ROBERTOHOUSE

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    2007年11月15日

    ピュアにいこう

    82a2adb0.jpg
    購入後1ヶ月もたたずに、サブウーハー ビクターSX-DW75を売却。
    激安店で買い、新品同様のまま売ることができたので、ほとんど損をせずにすんだ。

    念のために言うと、このウーハーは優秀だと思う。
    ヤマハYSTのようにブンブンいう低音でなく、ふわっと拡がる自然な音だった。

    ではなぜ手放したか?

    いろいろ試してみて、「超低音は不要」だと思ったからだ。

    サブウーハーを追加すると、クラシックの優秀録音ではグランカッサがグンと深く沈み込み、空気感が出る。
    JAZZでも、ライブハウスやスタジオの暗騒音などが驚くほど聞こえてくる。 
    普通のCDでも、マイクにぶつかる音、足音、クルマのエンジン音、ドアを閉める音、地下鉄?の音など、様々な低音ノイズが入っていることを知った。

    だから何?

    というのが率直な感想だった。

    03a60be6.jpg
    僕が聴く大半のソースには、こんな超低域は不要なばかりか、かえって邪魔だった。
    超低音が聞こえると、「耳がオーディオ的」になって音楽に入れなくなるようで、聴き疲れする。

    元々、僕は低音が豊かすぎるスピーカーが苦手だった。最新のハイエンドスピーカーの多くは、低音が目立ちすぎてオーディオ的な聴き方をしてしまう。


    アナログレコードではハウリングはしないまでも、レコードの反りやノイズが邪魔になった。
    CDでも、それなりに効果が出るようにウーハーのレベルを上げると、中高域の明瞭度や定位感が明らかに低下する。
    クロス40Hzでウーハーから中域はまったく聞こえないのだが、おそらく超低域によって変調を受けているのだろう。
    ホールのSRでは、超低音は明瞭度を妨げるためカットするという。
    アルテックA5などのシアタースピーカーは意識的に超低音が出ない設計になっている。

    このアトリエは小さなライブハウス並みの容積があって残響も多いので、音を明瞭に飛ばすには超低音が邪魔するのかもしれない。
    また、サブウーハーに内蔵されたハイパワーアンプのスイッチング電源の悪影響もあるのかもしれない。


    ヴィンテージスピーカーの低音補強を目的に導入したが、十分に低音の出るD123には効果が少なかった。 アルテック600Bのように低音の出ないスピーカーの場合はクロス周波数をもう少し上げないと効果がないし、上げすぎると明瞭度が損なわれる。たぶんステレオペアが必要なのだと思う。

    1a04d9b9.jpg
    もうひとつの問題は、サブウーハーを最適な場所に置くと、メインスピーカーのセッティングが極めて限定されてしまうということだ。
    気分次第で気軽に変えられるように、小型軽量の618Bエンクロージャーを作ったのに、これではフロア型同様に固定されてしまう。

    また、複数のパワーアンプとスピーカーを組み合わせて様々な音を楽しみたいのだが、ウーハーのレベル調整やセッティングがあると厄介な話になる。
    (音質的には、なぜかスピーカー端子からの接続がベストであった。デジタルノイズの関係だろうか? このほうが使い勝手も良い。)



    D123を入れ、エンクロージャーをバスレフ化して、低音不足はほとんど感じられなくなった。
    軽くてよく弾み、ゴリゴリ感のない自然な低音である。
    やや柔らかめだが、音楽に浸るにはこのくらいが良いのかもしれない。
    板厚わずか12mmでほとんど補強もなく、片手で持てる軽さだが、不快な板鳴りは感じない。 
    標準箱618Bの寸法比率が良いのだろうか? スピーカーにこれ以上の強度は不要ではないか?とさえ思う。


    ともあれ、サブウーハーを導入してあれこれ試してみたのは、とても勉強になりました落ち込み


    「音楽とオーディオ 2005~2007」カテゴリの最新記事

      │コメント(5) 
      音楽とオーディオ 2005~2007 

      コメント一覧

      5. Posted by 万太郎   2007年11月23日 17:40
      相変わらず上目線で偉そうなblog(笑)。
      音楽聴いてるってよりは、ただ音を聴いてるだけ(笑)。
      演歌でも聴いてれば?(笑)?
      しかもこのネットの発達してる時代、安易に家族の写真載せるのどうかと。
      口調が腹立つよね。
      4. Posted by Roberto   2007年11月16日 10:06
      ゴウドさん、タックさん、
      やはりサブウーハーの使いこなしは難しいですね...というか僕には向いていないみたいです。
      超低音が空気感をつくることは事実だと感じますが、その大半はミキシング時に取り切れなかった「暗騒音」つまりノイズなんですよね。 それを聴きたいとは思わないのですよ。
      vabさん、お久しぶりです!
      「質の高い超低音」を求めれば、15インチ以上のウーハー、できればダブルで...となってくるのでしょう...
      憧れはあるんですよ...巨大なホーンにも...でも、アトリエの中でオーディオが主張しすぎるのは苦手です。
      僕が最も無心で音楽に入り込めるシステムは、松下ロクハン・デスクトップシステムという現実...根っから庶民なのでしょうか...
      3. Posted by voice and breath   2007年11月15日 21:58
      アハッ、実は私もかつてヤマハのYSTを購入後2週間で売却したことがあります。
      ROBERTOさんやタックさん、ゴウドさんのおっしゃる通りで、映画には良いのですが、音楽を楽しくむには不要ですね。
      一方で、「質の高い自然な超低音」は、なくても十分に音楽を楽しめますが、やはり魅惑的で、それを追っかけたら大げさなシステムになってしまった次第です。
      2. Posted by タック   2007年11月15日 21:30
      おそらく大半の音楽好きの人は、スーパーウーファーを購入しても一週間もしないうちに飽きてしまう事でしょう。
      僕が始めて買ったヤマハのYSTも、当初小型SPの低音補強と思いきや、どう調整しても不自然で音楽を楽しめなくて押入れ行きに(当時はヤフオクなんてなかったし)。
      だけど、最近再び取り出して時々電源入れる時があるんです。それは、映画の効果音。あれって、ドスン、ドカン、ド?ンと音というよりも振動なんですね。
      1. Posted by ゴウド   2007年11月15日 17:37
      私も一時あこがれていたオンキョーのSL-1をオークションで購入して聞いていましたが、
      すぐに売りました。
      >だから何?
      その通りですね。出たからといって、それがどうなのでしょうかね。レンジがどうというよりは、それを
      補って余りあるものが“スピード”だと思っています。
      スピードが速いものは聞いていてすばらしいと思います。レンジに対する不満が消えますね。
      Robertoさんの耳もハイスピードのものを自然に選ばれていると思いますよ。

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