2014年10月14日
嵐









すべて35mmレンズ。縦6:横13のパノラマに切って、気分だけはヨゼフ・クーデルカのように?撮っていて楽しかった。
水平線を撮ってみると35mm/f1.8は(自動補正OFFにすると)歪曲が結構あることがわかり、現像時に補正した。
D600は便利で無理が効き、何でもできるけど、モノクロームはRAWをいじってもイメージ通りにならない。
解像は悪くないしフィルムの粒状感を求めるわけではないが、なんというか光と影の「粒」とか「芯」が不在な感じだ。
ローパスでボカしてからカラーフィルターを通してRGGBチャンネルに分けてベイヤー補完合成、ボケた画像にアンシャープマスクを掛け、また色を抜く。
白黒画像の生成には本来不要な処理を何重にも重ねた、化学調味料漬けの食品のようなものだから当然かもしれない。
最近はモノクローム写真がいいと思う。今日はモノクロ、と決めて撮ると気分が違う。考えることがひとつ減り、視線がシンプルになり、一種のスポーツのような感覚になる。RAW現像で色を追い込むことへの疑問もある。モニタ環境によって各々が見ているものは全然違う。そもそも日本には余計な、美しくない色が溢れている。10数年前、アパートの風呂とトイレを暗室にして自家プリントにハマっていた頃を思い出す。本当に無心になって熱中し、何度となく朝を迎えた。