LEICA
2022年01月14日

LEICA M11 出ましたね。
主な進化としては、RAWの解像度を60MP、36MP、18MPから選択できること。フィルムM型よりも軽く(530g!!)なったこと。USB-C充電/給電/転送に対応したこと。
M10-Pの使用経験からすると2000年代までのレンズは36MPでもギリギリで、60MPを活かせるのは最新の超高価なアポ系になりそう。それもレンジファインダーの精度でどこまで有効か?
70年代以前のオールドレンズには18MPで十分なので、歴史の長いライカらしい、ユーザーフレンドリーな仕様とも言えそうだ。
劇的な軽量化とUSB-C対応でM10までの問題点を解決し、他にもカラーフィルターの改良など、M型ライカらしさを突き詰めながら現代的にアップデートしてきた正常進化といえるだろう。
うーん、GFXへの交換は早まったか?(笑)
正直、ライカへの未練は少しあるけれど、同時に所有することはできないし、GFXは別次元のシステムだ。
100MPセンサーと隅々までシャープなレンズ。防塵防滴で雨や雪にも気を使わず、AFと強力な手ブレ補正によって片手でも撮れる中判カメラ。シャッター音はM10-Pより静粛なほどで、撮り心地も良い。
もうひとつGFXを使って思うのは、レンジファインダーのライカよりもチンピング(撮影直後に液晶で確認)をしなくなったこと。
撮影の瞬間に露出や構図がわかっているのと、手ブレもなく、ズレや傾きは圧倒的なトリミング/シフトマージンでカバーできるからだ。
C-AFのトラッキングで「自動追尾する距離計」のイメージでライカのように撮影できて、かつミスも少ない。より正確に合わせるときは拡大MFに切り替えられる。
巨大なRAWファイルは後処理が楽しく自由度が高い。Lrで使えるフィルムシミュレーションも素晴らしい。LrのM10-Pプロファイルは色がおかしくてAdobe標準を使っていたので、これがライカの絵なのか?という疑問もあった。
総合的に、自分のイメージ通りの写真を撮る道具としてはGFXが圧倒的に優れている。X-E4やX-T3で十分な場面でも、結局GFX100Sを使ってしまう。
欠点はやはりシステムとしてのサイズと重量で、そこはライカが最強だ。ただ撮影時は気にならないし、今の生活スタイルではあまり問題になっていない。
今年予定のGF20-35mmが発売されたら、M11による心のざわつきは消えるんじゃないかな(笑)
robertohouse│コメント(0)
2021年12月03日


ライカとお別れすることにしました。
カメラと写真にハマって、M2、M5、バルナック型まで使っていた90年代の青春を思い出させてくれてありがとう。
手に持つだけでドキドキ、レンジファインダーを覗いてワクワク、M-P、M10-Pとの計7年間はほんと楽しかった。
もちろんフルフレームセンサーの実用機としても優秀で、ライカで撮影した建築設計dueの竣工写真を数えたら27件になりました。
たくさんのプライベート写真、大切な節目の家族行事も高画質で残すことができました。
別れの理由は、生活や周辺デバイスとのズレが少しずつ大きくなり、ライカ的な満足感がFUJIFILMに置き換えられていったこと。
センサーの素性ではライカが上でも、フジの正確なホワイトバランスやフィルムシミュレーションが、写真の質と楽しさ、扱いやすさで上回った。
暮らしに馴染むUSB-C充電/給電、適度にクラシカルでマニュアルライクな操作感、寄れること、X-T3の便利さ、X-E4の軽快さ。
ライカMはデジタル一眼レフに比べて小型軽量で、ブラックアウトのない素通しファインダーや静かなシャッター、ショートフランジバックによる汎用性も強みでした。
しかし進化したミラーレス機に対しては、携帯性、機能性、そして使い心地の点でもアドバンテージがなくなり、ライカの神通力による気持ちのブーストが追いつかなくなりました。
使用頻度の少ないものを手元に置いておくのが苦手なので、いま一番使いたいものに交換します。そう、ライカ最大の特徴は価値の落ちない「通貨」であることです(笑)
寂しさもあるけれど、新たな、大きな出会いにワクワクしてます。 to be continued....
robertohouse│コメント(2)
2021年10月25日
2021年10月11日
2021年03月30日


TriElmar16-18-21(WATE)をFUJIFILM X-S10で使ってみる。
24-32mm相当という微妙な画角になり、ボディ側の手ブレ補正も効く。画質は周辺までキリッとして素晴らしいが問題もある。K&F Concept マウントアダプターは安価なわりに強度や取付精度は申し分ないけどオーバーインフ気味。(全てのレンズで確実に無限遠を出すために、僅かに短く作られている)ヘリコイドを∞に当てるとピンぼけになるし、距離目盛はズレるので使えない。EVFで拡大しても広角レンズでビシッと合わせるのは簡単ではない。もちろんレンズプロファイルは自動で読み込まれないのでRAW現像には手間がかかる。マウントアダプター遊びは何度もやっているけど自分には向いてないかな...ライカのレンズはライカで使うほうが使いやすいし、富士フィルムのカメラには純正AFレンズがいい。クロスオーバーの楽しさよりも互いの欠点が目立ってストレスになるような...
robertohouse│コメント(0)