サッカー

2023年07月20日

キャプチャ


本日開幕!日本と時差3時間のオーストラリア・ニュージーランドで共催され、男子並みの32カ国参加となった。
ぎりぎりになってNHKが日本戦の放映権を獲得し、FIFA+では全試合が日本語実況付きで配信される。

日本の初戦ザンビアはFIFAランク77位と格下だが圧倒的なFWを擁し、なんとも不気味。
なでしこジャパンは近年の世代別代表で活躍した若い選手が多い。勢いにのれば上位進出の可能性もあるが、初戦で負ければGL敗退もあり得る。期待と不安の楽しい1ヶ月が始まる!





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2022年12月19日

キャプチャ


アルゼンチンはディマリア先発が当たり、フランスの良さを消して早々にPKとカウンターで2点リードし、勝負は決まったかと思われた。
しかしフランスはこれまで大活躍のグリーズマンやジルーを下げ、パワーとスピードのあるFW4枚を並べオープンなサッカーに切り替えると、あっという間に追いつく。
延長は効果的な交代をしたアルゼンチンが再び主導権を握り、メッシが決めて勝ち越し。
しかしあと数分というところでPKを献上しムバッペのハットトリックで追いつかれ、さらに終了間際にはGKマルチネスが左足で決定機を防ぐ!
PK戦はメンタル勝負で上回ったアルゼンチンが勝利。最後まで息もつかせず、これほどスペクタクルな決勝戦は観たことがない。
ディエゴ・マラドーナがこの世にいないワールドカップ。メッシが生まれる前の1986年以来の優勝というドラマ。

準々決勝で優勝候補ブラジルを破ったクロアチア、ベスト4まで進んだモロッコをはじめ、実力は拮抗し、予想を覆す試合が続いた。日本も見事なジャイアントキリングをやってのけた。
ボール保持率と結果が比例せず、むしろ相手に持たせて優位に運ぶサッカー、5人交代による戦術可変性、極度に進んだ守備戦術をこじあける個の力。公平性を増すべく進化したVARテクノロジー。
メッシやロナウド、モドリッチ、ネイマールらレジェンドが健在で、ムバッペ、グヴァルディオル、ベリンガムら若手も台頭。1986年メキシコ大会から観始めたが、今大会がベストかもしれない。楽しかった!!













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2022年12月06日

キャプチャ


前半に先制するというこれまでにない展開。試合内容は拮抗していたが、ドイツ戦、スペイン戦のような戦い方はできなかった。
久保を体調不良で欠き鎌田も調子が上がらず、スタメンの堂安が疲労し、三笘や浅野が入ってもペースが上がらなかった。
遠藤、守田と5バックはよく耐えたが、GLから非保持で回される+攻撃ブーストモードのリアクションサッカーとなり、全員が疲労していたのかもしれない。
クロアチアは即興の得意なチームで掴みどころがない。モドリッチは疲れていたが、全員がしたたかで上手かった。
なんといっても20歳のCBグバルディオルが凄すぎた。強く速く上手くて、まるでファン・ダイクのようだった。
PK戦はくじ引きとも言われるが、日本選手は自信なさげで、慌てていて、強いボールを蹴れなかった。準備が不足しているように見えた。

ベスト8の壁は厚かった。日本は散ったがワールドカップは続く。
推しはメッシのアルゼンチンとクロアチア、優勝予想はプレミアリーグの質をそのままもってきたイングランド。


ところで日本戦でabemaの同時接続が2000万を超えたらしい。配信は安定しており、本田圭佑を解説に起用して地上波に差をつけた。
ベッド、お風呂、仕事場や電車内、どこでも観られて、カメラアングルが選べて、コメントが書けて、見逃し視聴や倍速視聴もできる。使い勝手はテレビを圧倒している。
自分はここ数年テレビ放送を全く観ていない。建築設計dueのお客様もここ2年はTV受信設備(アンテナやケーブル)を入れていない。
ワールドカップのようなメジャーイベントが配信メインになったことで、テレビ離れはさらに加速するだろう。

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2022年12月02日

キャプチャ


グループリーグ1位突破おめでとう!!いや~凄かった!!
ボール支配率17:83、パス数228:1058、セットプレー機会もほとんど無く、こんなスタッツで2-1勝利なんて観たことがない。

前田のプレスからGKに蹴らせて伊東が競り合い、堂安が決めた同点ゴール。まだ暗い早朝に日本中が揺れたはずだ。
決勝点となった堂安からのパス、三笘の折り返しは1cmくらいラインにかかっていた。練習の成果が、時間にして0.01秒?の奇跡を生んだ。
リードしてから冨安を右WBに入れてスペインの左サイドを封じ、怪我の遠藤を最後に投入して終わらせた。
弱者のサッカーに徹し時間を使いながら、完璧なタイミングで戦い方を変えて急所を突き、きっちり締めて逃げ切りも見事。ドイツ戦も同様なので、まぐれではない。

決勝トーナメント1回戦の相手はクロアチア。モドリッチがいるしタフで上手くて好きなチームなので楽しみすぎる!!!

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2022年11月24日

キャプチャ


前半と後半でこれほど戦い方が変わる試合を観たことがない!早々にプレスを見切られて防戦一方の前半は0-3でもおかしくなかった。
後半開始から3バックに変更し、次々と攻撃の選手を投入。長友、酒井を下げて三笘と伊東がWBで高い位置を取り、堂安や南野も入れて3-4-3、実質3-2-5のような超攻撃的サッカーで賭けに出た!
ドイツは日本のめまぐるしい変化に対応が遅れ、中盤で効いていたギュンドアンとミュラーを下げたことも裏目になった。
三笘→南野→堂安の同点弾、板倉のフィードから浅野が競り勝ってニアを射抜く逆転弾、どちらも日本サッカー史に残る素晴らしいゴールだった。
采配も当たったが、ブンデスリーガで主力としてプレーする選手が多く、1vs1で臆するところは全くなかったと思う。

前日にはサウジアラビアが徹底的にハイラインを敷いてメッシを抑え込みアルゼンチンに2-1の逆転勝ち。
イングランドはプレミアクオリティでイランを6-2圧倒。フランスも個の強さでオーストラリアを4-1で破った。
スペインはコスタリカを7-0で粉砕。ベルギーはカナダに、クロアチアはモロッコに苦戦している。

今大会はリーグ戦真っ最中の開催となり、高いクオリティが期待できる。カメラアングルを選べるabemaTVでの観戦も快適。1ヶ月間楽しみだ~(^^)






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2021年06月19日

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南米選手権の状況を見ても無事に開催できるとは思わないのだが、ずっと見てきたなでしこジャパンは楽しみにしている。アンダー時代から推しの杉田妃和選手、塩越柚歩選手も選ばれた。近年は欧米強豪との差を感じるが、世代別代表で王者になってきた選手たちの集大成として、高い技術と連携で世界をアッと言わせてほしい。なおU24大会となる男子も上位を狙える陣容と仕上がりだ。男女ともメダルに期待したい。



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2020年12月02日

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富山県立山町出身の宝田沙織選手が米国リーグのワシントン・スピリットと2年契約!

U20W杯優勝に貢献し、FWからGKまで(!)できる、身体能力と技術を備えたスケールの大きいプレーヤー。
ワシントンには横山久美選手もいるので楽しみ!有能な選手はどんどん海外挑戦してほしいな~ 代表も強くなると思う!

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2020年11月26日

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マラドーナは天才であり王であり神であった。

サッカー選手はマラドーナとそれ以外に分かれる。メッシの記録が如何に凄くても、マラドーナを超えることはできない。
強靭なフィジカル、一瞬のスピード、広い視野と正確無比のテクニック、鋭い勝負勘、抜きん出たカリスマ性。
W杯1986年大会と90年大会を見比べると、各国の守備戦術が別物になっているのがわかる。
86年は古さを感じるが、90年は現代とそう変わらない、コンパクトでスピーディーな、攻守が一体化したモダンなスタイルになっている。
サッカーを変えたきっかけはマラドーナだ。86年大会で圧倒的なプレーを見せてアルゼンチンが優勝し、セリエAで降格争いをしていたSSCナポリを2度も優勝に導いた。
ACミランのサッキ監督がマラドーナを抑えるために高度なプレッシングスタイルを完成させ、欧州の強豪クラブが追随し、W杯も変わり、現代サッカーの礎ができた。

マラドーナが持てば何かが起こる、マラドーナなら何とかしてくれる。マラドーナだけが見えている世界がある。
敵も味方も観客も、全員がマラドーナに集中していた。1人でサッカーそのものを変えてしまう、これほど傑出した個は後にも先にも存在しない。
サッカーの面白さを世界中に布教し、破天荒な言動や生き方も含めて愛された。これからも幾億人の心の中で永遠に生き続けるだろう。 ありがとう、ディエゴ・マラドーナ。


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2020年10月27日




記者からの質疑応答で、岡島喜久子チェアはとにかく仕事のできる人、実行力とプレゼンテーション能力が凄い人だと思った。
敏腕ぶりだけでなく、なでしこカフェのような軽いトークでも人を惹き付ける人間性の豊かさを感じさせる。(司会のタレントさんが涙ぐむほど(^^;)
JPモルガン、メリルリンチといったビジネスの経歴も凄い方だが、どうしたらこんな風に話せるのだろう?
スポーツ界全体が厳しい状況の中で.WEリーグの船出は前途多難だが、岡島チェアならやってくれるのではと期待させる。周りは足を引っ張らないで...

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2020年09月18日

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語り継がれる中田英寿の伝説。あの日セリエAでイタリア人の度肝を抜いた WEB SPORTIVA



セリエAデビュー戦は友達とTV観戦だったが、この年の冬にイタリアひとり旅をして、本拠地ペルージアと南部バーリでジョカトーレ・ジャッポネーゼ・ナカータのプレイを観た。美しく静かな街の質素なスタジアム、レナト・クーリでは見事なボレーシュートを決めて、周囲の観客が僕に向かって拍手してくれた。 敵地バーリではレンゾ・ピアノ設計の花びらのように美しいサン・ニコラで、徹底マークされ抑え込まれた。試合後には銃を持った警官隊に守られる僕に向かって、悪ガキサポーターたちが次々と”NAKATA!fatto niente!"(何も出来なかった!)とバイクにノーヘル2人乗りで叫びながら去っていった。ホームでもアウェイでも、ナカータとアジア人の僕を、はっきりと結びつけていた。

前年にもイタリアを旅したのだが、どこへ行っても”cinese”と言われた。子供に「ニーハオ!」と呼ばれ親が嗜めるということもあった。アジア人への差別感情は明らかだった。極東の平たい顔族といえば中国人で、小さな街にも中国料理店があった。日本人観光客はいてもイタリア社会に根ざしてはいない。最も有名な日本人は吉本ばななで、数年前にジェノアでプレーした”miura”も知られていない。しかしナカータを見たイタリア人は、生身の日本人、イタリアで生きる日本人を始めて意識した。デビューから僅か3ヶ月のナカータは認められ、尊敬されていた。どこへ行ってもナカータの話ができた。

印象的だったのは、自分はそれまで中田英寿を上手い選手、ファンタジスタ系だと思っていたが、イタリア人はみな口を揃えて”forte”と言った。forteは「強い」であり文字通り屈強とか激しいというニュアンスが強い。上の記事でもユベントスのリッピ監督が「強い選手だとは聞いていたが、まさかこれほど強いとは...」と語ったとあるが、おそらく"che forte..."と言ったのだろう。世界一守備の厳しいカルチョの国でナカータは「強い」選手と認知されていた。日本代表の中でなぜ中田が圧倒的に目立つのか。それは上手いからではない、並外れて「強い」からなのだということを、自分は全然わかっていなかったのだ。

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2020年08月24日

キャプチャ   

東欧サッカークロニクル

クロアチア・ザグレブに始まり、マケドニア、ルーマニア、リトアニア、グルジア、ウクライナ、アイスランド、キプロスといったサッカー小国のレポートが綴られる。
サッカーそのものよりも、サッカーという共通言語を通して欧州大陸の広さ、深さ、複雑さを感じさせ、全ての国を訪れてみたくなる内容だ。
欧州CL(チャンピオンズリーグ)は予選から楽しくなるし、さらにマイナーなクラブが参加するEL(ヨーロッパリーグ)にも興味が湧く。
(今季はコロナの影響で短期トーナメントでの開催となり、どちらも面白かった!)

中でもモルドヴァ国内に存在する(全く知らなかった!)沿ドニエストルという未承認国家へのアウェイ珍道中編が最高に面白い。
ユーゴ内戦に影響したとも言われるボバンの飛び蹴り事件についても、ボバン本人へのインタビューを行った上で深く考察されている。

各国ごとの短編集になっているが、googlemap等でそれぞれのクラブや街を調べながら読んでいたので、時間がかかってしまった。
サッカーファンはもちろん、欧州の旅行や文化、歴史に興味のある人にもぜひお勧めしたい。














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2020年07月23日

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ようやく再開しつつあるサッカー観戦。DAZNをはじめとして今やサッカーはネットで観る時代である。MacBookPro16インチはiPadの3倍近い面積があり、50cmほどの距離で見るので大型テレビと遜色ない視認性がある。内蔵スピーカーの音質も明瞭で聴き取りやすく、映画でもかなりの迫力がある。不思議なことに音像は画面内に浮かび上がってしっかり定位する。YouTubeなどのバックグラウンド再生もできるし、複数サイトを立ち上げて同時進行も可能だ。

Mac系のレビューサイトやYoutubeを見ていると、MacBook16インチはハードな動画編集専用機かのように思えてくるが、決してそんなことはない。大画面と優秀なスピーカーによりビデオプレイヤーとしても快適で、もうテレビは要らない。オーディオプレーヤーとしては既にCDを引退に追い込んでしまった。メインの写真現像・管理からブログやSNS、そして多人数でのZOOMもiPadより使いやすい。1台で何役もこなせるので、過去の買い物の中でも最高レベルのコストパフォーマンスだと思っている。タッチパッドが優秀かつ巨大でマウスが一切不要なので、ソファやダイニングテーブルで気軽に楽しめる。OS的にもWindowsPCよりフレンドリーでストレスがない。iPhoneやiPadのユーザーで、1家に1台パソコンを持つなら、MacBookPro16インチを自信を持ってお勧めしたい。













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2020年06月03日

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2020年05月04日



FIFA TVの#WorldCupAtHomeのチョイスが凄い。
1986年メキシコ大会から観続けているオールドファン?としても思い出深い好ゲームばかり。
94イタリアvsナイジェリア、90アルゼンチンvsブラジル、ドイツvsオランダ、1986ブラジルvsフランス、、、そこへ2018ドイツvsメキシコを入れてくるセンス。
DAZNで今シーズンのリーグ戦が観られなくても当分は満足出来そう(^^)









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2020年02月24日

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ドキュメンタリー映画 「2人のエスコバル」が面白かった。今のところAmazon等には見つからず、DAZNでしか観られないようだ。

あの事件の起きたワールドカップの5年前、1989年に国立競技場で観たトヨタカップを思い出す。当時最強の名を欲しいままにしたACミランと互角に戦った南米王者が「ナシオナル・メデジン」だった。フランシスコ・マツラナ監督は見事なチームを作ってきた。CBアンドレス・エスコバルと、異能のGKレネ・イギータを中心とした超ハイライン守備で、アリゴ・サッキ監督による世界最先端のプレッシングサッカーと真っ向勝負を挑んだ。まるで鏡で映したかのように似たチームが、バスケットボールのコートほどのコンパクトな陣形を保ったままスライドしていく。これはサッカーなのか?何か別のスポーツではないのか?それほど衝撃的だった。

ファンバステンやバレージらスター選手を揃えたACミランはともかく、ブラジルでもアルゼンチンでもなく、コロンビアになぜこんな凄いクラブが出来たのか、そしてなぜ代表が急に強くなったのか、このドキュメンタリーを観てよくわかった。コロンビア・サッカーの奇跡のような発展には、麻薬王パブロ・エスコバルが深く関係していた。そして模範的な名選手アンドレス・エスコバルの悲劇に繋がっていく過程が、生々しい映像と監督や選手、服役囚らの証言によって明らかにされる。パブロは利己的で凶悪な犯罪者だが、サッカーを愛し、コロンビアサッカーを強くしたことも事実だった。あの時にパブロが生きていれば、アンドレスも命を落とすことはなかったかもしれない。2人の死後、コロンビアサッカーは長く低迷し、ハメス・ロドリゲスらを擁して復活するまでに20年近くを要することになる。

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2020年02月20日

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まさに超新星、完全無欠のFWが現れた。南野拓実とチームメイトだったザルツブルグ時代にブレイク、ドルトムントへ移籍初戦でハットトリック、CLでも驚異的なペースでゴールを量産。中でも今回のPSG戦のゴールは圧巻。完璧なファーストタッチからの振りの速いシュートが彼の特徴を表している。

まだ19歳のアーリング・ハーランド(ホーランド?ホランド?ホーラン?)はあっけないほど効率的に、ゴールへの最短距離を描く。ザルツブルグの頃は「ラッキーゴールが多いのでは」と思っていたがそれは間違いだった。派手なドリブルで魅せるのでもなければ身体能力だけで圧倒するわけでも、ゴール前で待ち構える泥臭いストライカーでもない。メッシやロナウドやサラーやスアレスやムバッペやレヴァンドフスキとも違う。相手より多くゴールするというフットボールの目的のために最適化された、巧さ、速さ、高さ、強さ、戦術理解、メンタルを兼ね備えている。

ハーランドを観るだけでもDAZNの価値がある。ノルウェーには神童マルティン・ウーデゴーもいて、代表チームも面白い存在になりそうだ。

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2019年06月26日

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オランダ2-1日本 

内容的には勝たねばならない試合だった。守備組織はグループリーグから修正され、懸念されたサイドの攻防で優位に立った。日本らしいパスワークによる美しい同点ゴールも決まった。走らされたオランダは後半に足が止まった。日本は多彩な崩しからシュートを浴びせたがことごとくセーブされたり、僅かに枠を外したり、バーを直撃した。特に杉田のフェイントからのシュートは惜しかった。得点は時間の問題とも思われたが、最後はPA内でハンドを取られ、PKに沈んだ。スタジアムの多くの観客はその判定にブーイングして日本を讃えた。なでしこは美しく散った。

選手たち個々の技術と戦術眼はオランダを上回っていたし、力を出し切れたと思うが、シュートを決めきれなかったのは連携不足もあったと思う。高倉監督の采配も後手を踏んだ感がある。オランダの運動量が落ちた時間帯に、シュート力がありオランダに相性のいい横山をなぜ投入しなかったか。延長では4人目の交代もできるのに、交代策は遅れた。高倉監督はこの3年間で多くの選手を試しながらなかなか定着させることができなかった。最終的にはU17~20で自ら率いてきた若い選手を中心として、コンディションの整っていないベテランも選んでおり、交代策は限られていた。ぎりぎりまでメンバーが変わり続けて、戦術構築が十分に出来ず選手の閃きに頼る部分が多かった。怪我人が多く本大会中は紅白戦さえ出来なかったという。就任以来3年間で一度も逆転勝ちが無いという勝負弱さも最後まで残った。

今大会ベスト8は欧州勢7カ国+アメリカという顔ぶれになり、アジア、アフリカ、南米は全て姿を消した。日本よりランキングがずっと下位のイタリアも残ったが、最近ユベントス女子の試合に数万人を集めたことがニュースになった。近年欧州では女子サッカーの人気が高まっており、プロ化のために多くの投資がなされている。指導者の層が厚くインフラも整備された欧州が本気になってきたのだ。一方で日本の「なでしこリーグ」は大半がアマチュアである社会人と学生で構成されており、現在は外国人選手もほとんど在籍していない。育成組織は貧弱で、中学年代に至ってはプレーする環境がごく限られる。JFAとリーグが本腰を上げて抜本的な改革をしない限り、世界との差は離れる一方だろう。それはすぐには出来ないことだが、まずは~U20や今大会で実力を見せた杉田や遠藤らポテンシャルのある若い選手が、欧州リーグでプレーすることが必要ではないか。プロとして市場が確立した男子に比べるとハードルが高いので、JFAはそのための支援に少しでも力を入れてほしいと思う。

4年に1度のワールドカップで熱い真剣勝負を見せてくれたなでしこジャパンの選手たち、ありがとう。できれば、もう少し観たかった...

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2019年06月21日

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女子ワールドカップ2019  決勝トーナメント組分け決定。日本はグループリーグを辛くも2位で突破し、組分けには恵まれた面もある。最強と見られるアメリカ、フランス、グループリーグで完敗したイングランドは反対の山にいる。初戦のオランダに勝てればベスト4も見えてくるが、近年急速に強くなり欧州王者にもなっていて、恐怖の3トップを抑えるのはかなり難しい。これまでの内容を見る限りでは勝てる可能性は2、3割というところだが、一発勝負は何が起こるかわからない。 頑張れなでしこジャパン!

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2019年05月31日

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6/11の初戦に向けて既にフランスで合宿中のなでしこジャパン、土壇場でFW植木理子→宝田沙織に交代。
宝田選手は昨年のU20ワールドカップ優勝にも大きく貢献し、高さと技術とポリバレント性を兼ね備えた大器。
富山県の立山町出身で、小6までは富山のクラブでプレー(なんとGK!)していたそうです(^^)

FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019
グループステージで対戦する3チームを紹介~FIFA 女子ワールドカップフランス2019~




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2019年05月10日

キャプチャ

なでしこジャパン メンバー発表記者会見  FIFAワールドカップ フランス2019

U17~U20W杯で結果を出してきた若手が多く入り、平均年齢23.9歳という若いメンバー。怪我でずっと試合に出てないベテラン阪口がサプライズ選出。近年は欧州各国が強くなり、アメリカやドイツに加えてフランス、イングランド、オランダ、スペイン、スウェーデン、オーストラリア、カナダなどにも優勝の可能性がある。FIFAランク7位の日本は苦戦が予想されるが、杉田妃和、長谷川唯ら若きテクニシャンのゲームメイクがどこまで通用するか。熊谷、鮫島、宇津木らベテラン守備陣の踏ん張りと、生きのいい小林、遠藤、植木の爆発にも期待。なでしこらしい、最後まで諦めない熱い試合を期待したい。




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