピーカーは新品でもバラツキがあるものだし、ユニットのエッジ、ダンパーのへたり、マグネットの減磁、ネットワークLCR素子の経年変化だってあるはずだ。
恐るべし、BOSEの技術力。
2008年10月22日

昔から気になっていたデュオ、 EGO WRAPPIN’
「くちばしにチェリー」が特に頭に残っているが、先週はNHK?FMでパーソナリティーをやっていて、2枚組BEST盤の発売を知った。
このふたり、語りもゆるーくて何ともいい味。
BEST盤を仕入れて聴いてみると、これはJAZZなのか?POPなのか?
サウンドはJAZZ、メロディはPOP?
何でもいいや。 とても心地よい音楽です

2008年10月21日
某掲示板管理人さんが、出張ついでに寄って下さった。
最近はオーディオがきっかけの友人も出来たりして楽しいです

オーディオって特殊な趣味だなあと思う。
スポーツなら、他人と一緒にプレーしたり競ったりする。
写真や絵や楽器は、人に見せたり聞かせたり、時には競ったりする。
コレクターも、モノの相対価値を比較することができる。
クルマは、一応移動手段としての実用性も兼ねている。
釣りは狩猟本能が根底にあるだろう。
オーディオは、自分自身の脳に快楽を与えるために、膨大な手間暇をかける遊びだ。
自分さえ気持ちよければ良いのであって、他人には何の役にも立たず、たいていは迷惑なだけかも
比較や競争するものでもなく、各人それぞれ、全く別の方向へ走っている。
でも、だからこそ、没頭してしまうのかもしれない。 究極の自己満足。
ハマり過ぎると危ない、KING OF HOBBY?
DRAWMERイコライザのおかげで概ね満足してしまったので、システムは当分このままで行くつもり
最近はオーディオがきっかけの友人も出来たりして楽しいです


オーディオって特殊な趣味だなあと思う。
スポーツなら、他人と一緒にプレーしたり競ったりする。
写真や絵や楽器は、人に見せたり聞かせたり、時には競ったりする。
コレクターも、モノの相対価値を比較することができる。
クルマは、一応移動手段としての実用性も兼ねている。
釣りは狩猟本能が根底にあるだろう。
オーディオは、自分自身の脳に快楽を与えるために、膨大な手間暇をかける遊びだ。
自分さえ気持ちよければ良いのであって、他人には何の役にも立たず、たいていは迷惑なだけかも

比較や競争するものでもなく、各人それぞれ、全く別の方向へ走っている。
でも、だからこそ、没頭してしまうのかもしれない。 究極の自己満足。
ハマり過ぎると危ない、KING OF HOBBY?
DRAWMERイコライザのおかげで概ね満足してしまったので、システムは当分このままで行くつもり

2008年10月20日
itunesのネットラジオ機能でいろんな局を発掘しているのですが、ここはサイコーです。

old中心で最新曲も混じる選曲が素晴らしく、同じ曲がほとんどかからない。 コンボ、ビッグバンド、ボーカル、オールディーズまでバランスがいい。
(JAZZ専門局でも、いかにもBGM的なsmooth Jazzばかりの局がほとんど...)
音質もいい。
ネットラジオはキンキンと耳に付くような嫌な圧縮感を感じることが多いが、ここは割と自然。
アナログ的というか、どこかFMラジオっぽい滑らかな音。
ホーンの輝き、太さ、ベースの弾力感、ピアノの繊細さがそれなりに出ている。
局のエンジニアの力量か、限られたビットレートの中で音作りが上手い。 コンプレッサなどの放送機器が良いのか?
PC→ソフトンmodel6(真空管USB-DAC)
→300Bシングルアンプ
→松下ロクハン+フィリップス12インチアルニコ(パラ接続、同時鳴らし)
という最強(?)BGMシステムで
まろやかで聞きやすい音に仕立てます。
自作AMトランスミッタでナショナル真空管ラヂオに飛ばすのも良いです
これからちょっと缶詰気味になるので、仕事のお供に最適。

ところで、1年あまり働いているFMチューナーの調子が悪い...
片チャンネルがノイズだらけで、まともに受信しない...
1980年製、オークションで7,000円だから仕方ないか...
滑らかな音を気に入っていたのだが、新しい相棒を探さねばなるまい。

old中心で最新曲も混じる選曲が素晴らしく、同じ曲がほとんどかからない。 コンボ、ビッグバンド、ボーカル、オールディーズまでバランスがいい。
(JAZZ専門局でも、いかにもBGM的なsmooth Jazzばかりの局がほとんど...)
音質もいい。
ネットラジオはキンキンと耳に付くような嫌な圧縮感を感じることが多いが、ここは割と自然。
アナログ的というか、どこかFMラジオっぽい滑らかな音。
ホーンの輝き、太さ、ベースの弾力感、ピアノの繊細さがそれなりに出ている。
局のエンジニアの力量か、限られたビットレートの中で音作りが上手い。 コンプレッサなどの放送機器が良いのか?
PC→ソフトンmodel6(真空管USB-DAC)
→300Bシングルアンプ
→松下ロクハン+フィリップス12インチアルニコ(パラ接続、同時鳴らし)
という最強(?)BGMシステムで

自作AMトランスミッタでナショナル真空管ラヂオに飛ばすのも良いです

これからちょっと缶詰気味になるので、仕事のお供に最適。

ところで、1年あまり働いているFMチューナーの調子が悪い...
片チャンネルがノイズだらけで、まともに受信しない...
1980年製、オークションで7,000円だから仕方ないか...
滑らかな音を気に入っていたのだが、新しい相棒を探さねばなるまい。
2008年10月10日
うーん、カッコイイ(自画自賛)

機器は長さ40mmの黒色ステンレス木ねじで固定。 強度もバッチリ! まだまだ余裕アリ
使い勝手は最高! オール端材なので総工費わずか4000円、そのうち90%は高級キャスター


システムの主役に躍り出たのは真空管式パラメトリック・イコライザ DRAWMER1961。
レコーディングスタジオでも使用率の高い業務機だ。
何十種類というプロ用イコライザのマニュアルを入手して使い方をシミュレーションして決定した。
グライコよりはるかに自然にイコライジングが掛かり、大変扱いやすい。
アナログ的で感覚的な操作性と、絶妙にラップした周波数設定。
部屋の定在波やスピーカーの箱鳴りを少し相殺させるだけで音像は引き締まり、全体に静かになって解像度、明瞭度が上がる。
低域をブーミーにせずに引き締めながらブーストしたり、シンバルの切れ味だけを増したり、女性ボーカルの艶を出したり、自由自在。
こんなに楽しいオーディオ機器はないかもしれない。
音もすごくいい。
音質劣化が無いはずはないのだが、なんともいえない艶と色気と滑らかさがあり、痩せるどころか厚みが増す。
これならイコライジング出来るメリットが圧倒的に大きい。
これまでに使ったベリンガーのアナログパライコや、テクニクスの古い高級グライコとは全然別物なのだ。
中古とはいえ安くはなかったが、これまで買ったオーディオ機器の中でも最高にC/Pが高いと思う。
あとはコンプでアタック感をチューニングだ!
現状での周波数特性↓


機器は長さ40mmの黒色ステンレス木ねじで固定。 強度もバッチリ! まだまだ余裕アリ

使い勝手は最高! オール端材なので総工費わずか4000円、そのうち90%は高級キャスター



システムの主役に躍り出たのは真空管式パラメトリック・イコライザ DRAWMER1961。
レコーディングスタジオでも使用率の高い業務機だ。
何十種類というプロ用イコライザのマニュアルを入手して使い方をシミュレーションして決定した。
グライコよりはるかに自然にイコライジングが掛かり、大変扱いやすい。
アナログ的で感覚的な操作性と、絶妙にラップした周波数設定。
部屋の定在波やスピーカーの箱鳴りを少し相殺させるだけで音像は引き締まり、全体に静かになって解像度、明瞭度が上がる。
低域をブーミーにせずに引き締めながらブーストしたり、シンバルの切れ味だけを増したり、女性ボーカルの艶を出したり、自由自在。
こんなに楽しいオーディオ機器はないかもしれない。
音もすごくいい。
音質劣化が無いはずはないのだが、なんともいえない艶と色気と滑らかさがあり、痩せるどころか厚みが増す。
これならイコライジング出来るメリットが圧倒的に大きい。
これまでに使ったベリンガーのアナログパライコや、テクニクスの古い高級グライコとは全然別物なのだ。
中古とはいえ安くはなかったが、これまで買ったオーディオ機器の中でも最高にC/Pが高いと思う。
あとはコンプでアタック感をチューニングだ!
現状での周波数特性↓

2008年10月08日
2008年10月07日
2008年10月06日
2008年10月04日
米国スリーエム社が開発した高性能断熱材シンサレート。
身近なところでは、スキーウェアなどに使われている。
スリーエム社はガラスフィルム等で他の追随を許さぬ技術力をもち、仕事でもよーくお世話になっている(^^;)
極小のマイクロファイバーは断熱だけでなく高い吸音性能を持つことから、薄さの必要なカーオーディオの分野では吸音材として多用されている。
しかしピュアオーディオの世界ではあまり使用例を聴かない。
というわけで試してみました

巨大なダクトからの中高域の漏れが気になっており、なおかつ厚手の吸音材は低音の勢いを妨げることから、コイツに注目
これまで使っていたポリ綿とウールは、吸音性能は低く効きは穏やかなので大きな厚さが必要。
グラスウールは中高域によく効くが、チクチクするので調整には向かない。
粗毛フェルトは全域で吸音するが音が死ぬというか、おとなしすぎる。
シンサレートは最安店で1.5?=2800円。 建材用グラスウールの5倍はするが、オーディオ用の特殊吸音材よりはずっと安い。 ウールと同等かな?
(これなら建築の断熱材にも使えるかもしれない!)
届いたシンサレートを触ってみると、繊維がおそろしく細かい。
厚さはわずか13mmだが、スピーカーの前に被せると中高域が急激に減衰するのがわかる。 感覚的には100mmのウールに匹敵する。


最初は試しに大量に入れてみたのだが、吸音が凄すぎて?全体の音圧が減ってしまった!
低音が痩せないように調整...2枚重ね(26mm)を全体の7割程度に貼るところで落ち着き、部分的にウールも残した。
音はかなり改善された!
ダクトからの漏れはかなり減る。 ウーハーだけを鳴らして比べてみると、高域の歪み音が明らかに減っている。 低音はほとんど変化無し。
ローパスフィルタの値を変えたような感じで、コイルの値はもっと小さくできそうだ。

Lチャンネル 赤:改良後

Rチャンネル 赤:改良後
干渉が減ったのか? f特では600?900Hzの幅広ディップが小さくなっている。
(従前と入力レベルが違うが、グラフで中域が相対的に上昇しているのがわかる。)

もしや、と思って試しにコイルをなくしてスルーでウーハーだけを鳴らしてみた。
おおっ!
2220Hの素直な特徴が発揮され、高域まで歪み感のない、滑らかで艶めかしいヴィンテージサウンドが出てきた
今は、これにオイルコンデンサ1個で(6dB/oct)ホーンをつないで聴いている。
ピュアオーディオ的には変則的だが、JBL-2220Hはフルレンジ的なユニットなので、これでいいのかもしれない。
あとはイコライザで中低域を少しトリムすれば完成かな?
ちょっと変わったイコライザを落札しました
身近なところでは、スキーウェアなどに使われている。
スリーエム社はガラスフィルム等で他の追随を許さぬ技術力をもち、仕事でもよーくお世話になっている(^^;)
極小のマイクロファイバーは断熱だけでなく高い吸音性能を持つことから、薄さの必要なカーオーディオの分野では吸音材として多用されている。
しかしピュアオーディオの世界ではあまり使用例を聴かない。
というわけで試してみました


巨大なダクトからの中高域の漏れが気になっており、なおかつ厚手の吸音材は低音の勢いを妨げることから、コイツに注目

これまで使っていたポリ綿とウールは、吸音性能は低く効きは穏やかなので大きな厚さが必要。
グラスウールは中高域によく効くが、チクチクするので調整には向かない。
粗毛フェルトは全域で吸音するが音が死ぬというか、おとなしすぎる。
シンサレートは最安店で1.5?=2800円。 建材用グラスウールの5倍はするが、オーディオ用の特殊吸音材よりはずっと安い。 ウールと同等かな?
(これなら建築の断熱材にも使えるかもしれない!)
届いたシンサレートを触ってみると、繊維がおそろしく細かい。
厚さはわずか13mmだが、スピーカーの前に被せると中高域が急激に減衰するのがわかる。 感覚的には100mmのウールに匹敵する。


最初は試しに大量に入れてみたのだが、吸音が凄すぎて?全体の音圧が減ってしまった!
低音が痩せないように調整...2枚重ね(26mm)を全体の7割程度に貼るところで落ち着き、部分的にウールも残した。
音はかなり改善された!
ダクトからの漏れはかなり減る。 ウーハーだけを鳴らして比べてみると、高域の歪み音が明らかに減っている。 低音はほとんど変化無し。
ローパスフィルタの値を変えたような感じで、コイルの値はもっと小さくできそうだ。

Lチャンネル 赤:改良後

Rチャンネル 赤:改良後
干渉が減ったのか? f特では600?900Hzの幅広ディップが小さくなっている。
(従前と入力レベルが違うが、グラフで中域が相対的に上昇しているのがわかる。)

もしや、と思って試しにコイルをなくしてスルーでウーハーだけを鳴らしてみた。
おおっ!
2220Hの素直な特徴が発揮され、高域まで歪み感のない、滑らかで艶めかしいヴィンテージサウンドが出てきた

今は、これにオイルコンデンサ1個で(6dB/oct)ホーンをつないで聴いている。
ピュアオーディオ的には変則的だが、JBL-2220Hはフルレンジ的なユニットなので、これでいいのかもしれない。
あとはイコライザで中低域を少しトリムすれば完成かな?
ちょっと変わったイコライザを落札しました

2008年09月30日
ブログサーバーが4日間も不調でアップ出来ず、なんと一部の記事データが消滅...
グラフィック・イコライザ導入の記事が消えてしまった...
気を取り直して、古ーいグライコを数日間使って感じたことを。

Roberto的オーディオに電気的イコライジングは必須!

僕はもともと、トーンコントロールが大好きだ。 特注のミズナガ・プリアンプも左右独立で装備してもらった。
以来、プリアンプはトーンコントロールのためにある、と言ってもいいくらい重宝している。
20年前にはヤマハDSP?1という初代音場プロセッサにも飛びついて使い込んだし、僕は「原音再生」より「音で遊ぶ派」なのかもしれない。
部屋やスピーカーは完璧でないし、あらゆるソフトや音楽ジャンルとの相性がバッチリ、ということはありえない。
きめ細かくイコライジングすると、昭和歌謡でさえ心地よくなったりする(笑)
音楽はハイファイで選ぶわけではない。 LP、FM、ネットラジオは大切なソースだ。
いろんなソースを最適化するには、グライコどころかコンプレッサを入れたいと思うことさえある。
そしてこのアトリエは約40帖、容積は400立方メートルで、10帖のリビングの10倍である。
これはちょっとしたライブハウス並の大空間だ。
ここでは、一般的なホームオーディオとは異なるアプローチがあっても良い。
「小さなホール」として音響エンジニアリングを楽しむのも一興である。
オーディオ機器の役割については、こう思っている。
スピーカーは、使う人の個性そのもの。
パワーアンプは、スピーカーの下僕。
プリアンプは、システムコントロールの中核。
そしてイコライザは、プリアンプのオプション拡張機能であると考える。
というわけで、業務用イコライザのマニュアルをダウンロードしまくってます
世界は広いな?

グラフィック・イコライザ導入の記事が消えてしまった...

気を取り直して、古ーいグライコを数日間使って感じたことを。

Roberto的オーディオに電気的イコライジングは必須!

僕はもともと、トーンコントロールが大好きだ。 特注のミズナガ・プリアンプも左右独立で装備してもらった。
以来、プリアンプはトーンコントロールのためにある、と言ってもいいくらい重宝している。
20年前にはヤマハDSP?1という初代音場プロセッサにも飛びついて使い込んだし、僕は「原音再生」より「音で遊ぶ派」なのかもしれない。
部屋やスピーカーは完璧でないし、あらゆるソフトや音楽ジャンルとの相性がバッチリ、ということはありえない。
きめ細かくイコライジングすると、昭和歌謡でさえ心地よくなったりする(笑)
音楽はハイファイで選ぶわけではない。 LP、FM、ネットラジオは大切なソースだ。
いろんなソースを最適化するには、グライコどころかコンプレッサを入れたいと思うことさえある。
そしてこのアトリエは約40帖、容積は400立方メートルで、10帖のリビングの10倍である。
これはちょっとしたライブハウス並の大空間だ。
ここでは、一般的なホームオーディオとは異なるアプローチがあっても良い。
「小さなホール」として音響エンジニアリングを楽しむのも一興である。
オーディオ機器の役割については、こう思っている。
スピーカーは、使う人の個性そのもの。
パワーアンプは、スピーカーの下僕。
プリアンプは、システムコントロールの中核。
そしてイコライザは、プリアンプのオプション拡張機能であると考える。
というわけで、業務用イコライザのマニュアルをダウンロードしまくってます

2008年09月20日

ナショナル EAS-16P90SN 自作後面開放箱
1960?70年代に大量に作られ、学校の教室などに使われていた館内放送用ユニット。
レンジは狭いがアナウンスやボーカルが驚くほど明瞭で聴きやすい。
ユニットはオークションでペア1000円で入手。
エンクロージャーは桐製のメロン箱と杉板を組み合わせて製作したので、ほとんどタダ!
デザインはなかなか気に入っているし

「アナウンスの聴取りやすさ」だけならどんなハイファイスピーカーも逃げ出すくらい?
ウルトラ・ハイCPスピーカーであることは間違いない(笑)
さて測定

素直な音質同士ということで、NS-1classicsと比較してみた。
デスクトップではなく、スタンドに載せて同じ条件での測定。

軸上2m 赤:EAS-16P90SN 青:NS-1classics

こりゃビックリ

全然フラットではない! 能率は高く90dBを超えているが凹凸がすごい。
でもボーカルの基音帯域が張り出しているのは聴感と一致する?
これは聴感と測定値のズレが大きいスピーカーだ。
実際には70cmほどのニアフィールドで使っている。
箱の響きとテーブルのバッフル効果で測定値より低域も伸び、トーンコントロールで少しブーストすれば良いバランスで鳴ってくれる。
時にはメインシステムと同時に鳴らしたりもしている。
こうすれば低音も十分


YAMAHA NS?3MX
スタジオモニターの名機、NS?10Mと同じ材質のコーン紙を持つ12cmフルレンジ・モニタースピーカー。
中を開けてみるとLCRによるパッシブイコライザ/リミッタが入っており、BOSE101と似ている。
これを通すとバランスは良いが、どうもヌケが悪い。
イコライザをパスして直結すると音は激変する。 ややハイ上がりで癖はあるが、ペーパーコーンらしい明るくて張りのある明瞭な音。
接続はファストン端子なので簡単に直結できる。 切り替えスイッチを付けても面白いかもしれない。
さて測定


軸上2m 赤:イコライザON(標準) 青:直結改造

イコライザによる補正状況がよくわかる。
抵抗によって全体を5dBくらい下げ、150Hz前後と10kHz以上をL、Cでバイパスして相対的に持ち上げているようだ。
中高域の特性は素直だが、強いて言えば1.5kHz前後のピークが明るいキャラを作っているかもしれない。 人間の耳はこのあたりの周波数に敏感だ。
この程度のイコライジングでこんなに眠い音になってしまうのは、豆粒のような電解コンデンサとコア入りコイルによる歪みの影響だろうか。
周波数特性でわかるのは音質のうちのほんの一部だけであるが、それでも測定に価値はある。 自作する上で良い経験になるだろう。
このユニットの素性は良いので、もっと大きなエンクロージャーで低域を稼ぎ、開放的なシステムにすれば面白いと思う。

ユニット:フィリップスAD1255
エンクロージャー:アルテック618Bレプリカ・自作
お気に入りのヴィンテージ・フルレンジユニットで、ここ半年ほどメインシステムとなっていた。
1960年代の古いユニットだが、12インチフルレンジとしてはよく伸びた高域と、広いアトリエで大音量を出せる耐入力をもつ。
1.5?3kHzの強いピークが、独特な音色のキャラクターを作っている。
このままでもボーカルに味わいを持つが、イコライザで抑えるとかなりハイファイな音にも変身する。
小型のバスレフではボン付くが、密閉型とすると低域に適度な厚みが出て、フルレンジとしてのバランスは良い。
これまでのレポートは簡易測定と聴感であったが、フラットなマイクとPCによる測定で検証してみた。

軸上2m 赤:右チャンネル 青:左チャンネル
50Hz以下は暗騒音の影響があるので無視。
低域は60?150Hzにピークがあり、ダラ下がりだが聴感でも40Hzまではなんとか聞こえる。
この特性はトーンコントロールでは補正出来ない。聴感でもブーストするとボン付く。
t/sパラメータは入手していないが、もともとQは高めのユニットと思われる。
ピークは60リットル弱の密閉箱でQ、f0c上昇によるもので、シミュレーションとも一致する。
200リットルくらいの大型密閉箱では激変するはずだが、フラットになると逆に低音感が得られないかもしれない。
バスレフで良質な低音を得るには、100リットル以上が必要だろう。
1.5?3kHzにはメーカー発表データと同様なピークがみられる。
これをイコライザで6dBほど抑え込むとキャラは激変する。
1オクターブに及ぶ幅広のピークは、音質に大きく影響するようだ。
高域は凹凸が多いが10kHzまでは十分なレベルで出ており、そこから一直線に降下。
ツイーターを付けてみたりもしたが、無い方がバランスが取れていた。
低域とのバランスからすれば10kHzで十分なのだろう。
次はメインシステムと重ねて比較してみる。

軸上2m Lチャンネル
赤:フィリップスAD1255+618エンクロージャー
青:メインシステム JBL 2220H+2420 オンケン型エンクロージャー
入力レベルを統一しているので、スピーカーの能率を比較できる。
1.5kHz以上はメインと同等の高能率だ。メーカーの基準でいえば100dB/w・mくらいあるだろう。
中域から下は5?10dB低いが、それにもかかわらず、フィリップスはハイ上がりには感じない。
低域の100Hz前後のピークとバランスがとれているのかもしれない。
同じく、リスニングポジションで。

リスニングポジション Lチャンネル
赤:フィリップスAD1255+618エンクロージャー
青:メインシステム JBL 2220H+2420 オンケン型エンクロージャー
傾向は同じ。
やはりフィリップスは100Hz付近の低域、2kHz付近の中高域のピークが音作りをしている。 高域の指向性も悪くない。
12インチでこれだけ高域が伸びるユニットは珍しいと思う。
メインシステムと比較すれば音質はちょっと古めかしいが、ボーカルやギターには何とも言えない味わいがある。
メインシステムがオーソドックスなハイファイを目指すのであれば、フルレンジユニットはキャラクターをそのまま味わう「刺身」が良い。
メインにスーパーツイーターを加えたくなってきた


YAMAHA NS-1classics
1988年に発売され、10年間作られたロングセラー。
バブル真っ盛り、重厚長大の598戦争のさなかに投入された貴公子。
唯一欲しいと思った日本製スピーカー。
オールアルニコマグネット、全面突き板張りの高級感あふれる仕上げ、完璧なプロポーション。
20年越しの憧れの名機を、某リサイクル店で入手。
音は独特の透明感、繊細感をもち、聴き疲れせず、定位と音場は抜群。
小編成クラシックはもちろんだが、ジャズも決して悪くない。ピアノやアカペラ系、ボサノバには最高の相性。
丁寧な仕上げや音の品位など、現代の100万円のハイエンドスピーカーと比べても遜色はないと思う。
制動力のあるパラレルPPアンプでは意外にしっかりと力強く鳴る。
真空管-MOSハイブリッドアンプでは低音が少しボン付くが、いかにもNS-1classicsらしい透明感のある音で気に入っている。
能率が低いので300Bシングルでは音にならない。
(雑誌等では「シングルアンプで鳴らす小型スピーカー」なんて特集をやっていたりするが...そんな蚊の鳴くような音で良いのだろうか???)
さて測定


軸上2m Lチャンネル
赤:NS-1classics 青:メインシステム

リスニングポジション Lチャンネル
赤:NS-1classics 青:メインシステム
まず驚くのは低い能率。 メインシステムとの差は15?20dBもある。
アンプの出力は30倍必要、ということになる。 事実、60wのパラレルプッシュプルでも大音量ではクリップする。
低域は100Hzのピークから12dB/octくらいで落ちていく、典型的な小型密閉箱の特性。(50Hz以下は部屋の特性や暗騒音なので無視)
これを補正するにはグライコ、パライコが必要で、トーンコントロールでは無理だ。
補正したとしても、アンプが苦しい。 最低でも200w以上必要だろう。
聴感でもレスポンスがあるのは60Hzくらいまで、NS-1classicsという名前だがフルオーケストラには向いていない。
中域から上は惚れ惚れするような(?)美しく素直なカーブだ

最近のハイエンドスピーカーは高域がもっと伸びているが、強いピークがあって聴き疲れするものが多い。
僕はNS-1classicsのようなピーク感のない滑らかな音が好きなのだろう。
同サイズのバスレフ型スピーカーに比べて低域レンジは狭いが、小編成の音楽ではそれがむしろ邪魔にならず聴きやすい。
定位・音場感の良さは、ダクト漏れのない密閉型のメリットだと思う。
しかし...この能率差を見ると、メインシステムは300Bシングルでもしっかり鳴るかもしれない...試してみよう。
夜から始めたら...朝になってしもた
だからこれまで導入をためらったんだよな...
だって...
面白すぎる
まずはウーハーのハイカット実験。

青:1200Hz6dB/oct 赤:1200Hz12dB/oct
(いずれもインピーダンス補正回路あり)
聴感ではハイカットが低すぎないほうが良いので、1200Hzに上げた。
当然ながら12dB/octのほうが高調波歪み成分をカットできる。 ピークもないので、12dB/octを標準とする。
次はスルーと12dB/octの比較。

スルーでも、大きなピークがなくなだらかに落ちていく。2220Hは実に素直なウーハーであることが実証された。
次はドライバーのローカット実験。

青:1200Hz6dB/oct 赤:800Hz12dB/oct
600Hz以上は同じ。 それ以下では3?10dBの差が付く。 耐入力や歪みを考慮すると、やはり12dB/octのほうが良いだろう。
他にもいろいろ試した結果、現状でベターと思われるネットワークは、やや重ね気味の12dB/oct、クロスはおおよそ1,000?1,200Hzあたりとなった。
下は全体の特性。

軸上2m 赤:R 青:L

リスニングポジション 赤:R 青:L
600?1,000Hzの凹みは単純なネットワークでは補正が難しいようだ。 ディップ幅が広いので定在波ではないかも?
バスレフダクトから中域まで盛大に漏れていて、干渉しているのも原因のひとつか。
そこでダクト直前で測定してみる。

驚くほど漏れている!! 元々バスレフってこういうものなのだが、測定するとよくわかる。
吸音材は最小限にしているが、もう少し入れたほうがいいかもしれない。
入れすぎると低音のスピード感が落ちるので、カットアンドトライしかなさそう。
密閉とバスレフの音の違い、バックロードホーンや共鳴管の個性も、この音漏れが最大の原因ではないだろうか?
密閉箱もコーン紙から盛大に漏れており、吸音材で音が激変する。
平面バッフルや後面開放の鳴りっぷりの良さも、よく言われる背圧うんぬんではなく、背面からの放射音による音場効果が大きいのではないかと思っている。
背圧は低域にしか関係しないし、ハイファイ的に言えば背圧が振幅を抑えてドップラー歪みを低減する利点のほうが大きいのではないか。
それにしても測定は面白い。
これまで手を出しにくかった方式にもチャレンジできそうだ。
聴感が一番大事だけれど、測定結果はいろんな情報を与えてくれる。
何でもそうだが、データをどう分析し、活用するかがキモのようだ。
他のスピーカーも測ってみたので、次回をお楽しみに(?)

だからこれまで導入をためらったんだよな...
だって...
面白すぎる

まずはウーハーのハイカット実験。

青:1200Hz6dB/oct 赤:1200Hz12dB/oct
(いずれもインピーダンス補正回路あり)
聴感ではハイカットが低すぎないほうが良いので、1200Hzに上げた。
当然ながら12dB/octのほうが高調波歪み成分をカットできる。 ピークもないので、12dB/octを標準とする。
次はスルーと12dB/octの比較。

スルーでも、大きなピークがなくなだらかに落ちていく。2220Hは実に素直なウーハーであることが実証された。
次はドライバーのローカット実験。

青:1200Hz6dB/oct 赤:800Hz12dB/oct
600Hz以上は同じ。 それ以下では3?10dBの差が付く。 耐入力や歪みを考慮すると、やはり12dB/octのほうが良いだろう。
他にもいろいろ試した結果、現状でベターと思われるネットワークは、やや重ね気味の12dB/oct、クロスはおおよそ1,000?1,200Hzあたりとなった。
下は全体の特性。

軸上2m 赤:R 青:L

リスニングポジション 赤:R 青:L
600?1,000Hzの凹みは単純なネットワークでは補正が難しいようだ。 ディップ幅が広いので定在波ではないかも?
バスレフダクトから中域まで盛大に漏れていて、干渉しているのも原因のひとつか。
そこでダクト直前で測定してみる。

驚くほど漏れている!! 元々バスレフってこういうものなのだが、測定するとよくわかる。
吸音材は最小限にしているが、もう少し入れたほうがいいかもしれない。
入れすぎると低音のスピード感が落ちるので、カットアンドトライしかなさそう。
密閉とバスレフの音の違い、バックロードホーンや共鳴管の個性も、この音漏れが最大の原因ではないだろうか?
密閉箱もコーン紙から盛大に漏れており、吸音材で音が激変する。
平面バッフルや後面開放の鳴りっぷりの良さも、よく言われる背圧うんぬんではなく、背面からの放射音による音場効果が大きいのではないかと思っている。
背圧は低域にしか関係しないし、ハイファイ的に言えば背圧が振幅を抑えてドップラー歪みを低減する利点のほうが大きいのではないか。
それにしても測定は面白い。
これまで手を出しにくかった方式にもチャレンジできそうだ。
聴感が一番大事だけれど、測定結果はいろんな情報を与えてくれる。
何でもそうだが、データをどう分析し、活用するかがキモのようだ。
他のスピーカーも測ってみたので、次回をお楽しみに(?)
2008年09月19日

ベリンガーのマイク、ECM8000とファンタム電源付きマイクアンプを中古で手に入れ、ようやく測定環境が整った。
ちなみにこのマイクアンプはVUメーターを備え、パソコンを使わなくても偏差を測定できる。 元々、測定用に作られたものらしい。
ベリンガーのマイクは激安だが15?20,000Hzまでほぼフラットな特性。
これまでのオモチャマイク(聴感のほうが正しいかも)とは大違いだ。
早速テスト!
USBインターフェイスに接続してPCに入力、wavespectraを立上げ、とりあえずメインスピーカーを測ってみた。
サインウェーブスイープを5分間流してピークホールドする。
アッテネータは?5dB、1200Hz6dB/octクロス、
トーンコントロールをちょっと効かせた、「現状、最も音が良い状態」で測定。
大型のホーンスピーカーで軸上1mは距離差が大きくて意味が無さそうなので、2mにした。
下部の緑線はサインウェーブ信号OFF時の暗騒音。
定在波の影響も大きいし、窓が開いていたり食洗機が動いていたりで、40Hz以下はアテにならない。

ボイスコイル軸上2m
トーンコントロールFLAT 赤:Rチャンネル 青:Lチャンネル

ボイスコイル軸上2m
トーンコントロールON(聴感にて高域、低域ブースト) 赤:Rチャンネル 青:Lチャンネル
全体としては、思ったよりはフラットかな?
800?1000Hzのクロスオーバー付近のディップが大きい。
150?400Hzのピーク&ディップは測定位置でコロコロ変わるので、部屋の定在波だ。
次はトーンコントロールFLAT/ONの比較。 調整は音楽を聴いてベターと思われる位置にした。

ボイスコイル軸上2m Lチャンネル
赤:トーンコントロールFLAT 青:トーンコントロールON(聴感にて高域、低域ブースト)

ボイスコイル軸上2m Rチャンネル
赤:トーンコントロールFLAT 青:トーンコントロールON(聴感にて高域、低域ブースト)
トーンコントロールの効果がよくわかる。 測定グラフ以上に聴感上の効果は絶大。
ターンオーバー周波数はバス250Hz、トレブル3500Hzなので、中域にはほとんど影響していない。
次はリスニングポジションで。

リスニングポジション 高さ90cm 距離約5.3m
トーンコントロールFLAT 赤:Rチャンネル 青:Lチャンネル

リスニングポジション 高さ90cm 距離約5.3m
トーンコントロールON(聴感にて高域、低域ブースト) 赤:Rチャンネル 青:Lチャンネル
リスニングポジションでは400?900Hzの落ち込みがちょっと大きいようだ。
150?400Hzの定在波は左右で異なるが、対策はどうしたらいいだろう? イコライザでピークを抑え込む?低域をもっとブーストする?
低域については、40Hz以下は無視したとして、50?150Hzは過不足なし。
低音のピーク&ディップは思ったより少なく、聴感でも低音のバランスは悪くない。
1kHz以上はなだらかなカーブで聴感と一致。 指向性も良く、ホーンの優秀さを示していると思う。
超高域は落ちているが、15kHz以上でスーパーツイータを載せればアタック音はもっと良くなるかな?
それとも、このくらいダラ下がりで良いのかも?
USBインターフェイスと、フリーソフトのwavespectraを使えば測定は超簡単! 楽しい!!
週末には、いろいろ測定してネットワークを調整してやろうと思います

フィリップス、NS-1classics、そしてナショナル真空管ラヂオまで測りたくなってきた...
自作派の方、持ってきてくれれば測定しますよ? っていうか測定させて


10分間クッキング

ボリュームの直後でL,Rのホット側をスイッチでつなぐと、お手軽にモノラル信号が得られる。
普通はL,Rミックスするには抵抗を介さねばならないが、この方法ではボリュームの抵抗がその役割を果たす。
最大ボリューム(抵抗ゼロ)で使うことはないから入力機器が過大負荷になることもないし、接点は増えないのでOFF時の音質劣化もない。
主治医のミズナガさんに相談したら、良いアイデアですねと言われた

欠点は、バランスボリュウムが使えなくなること(ミキサーボリュームみたいになってしまう)
モノラル音源はもちろんだが、ステレオ初期のレコードにはL,Rに極端に振り分けたツインモノ的な録音が多く、モノラルにしたほうが聴きやすいものもある。
スピーカーのチェックや、モノラルシステムを組むときなども、モノラル出力は都合がいい。
昔のアンプにはたいていモノラル切替えスイッチが付いていたようだ。
もうひとつ加えたい機能がある。REC OUTのON/OFFスイッチだ。
いつも録音機器(USBインターフェイス)が接続されているが、OFFにすれば入力機器の負荷を減らすことができる。
それにしてもこのプリアンプはいい音がするなあ。
低域の解像度がわずかに落ちるだけで、全体にキレ味と艶と柔らかさ、暖かみを加えてくれる。
特にトーンコントロールの効果は絶大。ON/OFFしても音質劣化がゼロと感じるのは、左右独立させたせいだろうか?

パッシブダイレクトもいろいろ試したけれど、やはりプリを通した方が聴きやすくて好き。
ボリュームで絞って増幅してトーンで落としてパワーアンプ入力ボリュームでまた絞ってから増幅して...無駄なことのようだが...
(でもS/Nやボリュームの使い勝手を考えるとパワーアンプの入力ボリュームは必須だと思う)
世の中にはラインアンプとボリューム、セレクターだけで何十万円、何百万円(原価率1%?)もするプリアンプがあふれているが、音質を気に入ればそれなりの価値はあるのだろう。
でも僕にとっては、良質なフォノイコライザ、左右独立トーンコントロール、バランス、ミューティング、モノラル化などの機能も欠かせない。
やはりプリアンプは、コントロールセンターとしてオーディオの中核を担って欲しいのだ。