2018年07月29日
万引き家族
万引き家族 を観てきた。
安藤サクラら役者の自然な演技、隙のない脚本、リアルなカメラワーク、静かな音楽、全て素晴らしかった。これは名作、傑作だ。
120分が淡々と流れながら無駄なシーンはひとつもない。この「家族」をずっと見ていたかった。映画が終わって欲しくなかった。
客観的に見ればどうしようもない登場人物たちの悲惨な生活。でも、その内側には笑顔と優しさ、生きることそのものの喜びがある。
綺麗に整っているように見える現代社会の隙間に、こんな「家族」はきっと存在していると思えてくる。
東京の下町に長く住んでいたときの記憶、空気感も蘇る。カンヌ映画祭の審査員の目にはこの映像がどのように写ったのだろう。