2012年11月02日
Alpair10密閉箱 製作過程
毎晩1、2時間ずつくらい、1週間で完成。
お休みがあれば1日で出来る簡単な構造です。
材料は安価な赤松集成材。 精度が良いし木口処理がしやすく、合板より響きが自然な気がしてよく使っている。
バッフルと裏板は19mm厚、その他は12mm厚。 補強桟も入れたのでこのサイズなら強度は十分。
(ただし集成の方向で強度が変わるので板取りの際には注意が必要)
今回は十分な精度が出ていたので釘もハタガネも不要、本を載せただけで接着できた。
反りや隙間のある材料を無理に締め込むと音に癖が付くと思う。
アコースティックサスペンションのセオリー通り、吸音材はたっぷり。
背面にウレタン、周囲にシンサレートを貼りこんで更にふわりと充填。もっと入れてもいいかもしれない。
ターミナルは手持ちのパーツの中からちょっと良い物を使用。
ケーブルはWEの錫メッキ線。
音質云々はともかく、錆びずハンダ乗りがよく取り回しもいいので、内部配線にはいつも使っている。
小口径ユニットの場合はバッフル内側の角をザグる。 気休めかもしれないが音を遮蔽せずパイプ共振を減らす効果もある?
一番手間が掛かっているのはサランネットグリル(笑
紙ヒコーキやハタキの猛攻にさらされるリビングオーディオでは必須だ。しかも今回は高級ユニットなので...
ヒノキの集成板にユニット外形孔を開け、フランジとツライチに揃え(バッフルステップ制御効果もある?)、
前面に吸音とダンプを兼ねてフェルトを貼ってからジャージーネットを貼りこむ。
ネットを付けると超高域がわずかに低下するが(測定でわからないレベル)、それも見越してネットワークを作るので問題ない。
ネットのもうひとつの効果として、視覚的に音像定位がスピーカーユニットに引っ張られることを防げる(笑
塗装は蜜蝋ワックスを擦り込んだだけ。オイルのように濡れ色にならずナチュラル。
小型スピーカーは短時間で作れて楽しい。 いろいろ作って、取っ替え引っ替えして楽しみたい。
次はユニバーサル・パッシブイコライザ・ネットワークを製作予定。
Alpair10はフルレンジとしては超ワイドレンジで素直なほうだが、ソースによっては音が細身になり引っ込むことがある。
中域と高域のいくつかのピークが原因と思われ、測定でも観測できた。
フルレンジユニットといえばその癖も個性として味わうのが王道のようだが、僕はもっと積極的に遊びたいのでイコライジングを多用する。
紙臭い、メタル臭い、分割振動がどーたら、そんな癖もちょっとしたイコライジングで嘘みたいに手なづけられる。
普通はアクティブイコライザを使うのだろうが、この程度の修正のためにわざわざ電子機器を挟んでA/D+D/A変換するより、単純なパッシブのほうが好きだ。
自力でコントロールする楽しさがあるしS/Nに関してはアクティブ機器より有利でもある。
真空管アンプを使用しているせいか、DFの低下による音質劣化もほとんど感じたことがない。
コメント一覧
4. Posted by Roberto 2012年11月13日 14:04
そうですよ。
ユニットのフランジとサブバッフルがツライチになります。
気分の問題かもしれませんが(笑
ユニットのフランジとサブバッフルがツライチになります。
気分の問題かもしれませんが(笑
3. Posted by SEED 2012年11月12日 21:52
ん? もしかしてグリルの固定はユニットの外周にスポっとはいるようにしているのですか???
そうだったら素晴らしいですね♪
そうだったら素晴らしいですね♪
2. Posted by Roberto 2012年11月02日 15:45
ぶりさん お久しぶりです!
おっしゃる通り小口を前面に持ってきたのはグリル前提です!ですからグリルは外せません(笑
WEの電線はオークションなどで手に入ります。mあたり1000円程度で安くはないですね。
錆びないこと、ハンダのりが良いこと、塑性があるので癖をつけて固定できるなど、内部配線としては優秀だと思います。
音は、、、僕はケーブルの差なんてワカリマセン。外部配線はカナレのmあたり140円です。
おっしゃる通り小口を前面に持ってきたのはグリル前提です!ですからグリルは外せません(笑
WEの電線はオークションなどで手に入ります。mあたり1000円程度で安くはないですね。
錆びないこと、ハンダのりが良いこと、塑性があるので癖をつけて固定できるなど、内部配線としては優秀だと思います。
音は、、、僕はケーブルの差なんてワカリマセン。外部配線はカナレのmあたり140円です。
1. Posted by ふ゛り 2012年11月02日 15:12
節目がちな箇所をグリル部に持ってくるあたり、なかなかのお点前でらっしゃいます。
ところで私も内部配線は気になりつつ何も手付かずで、フォスやテクニカの適当な細い撚り線を使っていましたが、このWEのケーブルはどんなものでしょう。
ところで私も内部配線は気になりつつ何も手付かずで、フォスやテクニカの適当な細い撚り線を使っていましたが、このWEのケーブルはどんなものでしょう。