2013年11月25日
白岩川古墳群その3 若王子塚&宮塚

古墳がふたつ並んでいる!

道路の両側に林が...

おおっ!!!

西(手前)が宮塚古墳、東(奥)が若王子塚古墳。

ここはちゃんと調査されている。

若王子塚は円墳。
いかにも古墳というコンモリ感がたまらない。高さは6mもある。
復元による推定では直径46mあった。調査では周濠も発掘されたそうだ。

東側から。
ここも神社になっている。

若王子塚古墳を登る。かなり急傾斜。
丸さがよくわかる。太古の昔から変わらぬ大地の暖かさを感じる。

秋の色。
1Nikkor VR6.7-13mm/f3.5-5.6は周辺まで流れず歪まずシャープな描写。キメが細かく、明るいところなら十分な画質が得られる。軽量コンパクトで18-35mm相当の画角が絶妙。お散歩用として使い勝手は抜群だ。
Nikon1 AW1はヌケの良さと鮮やかな発色、そしてDレンジの狭さとノイズ感が初期フォーサーズを思わせる。
ローパスレスのせいか、被写体によってはノイズというより偽色が盛大に発生し、モアレも出る。JPEG撮って出しではほとんど低減処理がされていないように感じる。CaptureOnePRO7のRAW対応が待ち遠しい。画質は劇的に改善されるはずだ。

若王子塚古墳の墳頂から宮塚古墳を望む。

円墳というが、北側から見ると前方後円墳のようにも見えるではないか!

宮塚古墳も神社。

高さは3mくらいか。

墳頂へ。

富山平野を見渡す。夕日が暖かい。

THE方墳!

若王子塚古墳のふもとから宮塚古墳を。
田園地帯に、道路を挟んできれいに並んで残っている奇跡。
ふたつの古墳の相乗効果か、何か独特の空気感、大地のパワーのようなものを感じた。

中学生の頃によく釣りをした白岩川。なんとか自転車で行ける距離だった。
急流の常願寺川と違ってゆるやかに蛇行しており、河原は草木で覆われ、フナやコイ、ウグイなどの魚影が濃い。50cmの大ナマズを釣ってきて蒲焼きにして食べたこともある。河口では大きなハゼがよく釣れた。

こんな身近なところに古代遺跡があったのだ。文献を調べて、実際に訪ねてみて、本当に驚き、感激した。
この日に回った若王子塚、宮塚、竹内天神堂、水橋清水堂、前回訪れた稚子塚古墳は、いずれも数km以内に集中している。稚子塚、若王子塚は県内最大級の円墳であり、県東部では屈指の遺跡群といえる。付近では古代のみならず中世の館跡なども多数見つかっている。
今このあたりは田園に小さな集落が点在する典型的な田舎だ。しかし4~5世紀にはかなりの人が集まり、それを束ねる有力者が何代かに渡ってここに君臨したはずだ。なんというロマン。ここを私的世界遺産に登録したい。

どやっ(笑