2008年07月23日
禁断の果実か、それとも毒か
とうとう食べてしまった
ホーン: エクスクルーシブ(パイオニア) H?321L
ドライバー: JBL 2420
ガラクタをあれもこれも売り払った...そして安いものを探し回った...
ようやく入手したのはどちらも、30年ほど使われた中古品である。
お店でなんとなく聴いたことはあっても、ホーン&ドライバーに関しては全くのビギナーだ
このホーンを選んだのは、高さが低く見た目にマッチしそうなこと、垂直指向性が狭く、水平が広いこと、
そして鳴きやすい金属ホーンよりフルレンジユニットに合わせやすいのではないか?という「勘」だけだ。
ドライバーはJBL、フォステクス、ヤマハ等の中古を探し回ったが、たまたまこれが安かっただけである。
組み合わせると重量は10kg以上あり、さすが往年の高級機である。
特にイタヤカエデ削り出しのホーンには惚れ惚れする
前々からネットワークは組んであった。
とりあえず1300Hz・6dB/octで鳴らしてみる。
数曲聴いてみて...
これまでのシステムとはあまりにも「違う」ので評価が難しい。
ホーンといえば、輝かしくスカーンと飛んでくる音を想像していた。
いかに癖を抑え込み、低音と合わせるかが鍵であろうと思っていた。
でも想像とはちょっと違う。
まず、高域はフィリップス12インチのほうがずっと伸びている...
ホーンは10kHzくらいから明らかにロールオフしているので、2wayではむしろ落ち着いた音に感じる。
アッテネータは8dBほど絞って概ねバランスするようだ。
音はドライバー&ホーンが支配し、低域も含めて全く別のスピーカーとなる。
輝かしい、というよりは、弾力的で、力強く、肉感的、脂っこくて官能的な音だ。
中域の深み、厚み、解像度などのクオリティは、フルレンジとは違った可能性を感じさせる。
しかし第一印象として、使いこなしは相当に難しい。
最大の問題は、定位が安定しないことだ。
首を動かすとボーカル音像があっち、こっちへふらふらする。
前後方向も引っ込んだり出てきたりもする。
アッテネータを調整したり、正相、逆相切り替えてもなかなか改善されない。
(ドライバーは正常に動作しているようだしネットワークも超シンプル、ボイスコイル位置も合わせている)
フルレンジ1発のどっしり安定感に慣れきっているので余計にそう感じるのかもしれない。
クロスオーバーを変えた方がいいのだろうか?
フルレンジを2kHzまで引っ張り、ホーンをツイーター的に使うか?それはもったいない気がする...
では逆に限界の600Hz・12dB/octまで下げ、ホーンを骨までしゃぶるべきか?
フィリップス1発の音はかなり追い込んできたのだから、一夜にして逆転することは出来ない。
揺るぎなく安心して聴けるフルレンジの音を、2wayで得るにはどうしたらいいのだろうか?
それさえクリアすれば、未知なる官能の世界が待っていることは間違いないのだが。
ホーン: エクスクルーシブ(パイオニア) H?321L
ドライバー: JBL 2420
ガラクタをあれもこれも売り払った...そして安いものを探し回った...
ようやく入手したのはどちらも、30年ほど使われた中古品である。
お店でなんとなく聴いたことはあっても、ホーン&ドライバーに関しては全くのビギナーだ
このホーンを選んだのは、高さが低く見た目にマッチしそうなこと、垂直指向性が狭く、水平が広いこと、
そして鳴きやすい金属ホーンよりフルレンジユニットに合わせやすいのではないか?という「勘」だけだ。
ドライバーはJBL、フォステクス、ヤマハ等の中古を探し回ったが、たまたまこれが安かっただけである。
組み合わせると重量は10kg以上あり、さすが往年の高級機である。
特にイタヤカエデ削り出しのホーンには惚れ惚れする
前々からネットワークは組んであった。
とりあえず1300Hz・6dB/octで鳴らしてみる。
数曲聴いてみて...
これまでのシステムとはあまりにも「違う」ので評価が難しい。
ホーンといえば、輝かしくスカーンと飛んでくる音を想像していた。
いかに癖を抑え込み、低音と合わせるかが鍵であろうと思っていた。
でも想像とはちょっと違う。
まず、高域はフィリップス12インチのほうがずっと伸びている...
ホーンは10kHzくらいから明らかにロールオフしているので、2wayではむしろ落ち着いた音に感じる。
アッテネータは8dBほど絞って概ねバランスするようだ。
音はドライバー&ホーンが支配し、低域も含めて全く別のスピーカーとなる。
輝かしい、というよりは、弾力的で、力強く、肉感的、脂っこくて官能的な音だ。
中域の深み、厚み、解像度などのクオリティは、フルレンジとは違った可能性を感じさせる。
しかし第一印象として、使いこなしは相当に難しい。
最大の問題は、定位が安定しないことだ。
首を動かすとボーカル音像があっち、こっちへふらふらする。
前後方向も引っ込んだり出てきたりもする。
アッテネータを調整したり、正相、逆相切り替えてもなかなか改善されない。
(ドライバーは正常に動作しているようだしネットワークも超シンプル、ボイスコイル位置も合わせている)
フルレンジ1発のどっしり安定感に慣れきっているので余計にそう感じるのかもしれない。
クロスオーバーを変えた方がいいのだろうか?
フルレンジを2kHzまで引っ張り、ホーンをツイーター的に使うか?それはもったいない気がする...
では逆に限界の600Hz・12dB/octまで下げ、ホーンを骨までしゃぶるべきか?
フィリップス1発の音はかなり追い込んできたのだから、一夜にして逆転することは出来ない。
揺るぎなく安心して聴けるフルレンジの音を、2wayで得るにはどうしたらいいのだろうか?
それさえクリアすれば、未知なる官能の世界が待っていることは間違いないのだが。
コメント一覧
3. Posted by Roberto 2008年07月24日 09:49
ospさん
そうですね、低域限界は高くても良いので、超ショートホーンも試してみたいと思います。
タックさん
中域の軽いウーハーはなかなか無いですよね...ウーハーではないけど、JBL?D130あたりかな?
フィリップスは確かにフルレンジとして使うのがベターだと思います。
でもフィリップスはインピーダンスが異例にフラットなのでネットワークの効きも良いんですよね。
中域の質が良いのでミッドバスとしてはなかなかイケテマス。
一度に色々買えないので、少しずつ遊ぶことにします{笑顔}
そうですね、低域限界は高くても良いので、超ショートホーンも試してみたいと思います。
タックさん
中域の軽いウーハーはなかなか無いですよね...ウーハーではないけど、JBL?D130あたりかな?
フィリップスは確かにフルレンジとして使うのがベターだと思います。
でもフィリップスはインピーダンスが異例にフラットなのでネットワークの効きも良いんですよね。
中域の質が良いのでミッドバスとしてはなかなかイケテマス。
一度に色々買えないので、少しずつ遊ぶことにします{笑顔}
2. Posted by タック 2008年07月24日 04:33
予想通りの展開かな?
2420はJBL往年のモニターにも使用された人気のあるドライバーですね。仕様は以下のファイルを参照:
http://www.jblpro.com/pub/obsolete/2420.pdf
4331では800クロスで2ウェイとして使用していますが、15000hzで-3dbと高域はそれほど伸びてはいません。4333ではこいつに2405を加えて3ウェイトし20000hzまで高域を延ばしていますがいずれもクラシックも聞けるサウンドだったと記憶しています。
落ち着いた音と感じるのは頷けるところです。また、ホーンが全体を支配すると感じるのも当然でしょう。このドライバー+ホーンを使うならフルレンジのフィリップスよりはウーファーをあてがってやった方が繋がると思います。
フルレンジを活かすなら、スーパーツィータで15000hz以上を補う様な方が良さそうにも思いますがいかがでしょう?
その際、JBLは勿体無いので是非マルチの世界へと歩みを進めてください(悪魔の囁き)。
2420はJBL往年のモニターにも使用された人気のあるドライバーですね。仕様は以下のファイルを参照:
http://www.jblpro.com/pub/obsolete/2420.pdf
4331では800クロスで2ウェイとして使用していますが、15000hzで-3dbと高域はそれほど伸びてはいません。4333ではこいつに2405を加えて3ウェイトし20000hzまで高域を延ばしていますがいずれもクラシックも聞けるサウンドだったと記憶しています。
落ち着いた音と感じるのは頷けるところです。また、ホーンが全体を支配すると感じるのも当然でしょう。このドライバー+ホーンを使うならフルレンジのフィリップスよりはウーファーをあてがってやった方が繋がると思います。
フルレンジを活かすなら、スーパーツィータで15000hz以上を補う様な方が良さそうにも思いますがいかがでしょう?
その際、JBLは勿体無いので是非マルチの世界へと歩みを進めてください(悪魔の囁き)。
1. Posted by old_style_photo 2008年07月24日 00:12
このホーンですとツィーターが必要になるかもしれませんね。
ホーンを外しドライバーだけで鳴らしてみては如何でしょう。
ホーンを外しドライバーだけで鳴らしてみては如何でしょう。