読書と歴史民俗

2016年03月02日

SMAP問題があったときにWEBで評価が高かったので衝動買い。

実はかなり売れているらしいが、タイトルほど下世話な本ではない。有名なゴシップの真相みたいな話ももちろんあるが、中盤からはそうしたことが起こる構造について、芸能の歴史をじっくり紐解いてゆく。ヤクザが仕切っていた戦前戦後、1950年代の映画全盛期に作られた5社協定というカルテル、時代の変化を先取りしていったナベプロ、バーニング、ジャニーズ、吉本らの栄枯盛衰が淡々と描かれる。全てが真実とは限らないが情報量はたいへん多く、取材はさぞ大変だったろうと思う。

僕はサッカー以外にほとんどTVを観ないし芸能界には疎く興味もないので、民俗史のひとつとして興味深く読んだ。日本のあらゆる産業の根底にある元締め構造が最もわかりやすい形で表れるのが芸能界だ。そして中世以来、賤民の仕事とされてきた芸能への蔑視が今も残っていることを強く感じる。SMAPの会見はまさにそれだった。あれほどの人気がありながら、彼らは人間としての尊厳が完全に無視されているように映った。

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2016年02月13日

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富山県民必携!!県内の古墳がほぼ完璧に網羅!! 
もちろん大好きなマイ・パワースポット稚子塚古墳ほか白岩川古墳群や立山町の藤塚古墳も載っている。
田園地帯にあってひっそり忘れられ整備もされていないが、そこが何か特別な場であると感じられる佇まいに僕は惹かれる。
呉西方面には大物が結構あるので、バイブル片手にいずれ訪れてみたい。海人による環日本海文化を夢想しつつ…

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日本の魚は大丈夫か   漁業は三陸から生まれ変わる / 勝川俊雄

日本の魚資源管理の不備に関しては「漁業という日本の問題」 とかぶる部分が多いが、極めて重要な内容が追加されている。
この本が発刊された3.11直後の時点での放射能と魚の安全性について、勝川氏の冷静な見解が興味深い。
日本では川魚の消費量が多くないせいかあまり言われていないが、海以上に川魚に放射能の影響が強いという論にはとても説得力があると思った。


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2016年02月10日

 

イスラム国とは何か/常岡浩介

常岡浩介さんはいつも危険地帯に入り、チェチェンやタリバンなどに拘束されては無事帰還されている超人。日本で一番危険な目に遭っているジャーナリストかもしれない。常に独自の行動を取り、公安にもマークされている。自らがムスリムでもあり、なんとイスラム国の士官に友人がいる。twitter等で見せる人間的な魅力にも惹かれる。 とにかく超面白い人なのである。

この本はとても読みやすい内容で、体系的な知識には結びつかないけれど、現地での体験だからリアリティがある。池内恵さんの「イスラーム国の衝撃」と並行して読んだら面白かった。 
ひとつだけ絶対に覚えておくべき知識があるとすれば、現在のシリアで殺戮を繰り返している主体はイスラーム国ではなくアサド政権であるということ。
イスラーム国の暴虐性はアサド政権が自らを正当化するために誇大に宣伝し利用していると言っても過言ではない。

常岡さんには今後も活躍して欲しいのだが、とても心配でもある... どうかご無事で...

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イスラーム国の衝撃 /池内恵

普通の日本人にとってイスラーム国についての基本的な理解は、これ1冊でOKといっていいのではないか。 圧倒的な情報量なのだがとてもわかりやすい。 
最も重要なのは、イスラーム国という組織や指導者を軍事攻撃で潰したところで、テロはなくならないということ。
イスラーム国にしろアルカイーダにしろ、それを支えているのは人や組織ではなくて、思想なのだ。
誰かの大号令があるわけではない。ひとつの思想のもとに、世界中で自動的にテロが発生するようになっているのだ。

池内恵さんはfacebookでもフォローしているが、中東に関する知の巨人といってもいい。 (茶目っ気やユーモアもある^^;)
この本は中東を知りたい人がまず最初に読むべき教科書だと思う。特に中高校生に読んでもらいたいと思った。実際、かなり売れているそうである。
ただ、池内さんはイスラム研究者ながらイスラムに対する視線が冷たく感じる。おそらく相容れない好敵手?である中田考さんの本も買ったので読み比べてみたい。

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2016年02月08日

       

上原善広さんの大ファンで全部読んでます。「日本の路地を旅する」だけでもすべての日本人に読んで欲しいと思う。

新刊「被差別のグルメ」もとても面白かった。これは上原さんが駆け出しのころに書かれた世界中のソウルフード体験記である「被差別の食卓」の続編とも言えるもので、今回は日本国内バージョン。単純なグルメ本としても面白いけれど、今のB級グルメブームと差別の歴史とのつながりがよくわかる。

日本には中世から続く差別があった。そして今も一部の年配者にはそのイメージが残っている。それをタブーとせず、隠さず、オープンにして、過去のものとして、歴史にしてしまうべきだと僕は思う。上原さんの本を読むと差別を民族史として客観視できるようになる。グルメは誰にでもわかりやすいし、その強力な武器になるはずだ。

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2016年02月06日

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貧民の帝都 / 塩見鮮一郎
塩見鮮一郎氏のファンです。氏の眼差しはいつも丁寧で、とても暖かい。 巻かれた帯のようにセンセーショナルな内容ではなく、江戸末期から明治維新後にいかに階層が分かれたか、そしてそれを救おうとした人々がいたことについて、淡々とリアルに書かれた本。あれから日本の社会は発展したけれど、果たして現代において弱者の救済は進んだのか、見えなく聞こえなくなっているだけではないのかという疑問が強く湧き上がってくる。

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海軍と日本   / 池田  清

日本が物量や工業力だけでなく、人や組織の質で負けたことがよくわかる本。 現代の日本も、とても非効率で無駄が多くて縦割りでメンツを気にして、本当に必要なことにエネルギーが投入されていない感じはする。それは役人や大企業に限らない。そういう組織や人からなるべく離れて活動するが吉。

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2016年02月01日

キャプチャ

瀬戸内海には古くから家船(えぶね)という船上で生活する漂泊漁民がいた。古代海民の系統である水軍の末裔という説もある。
なんと昭和30年代まで残っており、子供も学校へ行かず家族全員が船で生活していたそうだ。
今も広島県豊島には名残があって、夫婦だけは長期間の船上生活をしていると聞いて、googleストリートビューで見てみたら...
どの船にもテントがあるではないか!生きた民俗史を見た気がして感動した。
20年くらい前に、尾道から四国まで、小さな島づたいに旅をしたことが2度ある。また瀬戸内に行ってみたいなあ。

次はこのへんを読んでみようか。

 


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ちょっと古い本ですが、食文化、漁業から歴史、日本民族のルーツまで、日本人と魚との関係性について多面的に解説された良書。お薦め。

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