読書と歴史民俗

2016年02月06日

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海軍と日本   / 池田  清

日本が物量や工業力だけでなく、人や組織の質で負けたことがよくわかる本。 現代の日本も、とても非効率で無駄が多くて縦割りでメンツを気にして、本当に必要なことにエネルギーが投入されていない感じはする。それは役人や大企業に限らない。そういう組織や人からなるべく離れて活動するが吉。

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2016年02月01日

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瀬戸内海には古くから家船(えぶね)という船上で生活する漂泊漁民がいた。古代海民の系統である水軍の末裔という説もある。
なんと昭和30年代まで残っており、子供も学校へ行かず家族全員が船で生活していたそうだ。
今も広島県豊島には名残があって、夫婦だけは長期間の船上生活をしていると聞いて、googleストリートビューで見てみたら...
どの船にもテントがあるではないか!生きた民俗史を見た気がして感動した。
20年くらい前に、尾道から四国まで、小さな島づたいに旅をしたことが2度ある。また瀬戸内に行ってみたいなあ。

次はこのへんを読んでみようか。

 


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ちょっと古い本ですが、食文化、漁業から歴史、日本民族のルーツまで、日本人と魚との関係性について多面的に解説された良書。お薦め。

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2015年11月01日

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ポタリングついでに。  続きを読む

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2015年03月02日

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萌え萌え~^^;
内容は薄くて広い。工場萌え、廃道萌えなどに通じる編集か?
より詳しい内容はネットその他で調べればよいので、索引としては良いと思う。

 

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2015年01月25日

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古本を350円で買ったが3500円の価値はある名著。
根室の高潮のニュースから、昔、北海道一人旅で出会った根室の特攻船を思い出した。
調べてみたがやはりアウトローな世界なのか、WEB上では情報が見つからず、この本に辿り着いた。
前半はソ連に情報を提供する見返りに操業する「レポ船」の活躍に始まり、ベトナム戦争反戦兵士の亡命事件、そして完全にアウトローな「特攻船」に続く。
平和なはずの日本の国境でこんな事が繰り広げられていたのか!とにかくめちゃくちゃ面白い。
後半は歴代政権と外務省の対ソ政策からムネオスキャンダルが中心となり、既知の情報が増えてやや退屈。
2004年頃の発売なのでタイムリーな帯が付いているが、この本の価値は前半にあると思う。

レポ船も特攻船も明らかに密漁なのだが、魚が獲れればどこへでもリスクをおかして行った海洋民族のロマンを感じた。
2000年前には朝鮮半島との海峡は何国人でもない、海人が跋扈していた。人は食うために何だってする。日ソの法治が曖昧な海域で、やれることを全部やろうとした...
そして、現代の日本漁業がいかに遅れているか、斜陽産業になりつつあるかを憂う。
僕は漁民の民俗史として読んだが、北方領土論としても勉強になった。固有の領土とは何だろう?日本にとって最も緊張感の高い国境はここにある。
ロシアは近代になってから何度も戦争してきた相手であり世界屈指の強国であり、中国や北朝鮮とは次元が違うのだと改めて思う。

全編に渡りイデオロギー色が極力避けられ淡々とした記述が良い。文句無しに面白いノンフィクションで超お薦め。
僕が見た1990年夏の特攻船は取り締まりの真っ最中で本当に最後の姿だったらしい。ある意味で歴史の証人になったのだ。

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2015年01月08日

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出張はいつも飛行機ですが雪のため欠航(ToT)...急遽変更で久々の電車旅となりましたが新幹線開通前の貴重な体験かも^^;)
行きはライカで車窓の日本海を撮り、帰りは「蟹工船」を読了。到着は21時頃だったので車内販売のビールも頂く^^;


そして富山駅へのお迎えにサプライズ(笑) 嬉しくて抱っこしてたら家に着く前にぐーぐー寝てる(-_-;)
 


 

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2014年12月24日

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漁業という日本の問題


この本を日本人すべてに読んでもらいたいと思う。世界に類を見ない「焼き畑漁業」を今も続ける日本。ほぼ無規制で獲ったもん勝ち、世界の海を荒らしまくった末に日本の海も砂漠化させつつあるのに産官学一体となって問題を先送りしている。日本漁業を衰退させたのは消費者の魚離れでも燃料高でもなく、無秩序な乱獲による資源の枯渇。つまり日本人はもう魚を獲り尽くしたのだ。これまで疑問に思っていたことが全て氷解する名著。著者の勝川俊雄氏は若干42歳で漁業を愛し日本を変えつつある研究者。論旨は正確でニュートラルでわかりやすく面白く、ひと晩で一気に読めます。ぜひぜひ!


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2014年12月18日

根室には1990年頃に訪れた。北海道1周の自転車旅行だった。いかにも高潮にのまれそうな、街全体が低地で、高い建物がない。真夏でも最高気温が20度以下で寒々として、(行ったことはないけど)サハリンのような独特の雰囲気のあるグレー色の静かな街。ソ連の監視船から逃れるために船外機を3,4器付けて時速80kmで走る異様な姿の花咲ガニ漁船、通称「特攻船」で港は埋め尽くされていた。銃撃も恐れずソ連領海で操業し、見つかったら全速力で逃げるのである。もちろん度々、拿捕されていた。漁港では船を隠す様子もなく、地元で特攻船に関する詳しい話も聴けた。根室では公然の秘密であり、小さな街に大きな利益をもたらす産業として密漁はエスカレートしていた。現行犯でなければ検挙できないため日本国からはほぼ黙認状態で、現在の中国サンゴ漁船と同じ状態だった。調べてみると、ソビエト崩壊後から日・ロ当局による取締まりが厳しくなり、僕が訪れた頃は特攻船最後の時代だったらしい。褒められたものではないが民俗史として貴重なものを見た。また北海道を旅してみたい。




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2014年12月16日

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名作中の名作、大宅賞受賞作「日本の路地を旅する」以来の大ファン。地道な取材を少しでも支えたいとの思いから僕には珍しく全て新品(またはkindle版)を購入している。最新作「石の虚塔」は僕の趣味のど真ん中直撃で素晴らしかった。考古学をここまで面白く書けるのは彼しかいない。いきなりあの捏造事件の張本人のインタビューから始まって度肝をぬかれるが、多くの登場人物を丹念に調べ上げ、戦後日本考古学会の光と闇を克明に描き切っている。ものすごい臨場感だが単にセンセーショナルで興味本位な内容ではない。上原さんの眼差しはいつも淡々とニュートラルに人の内面に向かう。少し感傷的な読後感が心地よい。次作も期待してます!!





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2014年09月01日

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深海魚  暗黒街のモンスターたち   尼崎邦夫

いやー面白い。深海魚ってロマンを感じます。美ら海水族館には深海魚がかなりいて楽しかった。
詳細でわかりやすい解説。超レアな魚も多いのに、すべて実物の写真であるところも凄い。



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2014年08月17日

アイヌ消滅発言の議員が話題になっている。話は違うが僕が見た最後のアイヌは20年以上も前で、阿寒湖の観光地ではあったが強く印象に残っている。DNA的に近いと言われる沖縄には確かに僕の記憶のアイヌと似た人がいるように思う。日本列島は太古より大陸と東南アジアから北米までの道であった。特に早く強く混血が進んだのが日本本土で、沖縄と北海道に混ざり具合の少ない人が多く残った。韓国人らしい顔というのはすぐに思い浮かぶが、日本人らしい顔などは存在しない。日本を単一民族国家と言う人は、日本人のほとんどがルーツ不明な混血人種であることを認識しているだろうか。

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2014年02月23日

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Nikon1 AW1   1Nikkor VR6.7-13mm f/3.5-5.6

よく通る立山町のスーパー農道沿いに古墳が!!!藤塚古墳。5世紀の円墳です。 →地図
原型はかなり失われており地味な形状だけど、発掘調査されていて、剣や鏡も出土しているとのこと。里山の入り口に位置する小さな丘にあり、墳頂から夕日を眺めていると古代人がここを選んだのがなんとなくわかる気がしました。 


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2014年02月17日

ityou

泉鏡花作品は30分くらいで読めるものが多い。短い尺に無駄なく濃密な時間を閉じ込めるところは天才的だ。この作品はちょっと長めで1時間くらいかかる。
金沢の浅野川べりの町家を舞台に、若奥さんと少年の軽妙なやりとりがしばらく続き、コミカルなシーンもあってホッとする。まるでジブリ映画みたいな雰囲気である。まさかこのまま終わることはあるまい、と読み進めると案の定、若奥さんの「愚痴」が少しずつ不穏な空気を帯び始める。

人は誰しも大なり小なり、最も近い人にさえ知られたくない心の闇や業を持っているのではないか。その業のうち考え得る最大級のものが後半で語られる。ほのぼのとした長めの前半が効いている。ホラーでもオカルトでもないが、途轍もなく怖い作品。いつもすぐにもう一度読み返すのだが、これはちょっと間をおきたいと思った。怖いけれども読みやすくて滅法面白いのでお薦め。

 

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★夜釣り
基本的に時系列で読んでいるのだが、タイトルに惹かれてつい(笑
深いストーリーは無い。テンポがよく下町の風景がいきいきと描かれて印象的。
 鏡花にしては事件の無い穏やかな作品だがラストに味わいがある。

 ★琵琶伝
強烈で救いの無い、ちょっと悲しすぎるお話。文語が大半を占めておりちょっと読みにくかった。 

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★海城発電
日清戦争が舞台。強い反戦メッセージ、というか、軍隊的なものへの批判を感じる。官僚批判は鏡花のテーマのひとつなのかもしれない。発表した当時としてはちょっと際どい内容な気もする。

★旅僧
10分ほどで読める小品。仏教の経典のようなエピソードで、ちょっと入り込めなかった。
敦賀港を出た船上の話だが、鏡花は船旅が好きなのかな?
  

 

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2014年02月09日

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汽船は伏木港を出て、魚津、泊、親不知、糸魚川、能生を経て直江津へ向かう。鏡花らしからぬ?墨っぽいモノクロームで描かれる、見慣れた北陸の海と山と空の風景。船上のちょっとしたエピソードにえもいわれぬ旅情を感じ、ドラマティックな 終盤の展開には思わず拍手してしまう。ブログに書くのは特に印象に残る本なのだが、鏡花の場合は捨てる作品がひとつも無い。天才としか言いようが無い。

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2014年02月08日

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お風呂でkindle、暖かいお湯に浸かりつつも震え上がる真性のホラー?!
しかしクライマックスのどんでん返しに驚嘆、見事な伏線に膝を叩くこと請け合い。鏡花はタダでは終わらせない。あんまり面白くていつも2度読み返す。まだハズレがひとつも無い。

 

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2014年02月03日

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今夜の泉鏡花。
「外科室」は代表作のひとつ。ホラー映画は嫌いじゃないけど、手術シーンは大の苦手>_< しかも鏡花です。血の気が引いた…一生忘れられません。でもテーマは究極に美しい純愛のお話。極限まで削ぎ落とされた表現ゆえに少し難解でいろんな解釈が出来そう。短編ながら上・下巻の大長編のようにグッタリ。会社のすぐそばにあってよくお弁当を食べた小石川植物園が出逢いの舞台になっていてとても懐かしく、明治から変わらないな、あそこならこんな出来事も起こりそうだなと思った。

 

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キャプチャ

いやーもうたまりません。毎日、泉鏡花を1作ずつ読む幸せ。
「夜行巡査」は実質的に文壇デビュー作で、有名な作品らしい。今度の舞台は深夜の東京。人の情を描きながら、明治維新後の社会への批判も感じる。数行で鏡花ワールドに引き込まれ、自分の周りを音と映像が取り囲み、映画を見たような読後感。適度な長さの短編で、僕にも読める程度の文語が混じり(樋口一葉だとかなり苦労する^^;)、 高校で多少とも古文を習っていて良かった。口語訳版もあるそうだけど、魅力は半減するのではないか。

 

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2014年02月01日

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たまにはフィクションを読もうかと思い幾つかダウンロード。古典は単品ならほとんど無料、全集でも100〜200円なのが嬉しい。まさに携帯図書館。
昔、短編をちょっとだけ読んで印象に残っていた泉鏡花、天才だ、、、全集168編の初っ端から度肝を抜かれた。時は1894年、鏡花21歳、まだ駆け出しの作品らしい。文語体でわかりにくいはずなのにどうだろうこの息もつかせぬ展開とサラウンド音声と3D映像美のエンターテイメントは!!ちなみに舞台は高岡と金沢。(鏡花は金沢出身)当時の民俗、風俗描写も素晴らしい。当分、退屈することはないだろう。kindle万歳。

 

robertohouse│コメント(0) 




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