音楽とオーディオ 2005~2007

2007年12月09日

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D123の中域には、少しメタリックな感触がある。
色々試したが、コンデンサ1個でつなげたホーンツイーターCP25の音ではない。

ピアノもボーカルもサックスも弦も、共通の固有音があるのだ。
これはたぶんD123のアルミセンタードームの共振音だと思う。

同じアルミドームでも、アルテック600Bはそれほど気にならないというか、全体的にもっと前に出る明るい音なので共振も「味付け」と聞こえ、突出した感じはしなかった。

D123は低域が豊かで中域が落ち着いた音なので、アルミの鳴きが目立つのかもしれない。

そこで手持ちの銅箔コイル0.82mHを入れてみた。
16Ωなのでクロスオーバー周波数は3kHzくらいになる。
これで6dB/octの正統的2wayになった。

当然ながら音は激変した。

歪み感がぐんと減り、固有音は感じなくなる。
音像は小さくなり定位も良くなるが、グンと前に出る元気の良さは後退する。
2wayのほうがハイファイ感は増すが、スルーで聴くフルレンジらしい荒っぽさも捨てがたい。
特にピアノがすごく良くなったが、ボーカルは癖も味のうちでスルーが良いかもしれない。


良いか悪いか(好きか嫌いか)は、しばらく聞き込まないとわからないと思う。

逆に、慣れてしまえば何でも聴ける、ということもあるが...

こういうチェックのためにも、やはりフルレンジ1発のシステムは必要だ。


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2007年12月04日

格安で仕入れたTwinAXIOM10、日曜日にいろいろ試して、それからしばらくこれで聴いている。



まずはテスト用平面バッフルに取付け、素性を見た。

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中低域がちょっと薄いが、中高域のキレはとても良い。
軽くて反応の良い、ヴィンテージサウンドだ。 低域は欲張らず、開放的に鳴らすとよさそうだ。


次に自作618Bレプリカエンクロージャー(バスレフ改)に入れ、D123と聞き比べてみる。

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平面バッフルに比べると中域が少し引っ込んだが、キレの良い高域はツイーターの必要性を全く感じさせない。 松下ロクハンと比べても高域はずっと伸びており、指向性も悪くない。

女性ボーカルやギター、サックスは伸びやかで明るさの中に渋みがあって素晴らしい。 実に素直で定位も良く、フルレンジの良さが出ている。

しかしソースによっては、高域にやや硬質さをのぞかせる。ピアノが甲高くなったり、弦楽器が歪みっぽくなることもある。 女性ボーカルでは、逆にそのキャラクターがハマる。

低域はエンクロージャーとの相性が悪いようで、ベースがボンボンふくらんでしまう。 レンジは広いが、中低域が引っ込んで低域のダンピングが足りない。 これは平面バッフルのほうがはるかに良い。 もっと小さい密閉箱でも良いかもしれない。

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D123+CP25の2Wayと比べると、Dレンジ、低域の力感、中高域の滑らかさで劣る。 広いアトリエで大音量を7?8m飛ばすには耐入力の心配もある。
しかし女性ボーカルなど、なんともいえない味もあり、素直で定位は抜群だ。
高域の全く出ないD123単体と比べれば、フルレンジとしてははるかにバランスが良い。

JBL?D123は3インチもの大口径ボイスコイルでウーハーに近い構造だ。 AXIOMは高域重視でボイスコイル径1インチくらいだからまったく正反対のキャラクターで当然だ。


あわよくばメインスピーカーに...と思っていたが、さすがにそこまではいかない。

しかし25cmとは思えないワイドレンジは、十分使い道がありそうだ。
近距離で開放的に鳴らせば十分にハイファイだ。
素直な音なのでマルチウェイスピーカーのバランスチェックにも良い。


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昔、可搬型のスーツケーススピーカーというのがあった。

ユニットサイズぎりぎりの小さな後面開放箱に入れて、アトリエ内を気軽に移動できるシステムを作ったらどうだろう! 開閉式で左右向かい合わせたアンサンブル型も面白い。
後面開放なら美しいフレームが見える(笑)

超小型の後面開放でも聴感上十分な低域が出せるのは、松下ロクハンで経験済みだ。




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2007年12月01日

Goodmans TwinAXIOM 10

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オークションで衝動的に落札! 

なぜって、とんでもなく安かったから...

オーディオ関係をまったく出していない骨董系の店の出品で、「動作確認していないのでジャンク扱い」だったが、どうみてもジャンクとは思えずに入札したら、僕の入札額に届く前に落ちてしまった。 
これはひとつの賭けだった...音が出なかったらゴミである。


今日届いたので早速、裸でつないでみると...


いい音!  (igaさんっぽいかな(^^))

いいユニットは、裸で聴いても良い笑顔

キレが良い。 音飛び、音離れがものすごく良い。 アタック音が格別に速い。
ボーカルが素直。 明るいのに微妙に渋く、カンカンした変な音がしない。
低音が軽く弾み、しかもしっかり出る。 強力だが極端なオーバーダンプではなさそう。
ツイーターがいらないくらい、高域が伸びている。


これはいけるかも音符

悪く言えば「古い音」かもしれないが、うまく鳴らせば上質なヴィンテージサウンドを期待出来そうだ。


出品説明にもあった片チャンネルのサブコーンの「欠け」はみっともないが、音への影響はそれほど感じない。わずかに違うような気もするが、年代物だから個体差かもしれない。 補修してみようかな? それ以外は年代を考えれば完動美品といって良いコンディション。 賭けには勝ったぞ力こぶ

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取説が付いており、
F0=40Hz、周波数レンジ40?18,000Hzとワイドレンジ。
磁束密度13500Gaussという強力なフェライトマグネット。
 (よく見たらアルニコじゃなかった...まあ良いです(-_-)減磁しないし...)
ヴィスコロイドの塗られたフィックスドエッジ。
コルゲーションがレンジを拡げているが、コーンは薄く硬く張っている。
見るからに高級で美しく頑丈そうで、後面開放率も高いダイキャストフレーム。
エンクロージャーの図も付いており、内容積45リットルの密閉型が推奨されている。

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スペックも、モロ好み音符

イギリス系ユニットは初体験だ。
GoodmansといえばAXIOM80が有名だが、あれはエッジレスでダンパーも特殊、振幅のとれない超シビアなユニットだ。 秋葉のヒノで聴いたが、中高域は素晴らしかった。
このTwinAXIOM10はオーソドックスなダブルコーン・フルレンジユニットである。
音色はお気に入りの松下ロクハンをスケールアップした感じもあり、楽しみだ。

25cm口径なのでサブバッフルをつくらねばならないが、618Bレプリカ箱で、ツイーター無しというシンプルなシステムができるかもしれない。

あるいは、小型の後面開放箱で別システムを組むのも良い。

JBL-D123とは全く個性が違うが、ガチンコ対決...こりゃあ楽しみだ。






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2007年11月26日

現場の近くにオーディオショップがあり、帰りに初めて寄ってみた。

そこで聴いたのは...

AVANTGARD TRIO+BASSHORN

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(この写真はBASSHORN×6基だが、聴いたのは2基のもの)



これまでに聴いた多くの高級ハイエンドスピーカーは、クオリティはすごいが、聴くのに緊張感を強いられる気がしていた。

AVANTGARD META PURIMO(これも600万円!)なら秋葉原で聴いたけれど、スカッとしたホーンに比べて低域ウーハーが重く感じられた。



でも今日聴いたTRIO+BASSHORNは次元が違った。


オーディオというより、空間全体が鳴っている感じで、ライブそのものだった。
全域が、実に軽々と、伸び伸びと、いっさいのリミッター無しで空間に解き放たれるという感じ。

特に低音は風のように軽やかに体内を吹抜け、すうっと止まる。

50年代のモノラル録音のマイルスも、60年代のエヴァンスも、最新の優秀録音盤も、同じように実物のように生々しく鳴る。
音像は大きいようだが僕には実物大に感じる。 モノラル録音でも空間全体が豊かに鳴るのには感動した。

陳列された他のスピーカーに前をふさがれてホーンが半分も見えないという最悪のセッティングなのに、そんなの関係ねえという感じで、部屋のどこで聞いても音が変わらない。

超ハイスピードなのに刺激感が皆無で、大音量でも耳や頭が全然疲れず、BGMのように気楽に聴けるのだ。

その直後に聴いたJBL K2(400万円!)がなんとも寂しい「オーディオ的な音」に感じてしまった...



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TRIO+BASSHORNはその構造上、音源が分散し、位相もタイムアライメントも正確ではないはずだし、ホーンの共振もあるだろう。
多くのハイエンドスピーカーの目指す高忠実度再生とは違う方向なのだと思う。

でも僕は、オーディオで初めて、目をつぶれば生音と間違えるだろうと思った。

ウエスタンのヴィンテージ・ホーンシステムでも感じたが、人間にとってはトランジェントが第一で、位相や位置、到達時間が分散しても脳で補正できるのかもしれない。

多くのハイエンドスピーカーは、古い録音ではアラが目立ってしまう。
でもこのスピーカーでは、当時にタイムスリップして生演奏を聴いているかのような感動....


とにかく、これは人類が考えたほとんど理想的なスピーカーシステムだと感じた。

スピーカー自作が趣味の僕でも、1000万円(!)あったら欲しいかも、と思える初めての市販スピーカーだった。


さてこれをどう自作に応用するか....憧れのフロントロードホーンにいよいよ挑戦するか....
TRIO+BASSHORNの消費税のそのまた半分以下で....やはり庶民です。


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2007年11月18日

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ペア1000円で製作した超ローコストデスクトップスピーカーの音が心地良いのはなぜだろうか。

松下フルレンジユニットの素直さ、反応の良さはもちろんだが、それだけではなさそうだ。

・非常に軽いエンクロージャー →エネルギーを蓄積しない
・後面開放 →反射音がコーンから漏れてこない
・杉の無垢板テーブルへの3点支持セッティング →ズレがなく、低音増強、響きが増す
・ニアフィールドリスニング →部屋の残響音がない
・Qの高いユニット特性と、300Bシングルアンプの低いDFの相性がよい


こうした要素が絡み合い、音の焦点がはっきりして、十分なfレンジがあり、無駄な音がせず、なおかつ響きが良いのではないか?

大音量や遠距離は無理だが、特定の条件では素晴らしいパフォーマンスを示す。
これまでの製作歴でこんなに示唆に富んだスピーカーはない。


この経験をヒントに、ハイファイなスピーカーを作ってみたい。


最近の興味は....

GOLDMUDの超高価なハイエンドスピーカー。
そして、SOULNOTEのモニタースピーカー。

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どちらも、スピーカーユニットあるいは重心付近をスパイクでグラウンディングさせて振動起点を明確にするデザイン。

このやり方は、音の輪郭や焦点をはっきりさせる効果があると思う。
スピーカーユニットに重いデッドマスを抱かせるやり方もあるが、これはあまりスマートさを感じない。


僕は、音以上に音の出方をそのまま視覚化したデザインに惹かれる...小粋で、精密で、いかにも反応が良さそうだ...


これ、やってみたい音符

起点は明確に、そして小さめの箱を適度に響かせる。 このコンセプトを視覚化する。

アトリエの床はコンクリートだから、アースはよく効くはずである。

最短距離でメカニカルアースされていれば、大型重量級のエンクロージャーは不要なのではないか?
低音は「ハッキリ」出ていれば「量」は脳内でイコライジングできるのではないか?
ユニットはコーンが軽くてレンジが広いビンテージ8インチが良いか?アルテックか、それともジャーマン系か? それとも現代ユニットが良いか?
アトリエの大空間での耐入力はどう確保するか?遠距離を飛ばせるか?
やはり大小2系統のシステムを構築すべきか?

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7m飛ばせる大型ド迫力システムと、3mで性能が発揮される中型ハイスピードシステム...それぞれに似合ったアンプ...

そんなことを夢想する....壮大だが、妄想はタダであるウインク


アースには、チェロのエンドピンが良さそうだ電球

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2007年11月16日

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18歳の頃から、何十というオリジナルスピーカーを作ってきたけれど...


最高傑作はこれかも落ち込み

エンクロージャーは、桐のメロン箱で後面開放。
ユニットは、松下の古いロクハン。 昔、学校の放送用で壁に付いてたものです。 小さなフェライトマグネット、華奢なプレスフレーム...


300Bシングルとの組み合わせは、一日中聴いても疲れません。

音楽の繊細さ、情感、声や楽器の質感、ダイナミクス、定位、音場...全部伝わります。

JBLもアルテックも、ある意味でこれに勝てないのはなぜだろう?

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2007年11月15日

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購入後1ヶ月もたたずに、サブウーハー ビクターSX-DW75を売却。
激安店で買い、新品同様のまま売ることができたので、ほとんど損をせずにすんだ。

念のために言うと、このウーハーは優秀だと思う。
ヤマハYSTのようにブンブンいう低音でなく、ふわっと拡がる自然な音だった。

ではなぜ手放したか?

いろいろ試してみて、「超低音は不要」だと思ったからだ。

サブウーハーを追加すると、クラシックの優秀録音ではグランカッサがグンと深く沈み込み、空気感が出る。
JAZZでも、ライブハウスやスタジオの暗騒音などが驚くほど聞こえてくる。 
普通のCDでも、マイクにぶつかる音、足音、クルマのエンジン音、ドアを閉める音、地下鉄?の音など、様々な低音ノイズが入っていることを知った。

だから何?

というのが率直な感想だった。

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僕が聴く大半のソースには、こんな超低域は不要なばかりか、かえって邪魔だった。
超低音が聞こえると、「耳がオーディオ的」になって音楽に入れなくなるようで、聴き疲れする。

元々、僕は低音が豊かすぎるスピーカーが苦手だった。最新のハイエンドスピーカーの多くは、低音が目立ちすぎてオーディオ的な聴き方をしてしまう。


アナログレコードではハウリングはしないまでも、レコードの反りやノイズが邪魔になった。
CDでも、それなりに効果が出るようにウーハーのレベルを上げると、中高域の明瞭度や定位感が明らかに低下する。
クロス40Hzでウーハーから中域はまったく聞こえないのだが、おそらく超低域によって変調を受けているのだろう。
ホールのSRでは、超低音は明瞭度を妨げるためカットするという。
アルテックA5などのシアタースピーカーは意識的に超低音が出ない設計になっている。

このアトリエは小さなライブハウス並みの容積があって残響も多いので、音を明瞭に飛ばすには超低音が邪魔するのかもしれない。
また、サブウーハーに内蔵されたハイパワーアンプのスイッチング電源の悪影響もあるのかもしれない。


ヴィンテージスピーカーの低音補強を目的に導入したが、十分に低音の出るD123には効果が少なかった。 アルテック600Bのように低音の出ないスピーカーの場合はクロス周波数をもう少し上げないと効果がないし、上げすぎると明瞭度が損なわれる。たぶんステレオペアが必要なのだと思う。

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もうひとつの問題は、サブウーハーを最適な場所に置くと、メインスピーカーのセッティングが極めて限定されてしまうということだ。
気分次第で気軽に変えられるように、小型軽量の618Bエンクロージャーを作ったのに、これではフロア型同様に固定されてしまう。

また、複数のパワーアンプとスピーカーを組み合わせて様々な音を楽しみたいのだが、ウーハーのレベル調整やセッティングがあると厄介な話になる。
(音質的には、なぜかスピーカー端子からの接続がベストであった。デジタルノイズの関係だろうか? このほうが使い勝手も良い。)



D123を入れ、エンクロージャーをバスレフ化して、低音不足はほとんど感じられなくなった。
軽くてよく弾み、ゴリゴリ感のない自然な低音である。
やや柔らかめだが、音楽に浸るにはこのくらいが良いのかもしれない。
板厚わずか12mmでほとんど補強もなく、片手で持てる軽さだが、不快な板鳴りは感じない。 
標準箱618Bの寸法比率が良いのだろうか? スピーカーにこれ以上の強度は不要ではないか?とさえ思う。


ともあれ、サブウーハーを導入してあれこれ試してみたのは、とても勉強になりました落ち込み


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2007年11月11日

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いつの間にか、こんなことになってます....


密閉型の繊細で抑制された音も確かに悪くない、と思って可能性を探りつつチューンしてきたが、ハイブリッドアンプ復活で決意した。

音がスピーカーの中で閉じこめられた感じがどうしても抜けない。
300Bシングルで静かに鳴らすにはそれも良い味を出していたが、パワーを入れると不満を感じる。

タックさんに教えて頂いたJBL指定に近いポート面積、長さとし、ジグソーで穴を開けダクトを端材で製作。 わずか1時間で出来た。
容積60リットル弱、面積80平方cm、長さ5cmで、スピーカー設計ソフトで計算すると、ポートの共振周波数は58Hzとなる。


当然ながら、音は激変した。

音に開放感が出て、低域はよく弾み、レンジも量感もグンと伸びたが重くはならない。
ようやくD123の真価が発揮され始めたといえるだろう。

ただし密閉型にもメリットはあり、密閉のほうが中域?中低域の張りというか、密度感が少し増すようだ。 アルテック600Bはバスレフでも低域が伸びず密閉のほうが良い感じだった。

でもD123はバスレフのほうが向いていることは間違いないと思う。
JBL4312のように、45リットルくらいでも使えるような気がする。


JBL4425みたいな箱で、ホーンもバッフルマウントしたら面白そうだ...モニターっぽい雰囲気で...

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今年の春に製作し、ヘアースタジオ・リアンに設置されている自作超小型TQWTへのアクセスが結構多く、メールでのお問い合わせもありましたので、ついでに図面を公開します。

このスピーカーはSA-80AMGという素性の良いユニットを、思い切って開放的に鳴らそうという狙いで作りました。

SA-80AMGは能率が低いのですが、モニターとしても使えるくらい素直な音質のユニットで、バスレフや密閉ならとてもバランスが良く落ち着いた音で鳴ってくれます。

TQWTは何度が作っていますが気柱共鳴を利用して中低域の音圧を稼ぐもので、ディップはできるものの、ピーク部分は驚くほど高能率で再生できます。
背圧がなく、ディレイのかかった背面放射によって伸び伸びとした、あっけかんとした音になります。
ただし、どうしても大きく長くなってしまうのが欠点です。

バスレフや密閉なら4-6リットルが適当ですが、これと同じサイズでTQWTはできないものか?

サイズを先に決めたので、オーディオ的には許せる範囲でなんとかまとめたという妥協の産物ですが、デザインとはそういうものかもしれません。

音道長さは1.1m、ちょうど中間地点にユニットを置いて3倍共振を叩く狙いもありますが効果は不明。
ユニット部分でのポート断面積を振動板面積の1.3倍、開口部で2倍にしています。 高効率で共鳴動作をさせるには、ホーンのようにスロートを絞ってはいけないようです。

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ともあれ、これで80Hz、240Hzの強い共振を起こし、バスレフをしのぐ十分な低音感があります。ディップも大きいですが、開口部に吸音材を入れるとコロコロ変わるのが面白いところ。あんまり入れすぎると良さを殺してしまいますので、開口付近にふわりと入れる程度で良いと思います。
なお、背面に壁やコーナーがあると低域はさらに伸びます。

ポートからの放射音効果は絶大で、密閉に比べれば聴感上の能率が2倍くらいに上がり、こんな小さなエンクロージャーとは思えないスケール感があります。 音像は大きくなりますが空間全体が鳴っているような迫力があり、僕の好みです。

中域もかなり漏れているのですが、店舗のBGM用ということで、ポートからの間接音によるプレゼンス効果にもウインク

もちろん、家庭で使ってもなかなか良い音で鳴ってくれます。

とても開放感があり、細かい音や残響感も出るので、アコースティックギターは最高にハマりました。 ボーカルも思ったより癖が少なく、伸び伸び歌ってくれます。

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材料はホームセンターにあった赤松集成材(t=12)を使いました。
合板より反りが少なく精度もよく、よく乾燥しており、響きも良いので好きな材料です。

w=100の精密なカット品を仕切り板やバッフル、天地裏板に使い、精度を確保。 接着して重しを置くだけでぴったり組むことが出来ました。側面もw=250のカット品を使いましたが、これは見た目の話であって、それほど精度は必要ありません。

自作の設計では、精度を出せるような板取りの工夫が非常に大切です。
精度の悪い板を釘やビス、ハタガネで強引に締め付けると変な響きが出てしまいます。 特にホーンや迷路型のスピーカーは音道の精度が出ないと癖が出ます。


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A4いっぱいで出力すれば、ほぼ1/2スケールになります。

ユニット、ターミナルを含めても1万円ちょっとで出来てしまいますが、音はコスト以上のものだと思います!


プリメインアンプ ヘッドフォンアンプ ヘッドフォン・イヤフォン

 

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2007年11月10日

入院していたハイブリッドアンプが帰ってきた!

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ミズナガさんに保護回路を入れてもらい、そのリレーを利用してスピーカーON-OFFスイッチも付けてもらった。

長く使えば真空管やパーツの不良はあり得る。 スピーカーを付けたり外したりも多いし、やはり保護回路は必要だと思う。

スピーカーいじり道楽の僕としては、スピーカーOFFできるのは大変便利。
心配した音質劣化は全く感じられない。



このアンプは、デザインスケッチを送った以外はミズナガさんにお任せしたもの。
600VAのRコアトランス、大容量コンデンサによる強力電源、真空管SRPPドライブ(NFB可変)、出力段はMOS-FETシングルプッシュAB級・無帰還で100w×2という構成だ。

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高解像度、高S/N、ワイドレンジ、ブワッと吹抜ける中高域、量感はやや抑えめで制動力のある低域、底抜けのパワー、全域でハイスピードな音。
真空管のイメージにある柔らかい音ではなく、どちらかといえば華やかで明るい、痛快な音調である。 でも冷たい音ではなく、鮮度良好、熱くてエネルギッシュ。 たぶん、市販の低能率スピーカーでも力強く鳴らすと思う。

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これに比べると、アドバンスHC?1SE(出力トランスをXE20に換装)300Bシングルアンプは非常に繊細で柔らかく暖かい音であることがよくわかる。 ドンシャリ系のソースでもまろやかにしてくれる。ゆったり聴くには大変良いが、やはりダイナミクスは不足するし大音量は無理だ。

アンプが変わるとスピーカーが別人のように変わるのが面白い。
吸音材やアッテネータのチューニングは一からやり直しという感じだ。

ハイブリッドアンプではJBL-D123の音もグンと前に出てくるが、ホーンツイーターCP25との相性なのかクラシックにはやや硬い感じで、300Bシングルの柔らかさも捨てがたい。
JAZZのサックスの吹け上がり、ベース、ドラムのキレはハイブリッドの圧勝、ボーカルはそれぞれに味がある。

マルチアンプという手もあるが、これは泥沼にはまるだろう。
バイアンプは何度も実験しているが、音質の違和感をなかなか消せなかった。 
僕の場合、スピーカー製作がオーディオ趣味のコアだから、あくまでスピーカーシステム単体として完結させたいという思いも強い。


ハイブリッドのパワーと、真空管の暖かさ、柔らかさを兼ね備えたハイパワー真空管アンプ、そしてタッグを組むスピーカーを妄想中....
プリアンプの出力はふたつあるし...どちらがメインでもサブでもない、まるっきり異なる2系統の出力システムを組んでみたい。
 それをいかにアトリエの空間に馴染ませるかが腕の見せ所か力こぶ

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