LEICA
2023年03月21日

ライブビューができないことがM Typ262最大の「長所」である。
ライブビューを完全に諦めることで、使い心地がフィルムカメラに、そして本来のライカに限りなく近づく。
ライカにはM-D Typ262やM10-Dという液晶モニターさえ廃した機種が存在し、これが最もフィルムライカに近いのだが、自分としては撮影後に露出ミスを確認できないのはストレスが大きい。
ライカMtyp240系には都合のいい機能がある。撮影後シャッターレリーズボタンを押したままにすると、その間だけ撮影画像がレビューされ、離せば消える。長押ししなければレビューされず無駄な電力を消費しない。
最初のカットだけ確認し、あとはフィルムカメラのように撮る。ライブビューがないMTyp262ではこの撮影テンポが気持ちいい。このような機能をもつカメラは他にほとんどないと思う。続きを読む
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2023年03月20日
2023年03月19日


おかえり!よろしくね。
FUJIFILM Xシステムを全処分し、GFX+ライカ体制にしました。
1年半ぶりのライカ復帰にあたり熟考の末...なるべくフィルムカメラに近い使い心地を求めて、動画もライブビューも無くバッテリー長持ちで信頼性があり比較的安価なMTyp262を選択。
2015年発売のオールドデジカメだけど、以前使っていたM-Pと同じセンサーで、フィルムライクな写りはその後に使ったM10-Pより好き。
なんのことはない、2015年11月のブログ記事に書いたことを何周か回っていまさら実現したわけです。
レンズはまだ残っていたContax用Zonnarとソビエト製のJupiter-8だけ。amedeo muscelliアダプターで快適に使用できます。
マウントアダプターからカメラが生えるってこういうことよね(笑)ライカウイルスは輪っかの1枚まで完全処分しないと撲滅できないとあれほど...
とにかく大満足。なぜライカに戻ったか、Xと別れてGFXを残したか、少しずつ書いていこうと思います。
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2022年01月14日

LEICA M11 出ましたね。
主な進化としては、RAWの解像度を60MP、36MP、18MPから選択できること。フィルムM型よりも軽く(530g!!)なったこと。USB-C充電/給電/転送に対応したこと。
M10-Pの使用経験からすると2000年代までのレンズは36MPでもギリギリで、60MPを活かせるのは最新の超高価なアポ系になりそう。それもレンジファインダーの精度でどこまで有効か?
70年代以前のオールドレンズには18MPで十分なので、歴史の長いライカらしい、ユーザーフレンドリーな仕様とも言えそうだ。
劇的な軽量化とUSB-C対応でM10までの問題点を解決し、他にもカラーフィルターの改良など、M型ライカらしさを突き詰めながら現代的にアップデートしてきた正常進化といえるだろう。
うーん、GFXへの交換は早まったか?(笑)
正直、ライカへの未練は少しあるけれど、同時に所有することはできないし、GFXは別次元のシステムだ。
100MPセンサーと隅々までシャープなレンズ。防塵防滴で雨や雪にも気を使わず、AFと強力な手ブレ補正によって片手でも撮れる中判カメラ。シャッター音はM10-Pより静粛なほどで、撮り心地も良い。
もうひとつGFXを使って思うのは、レンジファインダーのライカよりもチンピング(撮影直後に液晶で確認)をしなくなったこと。
撮影の瞬間に露出や構図がわかっているのと、手ブレもなく、ズレや傾きは圧倒的なトリミング/シフトマージンでカバーできるからだ。
C-AFのトラッキングで「自動追尾する距離計」のイメージでライカのように撮影できて、かつミスも少ない。より正確に合わせるときは拡大MFに切り替えられる。
巨大なRAWファイルは後処理が楽しく自由度が高い。Lrで使えるフィルムシミュレーションも素晴らしい。LrのM10-Pプロファイルは色がおかしくてAdobe標準を使っていたので、これがライカの絵なのか?という疑問もあった。
総合的に、自分のイメージ通りの写真を撮る道具としてはGFXが圧倒的に優れている。X-E4やX-T3で十分な場面でも、結局GFX100Sを使ってしまう。
欠点はやはりシステムとしてのサイズと重量で、そこはライカが最強だ。ただ撮影時は気にならないし、今の生活スタイルではあまり問題になっていない。
今年予定のGF20-35mmが発売されたら、M11による心のざわつきは消えるんじゃないかな(笑)
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2021年12月03日


ライカとお別れすることにしました。
カメラと写真にハマって、M2、M5、バルナック型まで使っていた90年代の青春を思い出させてくれてありがとう。
手に持つだけでドキドキ、レンジファインダーを覗いてワクワク、M-P、M10-Pとの計7年間はほんと楽しかった。
もちろんフルフレームセンサーの実用機としても優秀で、ライカで撮影した建築設計dueの竣工写真を数えたら27件になりました。
たくさんのプライベート写真、大切な節目の家族行事も高画質で残すことができました。
別れの理由は、生活や周辺デバイスとのズレが少しずつ大きくなり、ライカ的な満足感がFUJIFILMに置き換えられていったこと。
センサーの素性ではライカが上でも、フジの正確なホワイトバランスやフィルムシミュレーションが、写真の質と楽しさ、扱いやすさで上回った。
暮らしに馴染むUSB-C充電/給電、適度にクラシカルでマニュアルライクな操作感、寄れること、X-T3の便利さ、X-E4の軽快さ。
ライカMはデジタル一眼レフに比べて小型軽量で、ブラックアウトのない素通しファインダーや静かなシャッター、ショートフランジバックによる汎用性も強みでした。
しかし進化したミラーレス機に対しては、携帯性、機能性、そして使い心地の点でもアドバンテージがなくなり、ライカの神通力による気持ちのブーストが追いつかなくなりました。
使用頻度の少ないものを手元に置いておくのが苦手なので、いま一番使いたいものに交換します。そう、ライカ最大の特徴は価値の落ちない「通貨」であることです(笑)
寂しさもあるけれど、新たな、大きな出会いにワクワクしてます。 to be continued....
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2021年10月25日
2021年10月11日
2021年03月30日


TriElmar16-18-21(WATE)をFUJIFILM X-S10で使ってみる。
24-32mm相当という微妙な画角になり、ボディ側の手ブレ補正も効く。画質は周辺までキリッとして素晴らしいが問題もある。K&F Concept マウントアダプターは安価なわりに強度や取付精度は申し分ないけどオーバーインフ気味。(全てのレンズで確実に無限遠を出すために、僅かに短く作られている)ヘリコイドを∞に当てるとピンぼけになるし、距離目盛はズレるので使えない。EVFで拡大しても広角レンズでビシッと合わせるのは簡単ではない。もちろんレンズプロファイルは自動で読み込まれないのでRAW現像には手間がかかる。マウントアダプター遊びは何度もやっているけど自分には向いてないかな...ライカのレンズはライカで使うほうが使いやすいし、富士フィルムのカメラには純正AFレンズがいい。クロスオーバーの楽しさよりも互いの欠点が目立ってストレスになるような...
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2021年02月05日
2021年01月30日
2020年12月17日


お仕事写真完了。毎度ながらRRS製Lプレートをノーマル裏蓋に戻すときはホッとする。
ライカを触るとやっぱりいいなあと思うけれど、最近はあまり有効に使えてない気がする。
建築撮影にベストとはいえないし、普段遣いではAFで寄れたり、もっとラフに扱えるカメラが欲しいと思うこともある。
ライカの良さは、レンジファインダーの快適さ、精巧さ、ボディの質感と、ズミルックス、トリ・エルマーという素晴らしいレンズ。
街のスナップ撮影などには最高だけど、そういう使い方ができてない。建築写真は全てライブビューだし、身近な撮影は手軽で寄れるiPhoneになりがち。
実用性では最近のフルサイズ・ミラーレスカメラのほうが良いだろうし、稼働率も上がるかも。
新型SL2-SはカッコいいしEVFがとても良さそう。大きく重いのでMレンズとはバランス悪いかな...
来年予想されるSONYα7Ⅳも興味はあり、レンズラインナップが魅力的。カメラ性能的にはキヤノンEOSR5が最高だろう。
コンセプト的にはSIGMA fp が好きだが背面液晶撮りで手ブレ補正がないのは辛いかなと思う。
もしもライカから乗り換えたらと想像してみると、便利にはなるけれど別の不満が出てきたり、寂しくなるんだろうな...
でも一番欲しいカメラは、超広角レンズ搭載でRAWにも対応したiPhone12Proかもしれない(^^;
robertohouse│コメント(0)
2020年08月29日


ハッセルブラッド907Xを実際に使う人がちらほら出てきた。
往年のVシステムとドッキングできる、究極の、夢のカメラであるが、センサーサイズが66判どころか645にも及ばないことを残念に思っていた。
SWCのビオゴン38mmは普通の広角になり、標準のプラナー80mmも中望遠になってしまう。
ところが、カメラ強者たちは驚くべき使用法を伝えている。マウントアダプターを使用し、135フルサイズ用レンズの母艦として最強なのだという。
135フルサイズよりひと回り大きいセンサーは、レンズの周辺像まで全て出し切ることができる。
ケラレるぎりぎりでトリミングすれば良いし、50mm以上のレンズの多くはイメージサークルに余裕があるらしく、例えば50mmレンズは39mm相当の画角で写すことができる。
イメージサークルに余裕がないレンズでも、完全なマルチアスペクトにより、レンズの画角と性能をフルに活かしたスクエア写真も撮れるのだ。
オールドレンズの味をフルに引き出すこともできる。非点収差のグルグルボケのさらに外側の強烈なグルグルを活かしたり、広角レンズの周辺光量がドスンと落ちる作例に目眩がした。
トリ・エルマーやズミルックスの最周辺はどこまで写るのか?特にトリ・エルマー16-18-21を付けスクエアで使う907Xはまさに「SWCズーム」ではなかろうか...
しかも、ライカレンズを装着した907Xは極めてコンパクトで美しいのだ。ライカレンズの魅力をライカ以上に引き出せるカメラが存在するとは思わなかった。
今は外出の機会が少なくてカメラよりオーディオだけど...これは魅力的だなあ...
robertohouse│コメント(0)