2015年01月29日
フルサイズvsフルサイズ
D600はもう手元に無いのだが...
当然ながらAF一眼レフとMFレンジファインダーを同列に比較することは出来ない。
D600は片手で撮れるし、接写も出来るし、超広角ズームや手振れ補正付きの望遠レンズも使える。一眼レフだから構図も正確だ。万能な仕事の道具と言える。
サイズの差は明らかで、D600を持ち出すにはちょっと気合が要るが、ライカは普通のバッグに入れて常時携帯出来る。カメラバッグも売ってしまおうかと思っている。
直感的な操作や持った感じのうっとり感はライカならではのもので、透視ファインダーの自然な視界は気持ちいい。ライカは私的な相棒という感じだろう。
AEやAWBの安定度ではニコンが上。カメラに任せるならニコンだ。ライカは自分好みに固定してオールマニュアルで撮るのが心地良い。感覚的には、フィルムカメラに近い。
メニュー構成やハードキーの操作性はライカのほうがシンプルでわかりやすい。
連写速度はニコンのほうが速いのだが、ライカのほうがタイムラグが少なくブラックアウトもない。バッテリーの持ちはほぼ同等だと思う。
ではカメラの本質たる画質はどうか。
同じ被写体で比較出来ないので印象になってしまうが、画像の雰囲気は明らかに違う。どちらも十分に優秀なので優劣ではない。
センサーの解像度はライカのほうが上だ。遠景の風景で、特にモノクロームで違いがよくわかる。ライカはピクセル単位でシャキッとしている。これはローパスレスが大きいのだと思う。
高感度は同等に感じる。ニコンはカメラ内JPEGだとカラーノイズが多いがCaptureonePRO8で現像すると解像感もノイズも劇的に向上する。
ライカはRAW現像とJPEGの差がそこまで大きくない。JPEGでもカラーノイズは目立たず、芯のしっかりした画像を出力する。ISO3200も粒状感はあるが十分実用になる。
レンズの違いもある。ズミクロン35mm/f2ASPHとニッコール35mm/f1.8を比較すると、遠景はライカが上だが、近景ではニコンが上だ。1997年発売のズミクロンはフローティング機構になっていないので、近接時に解像度が落ちるのだと思う。最近のズミルックスはフローティングである。間もなく発売予定のコシナツアイス35/1.4もそのようなので期待出来る。