サンカの村、マタギ、被差別部落などを訪ね歩くルポルタージュ。特にサンカ末裔の取材は貴重だ。サンカの主要な生業とされる箕作りへの差別がまだあることに驚く。徹底して足で稼ぐ一匹狼のような研究者、
筒井功
さんの存在そのものが発見だった。ちょっと文体が軽くて印象に残りにくい気もするが、とても読みやすい。他の作品も題材の選択が興味深いのでぜひ読んでみたい。
それにしても宮本常一の
忘れられた日本人 は多くの作家や研究者に深く愛され、尊敬されているのだなあと思う。
網野 善彦
ブログ記事でも取り上げた。原典をより楽しくわかりやすくしてくれる。
宮本 常一
言わずと知れた日本人のバイブル。 すべての日本人に読んでもらいたいと思う。