オーディオ 2008

2009年03月13日

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「石井式リスニングルーム」の本が出たので買ってみた。
趣味と実益であるウインク


オーディオやホームシアターのような、小規模空間の音響設計指南書は皆無である。
音楽ホールやスタジオの設計技術はオーディオにも応用できるが、それだけでは足りない。

石井氏は元テクニクスのエンジニアで、リニアフェイズスピーカーやパラメトリックイコライザの開発者だそうだ。
エンジニアらしい理詰めと膨大な実験による貴重な情報が詰まっている。
設計・デザインの手法はともあれ、鏡像位置と低音の吸音を重視するコンセプトは納得できる。
少なくともオーディオ雑誌の1000倍くらい内容が濃い。 部屋の設計をする人でなくても勉強になる本だと思う。

部屋はスピーカーの外部エンクロージャーである。
音への影響は、部屋90%、スピーカー9%、アンプやプレーヤーは1%以下だろう。 アクセサリーの類は0.01%の世界だ...

オーディオを意識させない、でもマニア心をくすぐるようなリビングルームを設計してみたい。

ちなみにdueアトリエは音響は何ら考慮されていないが、石井理論の縦・横・高さの比率にほとんどぴったりである(偶然!)
空間が大きく、天井が高く、壁間距離が長く、床はコンクリートで全反射だが天井は筒抜けで、普通の部屋で問題になる100Hz以下の低音には癖がない。 
中低域の反射を抑え込めば良い音になる可能性は持っており、そのためのラインアレイ計画である。


ところで僕個人としては「オーディオ専用室」という空間は苦手。 (端から見れば独房...)
そんなものを持ったら出て来られなくなる落ち込み オーディオにはそんな魔力がある。



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富山のM邸。 
広さ30帖、天井高さ5.5mの大空間。 
30cm厚のコンクリートによる遮音、イタリアンスタッコ仕上げの壁、コンクリート直貼りの無垢フローリング。 天井裏に中?低周波の吸音構造を採用。
話し声の響きが自然なので、本格オーディオを置いてもきっと良い音がするのでは?ウインク

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2009年03月09日

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2008年12月31日

superfly 落ち込み

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2008年12月21日

JBLのドライバーにしてから、ずっとやってみたかった。

ウーハーより6?8dBくらい能率マージンがあるから、300Bシングルアンプでもいけるんではないかと。

音出ししてみると、音量的にはほぼ問題ない。 能率差から、出力6wでも24?30wに相当する。
絹のような質感、柔らかく滑らかで繊細な音。 アッテネータをパス出来るメリットも出ているかもしれない。 これはこれで悪くない。


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しかし元に戻すと、差は歴然とする。 やはりパラレルプッシュプルアンプは圧倒的!! 音の飛び出しがまるで違う。
ドライバーのアンプを替えると、なぜか低域が膨らみキレ味がかなり落ちるようだ。
100wのハイブリッドアンプでもこれは同じだった。 スピードが揃わないという感じ。

ドライバーから低域は出ていないのに、なぜだろう。 人間の聴覚は不思議だ。

バイアンプ方式には、アッテネータを省略できる、逆起電力の影響を受けないというメリットがある。
しかしそんなものを吹き飛ばすほど、アンプのキャラクターや性能の違いは大きいのかな。 同じアンプを揃えれば良いのだろうが...

マルチをやっている人を尊敬します...落ち込み

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2008年12月20日

忙しくなると、音楽を聴くのはほとんどデスクトップになる。

自作モニターバッフルは、ユニットを簡単に交換できるので楽しめる♪


独SABAの次は、シマさんに長らくお借りしている仏蘭西はSUPRAVOXという超レアもの。 ようやく聴くことが出来た。

パンと張ったダブルコーン、大きなアルニコマグネット、肉厚のダイキャストフレーム。 見るからに高級ユニットだ。
1950?60年代かな?

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音はびっくりするほどのハイファイびっくり


アルテックのような紙臭さもなく、現代ソースもオールラウンドになんなくこなす。 
もちろんヴィンテージ・フルレンジらしい味わいもある。
中域は分厚く力強く、カンカンしたところが皆無。 高域は10kHz止まりだがナロウには感じない。 
低域もしっかり出て、軽快でかつエネルギー感がある。
200リットルくらいの密閉箱に入れたら凄い音が出ると思う。



コレ欲しい....と思ったけれど、僕には手が出ない値段。

僕のメインスピーカーの15インチウーハー2220H+ドライバー2420+エクスクルーシブのホーン(全て中古)はペア合計12万円ほどで入手したが、SUPRAVOXペアでそれくらいするそうだ落ち込み


でもヴィンテージの世界でこれくらいは序の口らしい。
「管球王国」によく出ているWE755Aなんてペア80万円くらい困った たかが8インチのフルレンジが...

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2008年12月12日

あり合わせの材料で作ったアッテネータボックス


こんなことになってます↓



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炎神合体!!


1U型ブランクパネル(1200円)に穴を開けて、アッテネータボックスを固定しただけ。
EQのDRAWMER1961と、まるで一体型のように(笑

「スーパーコントロールアンプ」というイメージ♪

セレクターは無いので、XLR端子を抜き差しします(^^;)
RCAピンと違ってアースが先に触るため、抜き差しでノイズが出ないので安心、さすが業務用。

1.CDプレーヤーのバランス出力
2.ミズナガ・プリアンプのプリアウト (レコード、チューナー、USB?DAC、CDPより) →XLR変換ケーブル
3.デンスケ →XLR変換ケーブル
 

これらをEQに抜き差しして切り替えますが、慣れると面倒でもない(-_-)
アースループを考えると、音質的にもベスト?


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EQのピークメーターを見ながら入力レベルをなるべく高く設定し、パワーアンプ前段に入れたパッシブアッテネータで適正音量に絞ります。 
パワーアンプの入力レベルでも少しトリムし、アッテネータで調整しやすいゲインにしています。 
大変使いやすく、S/Nも完璧!

さて音は。

EQをプリアンプとして使っているわけですが、DRAWMER1961はとても優秀。
パッシブ直結と比べても鮮度の低下は感じられず、厚みや輝きも増すような気がします。 ノイズは皆無、セパレーションの低下も無し。

CDはプリアンプを通すより音のツブツブ感が出て、うちでは最もハイファイな組み合わせ。 
レコードやFMチューナーは、プリアンプを通した方がふくよかさが出て好きかな。

もちろんパラメトリックイコライザなので全域で細かく微調整できる! ソース毎に、自分好みの音に持って行けます。


メインシステムは、ほぼ完成かな?c9769992.jpg



ちなみにデンスケで録音するときはミズナガ・プリアンプのプリアウトから接続し、トーンコントロールも効かせます。
FMチューナーは別端子があり、パソコンのインターフェイスに直結され、常時タイマー録音待機しています。

また仕事BGM用デスクトップシステムのアンプ(300Bシングル)は、プリアンプのREC OUTから入力され、すべてのソースを聴けるようになっています。


複雑なシステムですが、自分的にはわかりやすい構成(^^;)



改めてシステムを俯瞰して見ると、CDプレーヤー以外は古いものばかり...

ウーハー、ドライバー、レコードプレーヤー、デンスケが80年代、EQは90年代、チューナーは70年代....ミズナガさんの特注アンプは新しいけど回路は古典的...

別にヴィンテージ趣味ではなくて、欲しい物を揃えたらこうなってしまった...


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2008年12月08日

タイトルに反応した人、もれなくコメントを(笑)   あなたはピンポイントで同世代ですウインク




断っておくと、僕はアニメファンではない!

宮崎駿や押井守の話題作は人並みに見るけど、ガンダムだってファーストしか知らない。
エヴァンゲリオン、、何それ?


そんな僕も、中学生の頃に徹底的にハマったアニメがある。





その名は 「超時空要塞マクロス」 (1982年?)

壮大な宇宙戦争絵巻と、身近なラブストーリーが絡み合った独自の世界観に圧倒された。 
いろんなグッズやら、カセットテープやら買った思い出が...
シリアスなガンダムとは違った魅力があったと思う。
作画も良い。劇場版の動きや描き込みなど、CGばかりのイマドキアニメとは絵の深みが違う。


→アニメ史に残る名作、第27話「愛は流れる」 前編 後編
→クライマックスは鳥肌もの! 劇場版マクロス


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劇中のヒロインの名がリン・ミンメイ。 
要塞マクロスの中で活躍するアイドル歌手という設定で、三角関係の一角をなす。
史上初のバーチャル・アイドルと言っていいだろう。
(ちなみに、挿入される音楽は全て故羽田健太郎という凄さ...)


彼女を演じた声優は、飯島真理
マクロスのミンメイ、としては有名になったが、歌手としては十分な評価が得られなかった。
劇場版マクロスの主題歌「愛・おぼえていますか」がヒットしてザ・ベストテンにも出たりしたが、常にリン・ミンメイのイメージがつきまとっていた。


実は、デビューアルバムのアレンジは坂本龍一、セカンドは吉田美奈子という本格派シンガーソングライターだった。 
これらは今聴いても、良質なポップアルバムだ。

現在はアメリカ在住で(もう45歳!)、地道に活動を続けておられるようだ。



その飯島真理がマクロスの劇中歌をセルフカバーしたアルバム MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY があることを知り、ポチッとGETしてみた。




♪きゅーんきゅーん.... (ハウス風にアレンジ)



懐かしい...




♪おぼえていーますか.... (なんと、ピアノ弾き語り)



泣けるぜ...




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ソプラノ歌手、佐藤しのぶさんのクリスマス・コンサートに行ってきた。
日本一有名なクラシック歌手と言ってもいいかもしれない。
その舞台を観るのは川口のリリアホールでのオペラ「フィガロの結婚」以来で、もう15年くらいになるかな。

今回はオペラの名場面ダイジェスト的な構成だったが、素晴らしかった。
全身から華やかなオーラがあふれ、大きなホールに軽々と響かせ、気品と演技力があり、圧倒的に美しい。
伴奏のピアニストも、共演のイタリア人テノールも素敵だった。

やはり一流は凄いなーと感激。


MCでの地声が、思いの外ハスキーなのには驚いた(^^;)

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2008年12月05日

テープデッキのヘッドは定期的に消磁するものだそうだ。

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効果の程はよくわからないけれど...

アナログオーディオ時代には、”オカルトではないアクセサリー”がいっぱいあったのだなあ。

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2008年12月02日

メタルテープ収集作戦、進行中...


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デンスケ君は最高です。 フィルムカメラに近い使い心地というか。

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2008年12月01日

ヴィンテージ・フルレンジユニットといえば、やはり8インチ。


日本ではロクハン、すなわち6.5インチが有名だけど、世界的には8インチが圧倒的に多い。
過去にもいくつか使ったし、現在もタックさんやシマさんからも数本の8インチをお借りしている。
8インチは高域の品位に満足できるギリギリのサイズで、低域はバッフルだけでもかなり出せる。


サブスピーカーとして製作したいと思っていろいろ考えていたが、あることに気づいた。

広大なアトリエで、残響に負けず5m飛ばすチカラは、8インチユニットには無い。 高域は届かず、低域は拡散して弱くなってしまう。
低域を出すには大きなエンクロージャーが必要で、耐入力も小さいのでバスブーストも効かない。

ソファに座ってじっくり聴く機会は案外少なく、貴重な時間は結局メインスピーカーで聴きたくなるのだ。
好きだったNS-1classicsでさえ、メインとの実力差がありすぎて使用頻度が減り、手放してしまった。
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そこで考えたのが、仕事中のデスクトップBGMモニタとしての使い道。

ニアフィールドなら耐入力は不要で、高域も伸びるし平面バッフルでも低音感が得られるはず。
聴く時間もたっぷりあるので、いろんなユニットを試す楽しみも生まれる。

これまでのデスクトップモニターは松下ロクハン後面開放バッフル
エンクロージャーは桐のメロン箱である(笑
 
これがなかなか良くて、素直で聴きやすい音質が得られていた。 

ヴィンテージ・8インチなら、もう一段上の実力があるはずだ。



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おそらく、これまでで最も短時間・ローコストで出来たスピーカーだろうウインク

バッフルは建築サンプルの桐フローリング。 サンプルなので色違い(笑
サイドバッフルはパインフローリングのサンプル。 (サンプルは、現場が終わるたびに増えていくのだ...)
含水率は10%以下で、よーく乾燥しているはず。
塗装はオスモカラー3101。 自然オイル系塗料としては樹脂分が多く、表面硬度が増して響きが付くので気に入っている。

桐板の響きの良さはこれまでにも経験済み。 さらにアンサンブル型として響きと低域を稼ごうという算段。 
なるべく板を鳴らしたいので、補強は最低限、移動時に壊れない程度とする。

配線は贅沢して(余っていた)WEケーブルを使い、ターミナル端子も付けた。
ユニットを取っ替え引っ替えしたいので、金メッキのファストン端子を使用。


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まず最初に取付けたのはタックさんからの借り物、ドイツSABAのアルニコ8インチ。 タック邸での試聴でも最高に気に入ったユニットだ。
300Bシングルアンプで鳴らしてみる。


大音量は出せないが、優しく滑らかで刺激感が皆無。 安物ではない品位を感じ、どちらかと言えばクラシック向きか。
高域はトーンコントロールでちょっとスパイスを効かせたい。
低域は自然で軽快、量感も全く不満がない。 板の鳴りとデスク面のバッフル効果も効いている。 
(ちなみにデスクはJパネルという無垢の杉集成板で自作したもの)


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これまでの松下ロクハンよりはるかに低域が出るので、とてもバランスが良い。
長時間聴くモニターとしては、現代的なハイファイサウンドより優れていると思う。

PCモニターとの納まりもgood! たまたま、サンプル板の幅がぴったりウインク


椅子に座った耳の位置で、周波数特性を測定してみました。

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青:SABAのみ   赤:SABA+フィリップス12インチ

レンジは100Hz?10kHzくらいか。 
中低域が厚く、中域に凹凸はあるが高域は癖がなくなだらかに落ちていく。
音が特性にも表れている。 大型のエンクロージャーに3?4発並べてツイーターを足せば、十分メインになり得るユニットだと思う。

邪道だけど、本棚の上に置いたフィリップス12インチと並列で鳴らすと拡がりと厚みが出て、BGMとしては最高!
特性はニアフィールドのSABAが支配的だが、聴感ではかなり違う。



アルテック403A、409Bなども試してみよう! 





PS: 11月は、初めて月間3万アクセスを超えました。 
つまり1日平均1000アクセス突破ということです。 ありがとうございました?<(_ _)>


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2008年11月30日

じーちゃんばーちゃんが、子供達を連れ出しているスキに...


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桐フローリングの端材と、パインフローリングのサンプルで...良質な無垢材で、タダで遊べますウインク

板がツートーンカラーなのはご愛敬落ち込み

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2008年11月29日

初期の元ちとせが好きです。

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インディーズ時代の「元ちとせ」
デビューアルバムの「コトノハ」
そして珠玉の名盤「ハイヌミカゼ」




そして


見つけました。






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なんと、制服です(^^;)

15歳!! 奄美民謡大賞をとったそうです。

地元の楽器店の販売で、カセットテープしかありません。 デンスケ君の出番だ!



音楽的には、微妙...奄美の島唄です。
音質も良くないし、資料以上のものでは、ないかも(-_-) 子守歌は、良いです。

でも歌は上手いし、声はこの頃から変わっていないのですね。
あの独特の発声のルーツがここにあったのだということは、よくわかりました。

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2008年11月28日

SONY カセットデンスケ TC-D5M     1980-2005年まで販売    定価105,000円(当時)



正直に言いましょう。 
カセットデッキが欲しかったのではなく、これが欲しかったのです。


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シャープなエッジのきいた金属ボディに、しっとりとした黒塗り。
高精度なメーター、美しいツマミのローレット、丁寧で品の良い文字印刷。
その雰囲気は往年のマニュアルカメラ、ライカM型やキャノン旧F-1、オリンパスOM-1等の軍艦部を彷彿させます。

まだ「ソニータイマー」が内蔵される以前(笑)ニッポン・オーディオ全盛期の1980年に発売されました。
そしてなんと2005年まで四半世紀に渡って販売されたという、驚異的なロングセラー機。

基本的には生録機材ですが、据え置きデッキとしても一級品の実力を持っているそうです。


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とてもコンパクトなので、「オーディオ機器が1台増えた感じがしない」ところがgoodです。

高性能を小さなボディに詰め込んだ凝縮感がたまりません。
電池室の開閉部分の金属工作など、まるでM型ライカのようです。

入出力端子は金メッキで劣化がなく、実用性ばっちり。  
ACアダプターはトランスを使った大型のもの。 DC-INに差すと自動的に電池から切り替わるようです。
TC-D5MのM”はメタルテープの略称。 高域特性の良いメタルテープを使えるポータブルレコーダーは希少です。 もちろん、ドルビーNRも装備。

古き良き時代の、メカトロニクスの結晶、しかし古過ぎないところがいいですね...

かなりの美品ですが、まあまあの値段で落とすことが出来ました。 
メインスピーカーが絶好調で使用頻度が減ってきたNS-1classicsを売却して捻出...悲しい 

動作も全く問題ありませんが、可能なうちにオーバーホールに出そうと思います。

まずはミュージックテープを再生。
内蔵モニタースピーカーは思ったより良い音。 ヘッドフォンで聴くとCDと変わらぬ音が聞こえてきました。

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さていよいよ、手持ちのメタルテープで録音→再生!
まずはCDのダビング。 ジェーン・モンハイトの優秀録音盤でチェック。

驚愕の高音質!

もちろん、大音量でじっくり聴けばわずかに音質の劣化はあります。 
音の角が少し丸くなり、高域レンジはやや狭くなり、セパレーションが低下して音場が縮小される感じがわかります。
しかし、その劣化の方向性が良いのですね。

デジタルのMP3圧縮では、高域の情報がズタズタにされ、軽薄で耳障りなシャカシャカした音に聞こえます。
しかしデンスケの場合、むしろ音が濃密になったかのように錯覚します。
これをアナログ感というのか? 角の取れ方が美しく、なんとも形容し難いまろやかさが出てきます。
同じ劣化でも、ipodの圧縮とは全然違う方向性。 一種のエフェクターのような効果さえ感じます。


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これはいける!と思いつき、LPレコードからダビングしてみました。
ただコピーするのではつまらないので、真空管プリアンプを通して、ソフトに足りない部分を補ってみました。

大好きなアンドレ・プレヴィンの”KING SIZE”
1950年代の好録音ですが、右チャンネルのバスドラムがやや弱く、左のベースは膨らみがち。 シンバルも少しキレを足したい。 これを左右独立トーンコントロールを利用して聴感で補正し、デンスケに入力します。

さらにプリアンプの入力ボリュームとデンスケの録音レベルを調整することで、歪み感をコントロール出来ます。
真空管のソフトクリップ特性を利用して、ギリギリ最大の入力レベルを突っ込みます。

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デンスケのレベルメーターはものすごく反応が良いので、かなりシビアに追い込めます。
ちょっとオーバーしても、デジタル録音の±0dB超えのような嫌な歪み方はしません。
デンスケのアナログ的操作感はシンプルで心地よいものです。

こうして出来たデンスケ・リマスタリング・テープを、メインシステムでバリバリ慣らしますと....


素晴らしい....


濃密で暖かく、分厚く力強いジャズが聞こえてきます。 なおかつ耳あたりの良い、疲れない音。
当時の時代感は残したまま、生々しさがアップしたような錯覚があります。
原音より良くなることはあり得ない? でも、最新のハイファイサウンドとは違う次元で「好きな音」になりました。


LP、FM、CD、ネットラジオなどいろんな音源を雑多に楽しみますが、テープデッキは音作りに使えそうです。

CDでも、特に古いリマスタリングではバランスの悪いものも多いのです。
FMのように長時間ものは、マスターを編集の楽なデジタルで録り、プリアンプで整えてアナログコピー。 
あとはテープをそのまま聴くのも良し、必要に応じて再デジタル化しても良いのです。


真空管機器やテープの特性をエフェクターとして利用しているわけで、僕のオーディオは異端かもしれませんが.....こうして自分好みの音を創り出すことが、趣味のオーディオだと思うんですよね。

さて、メタルテープをかき集めなくては!



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2008年11月27日

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予告編のほうが面白い?



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デデン、デン、デデン♪



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デデン、デン、デデン♪



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デン!

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NHK-FMの「ラジオ深夜便」でロングインタビューが放送された。

特にファンでもないのだけど、なんて素敵な人なのだろう、と思った。
肩肘張らず、自然体で、絶妙のバランス感覚があり、でもビシッと一点を見つめ、ファン、そして自分と向き合う姿勢。

このように歳を重ねられたら良いな...いろんなことを教わった気がした。





それにしてもKT?8300は良い音がする。
声の生々しさ、紙をめくる音、足音などが超リアル...FMってこんなに音が良かったのか。


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2008年11月26日

故障したパイオニアF?500の後釜が、ようやく入居しました。


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TRIO KT-8300   1978年発売 定価63,000円(当時)


発売30周年(笑)

完動品だが傷等もあり、CD2枚分の値段で落札ウインク



パイオニアF?500と同時期の5連バリコン中級機で、パルスカウント、サーボロックなどのスペックも近い。 ただしFM専用。 
F?500は49,800円だったので、格ではワンランク上か?

本当は銘機KT-9900が欲しいけど、中古価格は10倍以上困った いつ壊れるかわからず、リスクが大きすぎる...


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音は、気に入っていたパイオニアよりかなり良い。 さすがTRIO?

まず低音の厚みが違う。 ボーカルは暖かみがあり、高域も透明で繊細、気品がある。 
感度抜群でサーボロックの効きも良い。 F?500ではチューニングしづらかった席亭さんのコミュニティFM局もバッチリ。
(室外に専用アンテナを立てている)

年代物だけど、現行品でこれだけの音を出せるチューナーはどれだけあるだろう?

70年代らしいモダンデザインで、ツマミやロゴまで気配りがなされており、その上品な佇まいはとても中級機とは思えない。
インジケーターも実に魅力的ラブ さすが、ニッポン・オーディオ全盛期の製品だ。


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LEICA D-LUX4 & Capture One 4



いまさらFM?と思われるかもしれないけど...

NHKのセッション2008というジャズのライブ番組がある。
これはヘタなCDを凌ぐ生々しい音質で、演奏は最高だ。 これだけで毎週1000円の価値はある。
「ベストオブクラシック」もライブ録音で、不自然なエフェクトがかかっていない。 
ロックなら、BBC放送のお宝音源満載の「ライブビート」も素晴らしい。


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これは録音ソフト「♪超録」に登録しているスケジュール。 
チューナーの電源は付けっぱなしで、USBインターフェースを介してHDDに高音質で自動録音される。
NHK?FMだけでも、毎日のBGMの大半が賄えるくらいの音源があふれているのだ。


FM放送にはネットラジオとは別のメディアとして、まだまだ頑張って欲しいなあ。

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デッキといえば、ナカミチでしょ。 DRAGONもいいけど、古い700なんかもかっこいいですねー。




いや、アカイも渋い! A&Dになってからのは、高校生のころに憧れてた。




ティアックもいいですね。さすが専門メーカー。 業務用も狙い目。




ソニーは、液晶メーターのやつが最高にかっこいい。 ESシリーズも憧れでした。




パイオニアは、技術面で独自性がありますね。デジタル技術と融合させたり、最近まで作ってました。




アイワの高級機も、凄い。 堂々たる超重量級。 こんなメーカーだったんだよなー。




ビクターやケンウッド、テクニクスにも良いものがありますね、人気がないのか現在では二束三文。




こうしてデッキの歴史を見ていくと、カセットデッキという機械は、ニッポン・オーディオ技術の象徴だったのかもしれない。 
今はもう失われてしまったアナログ技術、総合メカトロニクスの最高峰。 テープの技術も凄い。
それらの膨大な市場を、日本がほぼ独占していたのだ。
ビデオデッキもうそうだが、音楽カセットのほうが趣味性が高く、個性的で、玩具でもあったと思う。

なんとなく、フィルムカメラと通じるものがある。

そんな素晴らしい機械が、文化が、ほとんど終わってしまった。
オーディオマニアの端くれでありながら、この世界をずっと見逃してきたことを心から後悔する...





さてウインク




Robertoとしましては、ちょっと個性派を狙ったつもり。

コレクションする気はないので、保守とデザイン、実用性で決めました。




壊れたチューナーの交替、自作パッシブアッテネータの導入もあって、オーディオ・セッティングが少し変わりそうです笑顔

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2008年11月24日

突然、カセットデッキが欲しくなってきた...



これはノスタルジーではない。
なぜなら、僕はデッキをちゃんと使ったことがないのだから...



中学生のころ、お年玉だか何かで東芝の赤いラジカセを買った。
ラジオが大好きで、そこが僕のオーディオの始まりだった。


なぜか、カセットデッキには縁がなかった。

ヘッドフォンが嫌いなので、ウォークマンも持っていなかった。
人にレコードをダビングしてもらったりすることはあったが、既にメインソースはCDだった。
FMの長時間番組は、VHSビデオデッキの3倍モードで録ったりしたっけ...
ラジカセしか知らなかった僕は、テープは音が悪いと思いこんでいたのかもしれない。
10年のブランクを経て数年前にオーディオを再開してからは、録音機はパソコンになっていた。




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まともなカセットデッキを使ってみたい...
テープという媒体と、アナログ的な操作感に憧れる...
どのくらい良い音で録れるのだろうか....


ネットで調べてみると、往年の名機が安く買えるのはわかった。
1980年代なら、まずまずの性能が得られそうだ。


しかし驚いてしまった。

メタルテープはとっくに製造中止だという。
ハイポジションも終わった。
新品では、安いノーマルテープしかない。

高性能なデッキを一度も使うことなく、テープオーディオは終わってしまうのか。


なぜか、倉庫から何本かの新品メタルテープを発見。
これはなんとかしなくては(笑

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2008年11月21日

2時間工作完了笑い


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材料はあり合わせ。

アッテネータは諸事情でお蔵入りしていた、東京光音2P2511S 10kΩ。 
小さいけれど基板はガラスエポキシで、プラスチック固定抵抗を切り替える本格的なもの。 

XLRジャックでバランス受け→負荷抵抗を介してコールド側をアースに接続し、アンバランスに変換。 (電気的にはアンバランス受けとなる)
パワーアンプの入力インピーダンスが82kΩ、アッテネータが10kΩだから、コールド側に等価抵抗8.9kΩを入れればEQの負荷は理想的となる。

やってみてわかったが、XLRジャックはハンダ付けがしやすく、抜き差しのショックノイズも少ない。 
それに比べてRCAピンジャックは抜けやすいしホット側が先に接続されてバツンとノイズは出るし、欠陥規格に思えてしまう。

出力は安いRCAジャックで、バイアンプに対応するようパラレル2系統とした。
内部に写っている塊は鉛ブロックで、重量を増して安定させるため。
シールド線はシャーシに接地し、アース電位のシールドボックスとしている。

単純な構造なので製作はあっという間に終了。 
シャーシは一番安いものだが、いずれラックパネルに取付ける予定。
市販品のパッシブアッテネータからすれば、コストはぐっと安く済んだ。 でも心臓部のクオリティは負けていないはず!

ただしバッファアンプは付けてないので、アッテネータ以降は最短距離で接続しなければならない。


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CDプレーヤー CEC TL51XRのバランス出力
 ↓↓↓
パラメトリックイコライザ DRAWMER1961
 ↓↓↓
パッシブアッテネータ  バランス受け(電気的にはアンバランス)、アンバランス出力
 ↓↓
パワーアンプ



現システムの中枢であるDRAWMER1961は、業務用マシンなのでバランス出力しかない。
これまではバランス→アンバランス変換プラグを利用してプリアンプ→EQ→パワーアンプを接続していた。
これはEQの出力から見るとコールド側の負荷がショート状態で良くないはず。
また、バランス出力アンプをもつCDプレーヤー、CEC-TL51XRを最良の状態で使ってみたい。

ミズナガ・プリアンプは主にレコード再生のフォノイコライザーアンプとして使い、チューナーやPCオーディオのコントロールセンターとして生かす。
サブのアンプ+スピーカーへの送り出しには今まで通り使える。

これで、キレキレガンガン型、マッタリツヤツヤ型の2システムが構築できる。




まだバランスケーブルが無いので聴けないけれど落ち込み

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