2008年07月12日
スピーカーセッティング
ここ数日、「負けると一日気分が悪い阪神ファン」の気分だった
200Hz前後の、妙なピークに悩まされていたのだ。
女性ボーカルの低音部が強く膨らむ。 この影響か定位もしっかりしないし音場は狭く、高域も歪んで聞こえる。
これではツイーターを加えても効果がない。 失敗作か? でもなぜ? 製作直後に箱鳴りのようなものはあったが、その後はこんなことは無かったはずだ。
ホーンの癖にしてはおかしい。この程度の浅いホーンでこんなピークを作れるだろうか? しかもホーン内部を吸音したり板を立てても全く変わらないのだ。後面開放のパイプ共振なら吸音材でかなり止まるのだが...
リスニングポイントを多少ずらしても解決しなかった。
オーディオファンならこの気持ちはわかるだろう...いい音が出ないと日常生活にも支障が出るw
もしや...食事中にふと思った。
これまでに何度もセッティングを動かしている。
中でも数日前、部屋の都合でスピーカーを大きく30cmほど内側に動かしたのだった。
怪しい....
さっそく、夕食後にアトリエに戻り、テストしてみる。
200Hzの正弦波ノイズを片チャンネルだけ鳴らして歩き、反対側のスピーカーの前に立つと...
鳴っていないはずのスピーカーからブーンと大音量が聞こえてくる!
なんと鳴っているスピーカーと同じくらいの音量であり、エンクロージャーの板もかなり振動している。
150Hz、200Hz、250Hzと変えると、この疑似音源位置は数10cmずつ横にずれていく。
ちょうど200Hz前後の周波数が、左右対称に置かれた互いのスピーカー近辺で大振幅に達しているのだ!
そう、これは部屋の幅に対する、整数倍の定在波だ。
後面開放なので前後で逆相の音が出ており、それが強調されるポイントにハマると更に強烈なピークが出来るのかもしれない。
定在波が反対チャンネルのエンクロージャーに反射、共鳴して疑似音源となり、クロストークとピークを作っているのではないか?
それが100Hzや500Hzなら目立たないが、女性ボーカルの低めの基音あたりに来ると最悪だ。 あまり強いピークがあると、高域も変調される。
そういえば、設計の悪いバックロードスピーカーはこんな感じだ。
今までのスピーカーではあまり気にしていなかったのだが、大型の後面開放なので特に影響が大きいのではないだろうか?
正弦波で150?300Hzを出しながらスピーカー間隔をぎりぎりまで広げていくと、あるポイントで劇的に改善された。
ボーカルの癖は少なくなり、高域が伸びてクリアになり、音場も広がった。
スピーカーセッティングの重要性を痛感...
部屋の形状とスピーカー位置で定在波によるピークとディップは物理的に決まってしまうのであって、吸音材や小さな音響パネルで止まるものではない。
これに比べればインシュレーターなどの違いはわずかなものだ。
部屋の都合でセッティングが制限される場合は、グライコやパライコで調整する必要もあるだろう。
大きいスピーカーはセッティングが限定される。
ましてウーハーを壁に埋め込むなんて、よほど正確にシミュレーションしないと、取り返しの付かないことになる。
これで今夜はゆっくり眠れまーす
200Hz前後の、妙なピークに悩まされていたのだ。
女性ボーカルの低音部が強く膨らむ。 この影響か定位もしっかりしないし音場は狭く、高域も歪んで聞こえる。
これではツイーターを加えても効果がない。 失敗作か? でもなぜ? 製作直後に箱鳴りのようなものはあったが、その後はこんなことは無かったはずだ。
ホーンの癖にしてはおかしい。この程度の浅いホーンでこんなピークを作れるだろうか? しかもホーン内部を吸音したり板を立てても全く変わらないのだ。後面開放のパイプ共振なら吸音材でかなり止まるのだが...
リスニングポイントを多少ずらしても解決しなかった。
オーディオファンならこの気持ちはわかるだろう...いい音が出ないと日常生活にも支障が出るw
もしや...食事中にふと思った。
これまでに何度もセッティングを動かしている。
中でも数日前、部屋の都合でスピーカーを大きく30cmほど内側に動かしたのだった。
怪しい....
さっそく、夕食後にアトリエに戻り、テストしてみる。
200Hzの正弦波ノイズを片チャンネルだけ鳴らして歩き、反対側のスピーカーの前に立つと...
鳴っていないはずのスピーカーからブーンと大音量が聞こえてくる!
なんと鳴っているスピーカーと同じくらいの音量であり、エンクロージャーの板もかなり振動している。
150Hz、200Hz、250Hzと変えると、この疑似音源位置は数10cmずつ横にずれていく。
ちょうど200Hz前後の周波数が、左右対称に置かれた互いのスピーカー近辺で大振幅に達しているのだ!
そう、これは部屋の幅に対する、整数倍の定在波だ。
後面開放なので前後で逆相の音が出ており、それが強調されるポイントにハマると更に強烈なピークが出来るのかもしれない。
定在波が反対チャンネルのエンクロージャーに反射、共鳴して疑似音源となり、クロストークとピークを作っているのではないか?
それが100Hzや500Hzなら目立たないが、女性ボーカルの低めの基音あたりに来ると最悪だ。 あまり強いピークがあると、高域も変調される。
そういえば、設計の悪いバックロードスピーカーはこんな感じだ。
今までのスピーカーではあまり気にしていなかったのだが、大型の後面開放なので特に影響が大きいのではないだろうか?
正弦波で150?300Hzを出しながらスピーカー間隔をぎりぎりまで広げていくと、あるポイントで劇的に改善された。
ボーカルの癖は少なくなり、高域が伸びてクリアになり、音場も広がった。
スピーカーセッティングの重要性を痛感...
部屋の形状とスピーカー位置で定在波によるピークとディップは物理的に決まってしまうのであって、吸音材や小さな音響パネルで止まるものではない。
これに比べればインシュレーターなどの違いはわずかなものだ。
部屋の都合でセッティングが制限される場合は、グライコやパライコで調整する必要もあるだろう。
大きいスピーカーはセッティングが限定される。
ましてウーハーを壁に埋め込むなんて、よほど正確にシミュレーションしないと、取り返しの付かないことになる。
これで今夜はゆっくり眠れまーす
コメント一覧
2. Posted by Roberto 2008年07月15日 19:54
ゴウドさん
オーディオって他人からすればおかしな趣味でしょうね...
スポーツや芸術は、他人に見てもらったり競い合ったりもしますが...
オーディオって苦しみも楽しみも、自分ひとりだけの孤独な世界...完全に自己満足、自己陶酔の世界...
でもだからこそ、麻薬的な快感があるのですよね...
オーディオって他人からすればおかしな趣味でしょうね...
スポーツや芸術は、他人に見てもらったり競い合ったりもしますが...
オーディオって苦しみも楽しみも、自分ひとりだけの孤独な世界...完全に自己満足、自己陶酔の世界...
でもだからこそ、麻薬的な快感があるのですよね...
1. Posted by ゴウド 2008年07月15日 15:27
>ここ数日、「負けると一日気分が悪い阪神ファン」の気分だった
私も同じ状況(現在も続いています)です。思い切ってすべての機器の接続を切り離してバラバラにしています。片付けの意味もありますね。少し手直しして再度組みなおす予定です。意外といい結果が得られるのではないかと思っています(確信!!!)
私も同じ状況(現在も続いています)です。思い切ってすべての機器の接続を切り離してバラバラにしています。片付けの意味もありますね。少し手直しして再度組みなおす予定です。意外といい結果が得られるのではないかと思っています(確信!!!)