2017年04月18日
あしたのジョー kindle版
あしたのジョー
ふと1巻をダウンロードしてみたらあまりにも面白くて止まらなくなり、現在、カーロス・リベラが出てきたところ^^; 子供の頃にTVアニメ(劇場版?)で見た記憶はあるのだが、こんなにも硬派な社会派作品だったとは。連載は1967-1973年。無機質なコンクリートのビルとバラック長屋が混在する昭和の世相や空気感が、ちばてつや氏の圧倒的な画力で見事に表現されており、民俗史としての資料的価値も高い。高度成長期とは、古い時代の風土や価値観が多く残っていた時代であり、その昭和は既に歴史になってしまったのだ。もちろんストーリーも素晴らしく、矢吹丈を中心に登場人物の情熱と悲哀が丁寧に描かれ、伏線の張り方など脚本も完璧。その後のスポ根やバトルものはすべて、あしたのジョーをなぞっているのではないかと思うほど。例えば力石徹と矢吹丈の、互いに繊細な感情のもつれ合う同志のようなライバル関係は、シャアとアムロのモデルではないか?(例:力石/階級を落としてジョーと対戦≒シャア/サイコフレームをアムロに渡す) kindleのコミックは本当に便利。場所を取らず、読み終わったらすぐに次巻をダウンロードできる。あしたのジョー1巻を買ったら最後、8640円の出費となることは確実...