2018年12月18日
デュアルEQにて再調整
左上:Lch-EQ-off(音量にズレあり) 左下:Lch-EQ-on 右上:Rch-EQ-off 右下:Rch-EQ-on
いろいろと弄っているので周波数特性はどうなってるかな?と久々に測定してみた。
やはり300~1kHzのゆるいピーク(ウーハー2206Hの特性)と、2kHz付近のディップ(クロスオーバー干渉?)、3~8kHzのピーク(ホーン2344の特性)が特徴的だ。部屋の影響を避けて軸上50cmでの測定なので、リスニングポジションではここまでの凹凸はないが、これをネットワークでフラットにするのは容易ではないし、複雑なネットワークの弊害も出てくるだろう。
RME ADI-2PROの5バンドパラメトリックイコライザーで大雑把に補正はしていたが、今回は再調整を行い、そして初めてデュアルEQ機能をテストすることにした。つまりL、Rを独立して調整するモードで、面倒なので手を付けていなかった。これはトーンコントロールのように聴感で適当にやるわけにはいかず、左右それぞれ測定を繰り返して厳密に調整しなければ効果はない。
さてEQを調整しながら測定と聴き比べを繰り返し、ピーク&ディップを潰していくと、端正で癖がなくクリアになり、レンジが拡がってハイファイ調な音になっていく。フラット化=音が良いとは限らないし、ユニットそのものが持つ勢いとか元気の良さはやや減退するが、これも聴感上の音量を揃えて聴くと、癖によるものだったと感じられる。
そして今回は大きな収穫があった。デュアルEQで左右をフラット化していくと音のふらつきが減ってセンター定位が決まり、各楽器の音像は小さくなる。定位がまとまると音がどっしりと安定し、とても聴きやすくなった。ドライバーダイヤフラムのバラツキが、補正によって改善されたのではないか。せっかく手間をかけたので今回の調整値をフラット型としてプリセットし、ここから聴感で微調整をしていきたい。