ROBERTOHOUSE

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    2007年12月04日

    TwinAXIOM10テスト

    格安で仕入れたTwinAXIOM10、日曜日にいろいろ試して、それからしばらくこれで聴いている。



    まずはテスト用平面バッフルに取付け、素性を見た。

    f55649d0.jpg


    中低域がちょっと薄いが、中高域のキレはとても良い。
    軽くて反応の良い、ヴィンテージサウンドだ。 低域は欲張らず、開放的に鳴らすとよさそうだ。


    次に自作618Bレプリカエンクロージャー(バスレフ改)に入れ、D123と聞き比べてみる。

    afcf31d5.jpg


    平面バッフルに比べると中域が少し引っ込んだが、キレの良い高域はツイーターの必要性を全く感じさせない。 松下ロクハンと比べても高域はずっと伸びており、指向性も悪くない。

    女性ボーカルやギター、サックスは伸びやかで明るさの中に渋みがあって素晴らしい。 実に素直で定位も良く、フルレンジの良さが出ている。

    しかしソースによっては、高域にやや硬質さをのぞかせる。ピアノが甲高くなったり、弦楽器が歪みっぽくなることもある。 女性ボーカルでは、逆にそのキャラクターがハマる。

    低域はエンクロージャーとの相性が悪いようで、ベースがボンボンふくらんでしまう。 レンジは広いが、中低域が引っ込んで低域のダンピングが足りない。 これは平面バッフルのほうがはるかに良い。 もっと小さい密閉箱でも良いかもしれない。

    f86b8ea1.jpg
    D123+CP25の2Wayと比べると、Dレンジ、低域の力感、中高域の滑らかさで劣る。 広いアトリエで大音量を7?8m飛ばすには耐入力の心配もある。
    しかし女性ボーカルなど、なんともいえない味もあり、素直で定位は抜群だ。
    高域の全く出ないD123単体と比べれば、フルレンジとしてははるかにバランスが良い。

    JBL?D123は3インチもの大口径ボイスコイルでウーハーに近い構造だ。 AXIOMは高域重視でボイスコイル径1インチくらいだからまったく正反対のキャラクターで当然だ。


    あわよくばメインスピーカーに...と思っていたが、さすがにそこまではいかない。

    しかし25cmとは思えないワイドレンジは、十分使い道がありそうだ。
    近距離で開放的に鳴らせば十分にハイファイだ。
    素直な音なのでマルチウェイスピーカーのバランスチェックにも良い。


    06d2ec8a.jpg

    昔、可搬型のスーツケーススピーカーというのがあった。

    ユニットサイズぎりぎりの小さな後面開放箱に入れて、アトリエ内を気軽に移動できるシステムを作ったらどうだろう! 開閉式で左右向かい合わせたアンサンブル型も面白い。
    後面開放なら美しいフレームが見える(笑)

    超小型の後面開放でも聴感上十分な低域が出せるのは、松下ロクハンで経験済みだ。




    「オーディオ 2005~2007」カテゴリの最新記事

      │コメント(2) 
      オーディオ 2005~2007 

      コメント一覧

      2. Posted by Roberto   2007年12月07日 00:33
      グッドマンはユニットメーカーですからありとあらゆるユニットを作って有名メーカーに下ろしていますね。
      今回手に入れたものは高級品ではないかもしれませんが、素直で使いやすいものです。
      何より驚いたのは高域レンジの広さ。
      低域は制動がそれほどでもないので、やっぱ後面開放か、平面バッフルですね。 
      1. Posted by ゴウド   2007年12月06日 12:11
      イギリスのスピーカーは大好きですね。特にBBC系は好きですね。グットマンはアキシオム80を所有していた時期があり、面白いスピーカーでしたね。特殊といえば特殊ですが...今回の記事でグッドマンのシングルコーンの素地の性能がわかりました。ちなみに昔乗っていたイギリスの車のスピーカーはグットマンでした。なかなかいい音がしていましたね。もし もしオークションに出すなどということがありましたらご一報ください。取り組んでみたいスピーカーだと思いますので。

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