2007年12月09日
コイルを入れてみる

D123の中域には、少しメタリックな感触がある。
色々試したが、コンデンサ1個でつなげたホーンツイーターCP25の音ではない。
ピアノもボーカルもサックスも弦も、共通の固有音があるのだ。
これはたぶんD123のアルミセンタードームの共振音だと思う。
同じアルミドームでも、アルテック600Bはそれほど気にならないというか、全体的にもっと前に出る明るい音なので共振も「味付け」と聞こえ、突出した感じはしなかった。
D123は低域が豊かで中域が落ち着いた音なので、アルミの鳴きが目立つのかもしれない。
そこで手持ちの銅箔コイル0.82mHを入れてみた。
16Ωなのでクロスオーバー周波数は3kHzくらいになる。
これで6dB/octの正統的2wayになった。
当然ながら音は激変した。
歪み感がぐんと減り、固有音は感じなくなる。
音像は小さくなり定位も良くなるが、グンと前に出る元気の良さは後退する。
2wayのほうがハイファイ感は増すが、スルーで聴くフルレンジらしい荒っぽさも捨てがたい。
特にピアノがすごく良くなったが、ボーカルは癖も味のうちでスルーが良いかもしれない。
良いか悪いか(好きか嫌いか)は、しばらく聞き込まないとわからないと思う。
逆に、慣れてしまえば何でも聴ける、ということもあるが...
こういうチェックのためにも、やはりフルレンジ1発のシステムは必要だ。