2019年01月13日
エルマリート28mm4thの最短距離
エルマリート28mm4thのヘリコイドは0.7mを超えて回り、撮っていても他のレンズより少し寄れる気がする。
そこでピント面を測ってみたら、約64cmまでピントが合った。ライブビューはもちろん、距離計も最短距離までしっかり連動する!僅か6cmだが、この違いは案外大きい。
このレンズはボディとのバランスが良く、特に街や建築をイメージ通りに撮れる。発色が素晴らしく、周辺まで高解像度で、なおかつ質感や柔らかさも感じられる。逆光で太陽を入れるとマゼンタ色のゴーストが出るが、コントラストは失わない。像面は平坦でピント面をコントロールしやすく、寄ったときのボケ味もきれいだ。歪曲収差はゼロではないがほとんど気にならない。最後まで非球面化されなかったという性能は伊達ではない。1993年の発売当時は、一眼レフ用の28mmを圧倒する性能だったのではないかと思う。ちなみに2006年に非球面化された現行エルマリートは開放での性能が向上し、ハイコントラストでカリカリに解像するという評判である。
あまりにも気に入ったので最近はズミルックス35mmを押しのけてしまっている...35mmは好きだけど難しい画角だ(^^;