2007年10月14日
日曜設計
CADをこんなことに使っていいのか...いいんです
コンセプトは 「新旧の融合」
■1950年代のアルテック標準箱618Cの内法をそっくりコピー。
■基本は60リットルの密閉箱だが、息抜きのスリットダクトでダンプドバスレフにもなり、裏板を外せば後面開放にも出来る。
■低音はあえて伸ばそうとせず、サブウーハーの助けを借りる。
■アルテック600Bと組み合わせたPCシミュレーションでは、密閉では150Hzからきれいなダラ下がり、ダンプドバスレフで60Hzまでほぼフラットになる予定。 容積は小さい方が群遅延特性は良い(かも?)
■板はあえて薄く軽く、12mm厚の赤松集成材でつくる。 身近に手に入る材料では個人的に響きが良く感じ、合板系とは違った軽やかな鳴り方をする。
■ヴィンテージユニットはコーン紙が薄く弱いので、エンクロージャーの剛性も弱めて背圧を逃がしたほうが良いと考える。
■赤松部分はオイルステイン+ウレタンニスで丹念に塗装し、表面硬度を上げて響きを追求。
■スピーカーユニットを固定するバッフルだけは重くて分厚い広葉樹系の無垢板を使う。 この加工だけはプロにお願いする。 奥行きの深い開口はR加工で指向性をつけ、デザインのポイントに。
■バッフル下部をスタンドにアースし、3点支持とする。 (SOULNOTEのパクリです)動作点を明確にし、重心を前部に集中させ、箱は自由に響かせる。
■将来の発展性を考慮してバッフルは接着せず、裏面からビス固定とする。
■ツイーターは上載せとし、いろいろ聞き比べたい。 (同軸フルレンジなら不要となる)
■所有しているスタンドの上部にバッフル同質材でボードをボルト固定し、安定させる。
妄想→基本設計へ一歩前進!
コンセプトは 「新旧の融合」
■1950年代のアルテック標準箱618Cの内法をそっくりコピー。
■基本は60リットルの密閉箱だが、息抜きのスリットダクトでダンプドバスレフにもなり、裏板を外せば後面開放にも出来る。
■低音はあえて伸ばそうとせず、サブウーハーの助けを借りる。
■アルテック600Bと組み合わせたPCシミュレーションでは、密閉では150Hzからきれいなダラ下がり、ダンプドバスレフで60Hzまでほぼフラットになる予定。 容積は小さい方が群遅延特性は良い(かも?)
■板はあえて薄く軽く、12mm厚の赤松集成材でつくる。 身近に手に入る材料では個人的に響きが良く感じ、合板系とは違った軽やかな鳴り方をする。
■ヴィンテージユニットはコーン紙が薄く弱いので、エンクロージャーの剛性も弱めて背圧を逃がしたほうが良いと考える。
■赤松部分はオイルステイン+ウレタンニスで丹念に塗装し、表面硬度を上げて響きを追求。
■スピーカーユニットを固定するバッフルだけは重くて分厚い広葉樹系の無垢板を使う。 この加工だけはプロにお願いする。 奥行きの深い開口はR加工で指向性をつけ、デザインのポイントに。
■バッフル下部をスタンドにアースし、3点支持とする。 (SOULNOTEのパクリです)動作点を明確にし、重心を前部に集中させ、箱は自由に響かせる。
■将来の発展性を考慮してバッフルは接着せず、裏面からビス固定とする。
■ツイーターは上載せとし、いろいろ聞き比べたい。 (同軸フルレンジなら不要となる)
■所有しているスタンドの上部にバッフル同質材でボードをボルト固定し、安定させる。
妄想→基本設計へ一歩前進!
コメント一覧
3. Posted by Roberto 2007年10月15日 07:51
タックさん
いつもは手書きのラフスケッチそのままでカットしちゃうんですが...今回は618のコピーのためにCADを使用しました。
618は調べてみるとバッフルが15mm、あとは9mmだそうです。そこから内法を計算して再現することにしました。
PAといってもホール音響ではなくスタジオや放送局、映写室などの小さな部屋でのモニターとして使われていたようですね。
ベイマツは構造材として現在でもよく使われる安価な材料です。いま手に入る合板はラーチも含めて接着剤の量が多く、揮発性有害物質を減らし、なおかつ耐水性を高めるために昔とは物性がかなり違うと思います。
ラーチ合板を叩くと、やや鈍い音がします。(MDFやラワン合板よりは軽い音ですが)
前作の大型フロア型はラーチ合板24mm厚で、鳴きはなく高剛性でした。
今回はあえて薄くて響きやすい板で実験してみたく思います。
赤松という素材はベイマツよりわずかに柔らかく軽いのですが、それよりも集成材という形態の特徴が大きいですね。
繊維方向の曲げ強度は合板より大きいですが方向性がはっきりしており、弱軸と強軸では一桁違います。(弱軸は簡単に曲がります)
板の方向性を間違えないように使用し、弱軸側に少し補強桟を入れることで、軽いわりに丈夫でよく響く箱を作りたいと思います。
hirosakaeさん
そのユニットは、たぶん409Bでしょう。
これの末裔である309-8Aを使ったことがあります。
同軸で定位がよく、現代スピーカーにはないあっけらかんとした鳴りっぷり抜群なスピーカーです。能率も高くて、出力の小さいアンプでもしっかり鳴ってくれますね。おっしゃるとおり、ボーカルには最高で、ジャズのサックスなどもいけます。
僕はこのユニットを聴いてから「古レンジ」の世界にのめり込んだのです。
いつもは手書きのラフスケッチそのままでカットしちゃうんですが...今回は618のコピーのためにCADを使用しました。
618は調べてみるとバッフルが15mm、あとは9mmだそうです。そこから内法を計算して再現することにしました。
PAといってもホール音響ではなくスタジオや放送局、映写室などの小さな部屋でのモニターとして使われていたようですね。
ベイマツは構造材として現在でもよく使われる安価な材料です。いま手に入る合板はラーチも含めて接着剤の量が多く、揮発性有害物質を減らし、なおかつ耐水性を高めるために昔とは物性がかなり違うと思います。
ラーチ合板を叩くと、やや鈍い音がします。(MDFやラワン合板よりは軽い音ですが)
前作の大型フロア型はラーチ合板24mm厚で、鳴きはなく高剛性でした。
今回はあえて薄くて響きやすい板で実験してみたく思います。
赤松という素材はベイマツよりわずかに柔らかく軽いのですが、それよりも集成材という形態の特徴が大きいですね。
繊維方向の曲げ強度は合板より大きいですが方向性がはっきりしており、弱軸と強軸では一桁違います。(弱軸は簡単に曲がります)
板の方向性を間違えないように使用し、弱軸側に少し補強桟を入れることで、軽いわりに丈夫でよく響く箱を作りたいと思います。
hirosakaeさん
そのユニットは、たぶん409Bでしょう。
これの末裔である309-8Aを使ったことがあります。
同軸で定位がよく、現代スピーカーにはないあっけらかんとした鳴りっぷり抜群なスピーカーです。能率も高くて、出力の小さいアンプでもしっかり鳴ってくれますね。おっしゃるとおり、ボーカルには最高で、ジャズのサックスなどもいけます。
僕はこのユニットを聴いてから「古レンジ」の世界にのめり込んだのです。
2. Posted by Hiro_Sakae 2007年10月15日 00:13
すいません、カメラじゃないけど
アルテックで反応しました。古い話だけ
ど私の年の近い叔父がオーディオ好きで
(カメラは祖父にオーディオは叔父に、、)それでこの親子でよくスピーカー
を作っていたのですが、アルテックの
20センチの同軸スピーカーで作った
のが結構思い出しましたね。
クラシックとか言うのでなくボーカル
だと良い感じで、
4が頭に着く型番だったような、
大阪万博の後ぐらいだったかなあ
そんなスピーカーないですかねえ。
結構印象に残っています。
アルテックで反応しました。古い話だけ
ど私の年の近い叔父がオーディオ好きで
(カメラは祖父にオーディオは叔父に、、)それでこの親子でよくスピーカー
を作っていたのですが、アルテックの
20センチの同軸スピーカーで作った
のが結構思い出しましたね。
クラシックとか言うのでなくボーカル
だと良い感じで、
4が頭に着く型番だったような、
大阪万博の後ぐらいだったかなあ
そんなスピーカーないですかねえ。
結構印象に残っています。
1. Posted by タック 2007年10月14日 21:06
CADでエンクロージャー設計とは、僕と逆のことをやってますね。でも、Robertoさんの方が正解のように思います。僕はパワーポイントでリスニングルーム兼おやじ小屋の図面を書いて製作しました(なんて無謀なヤツ)。
さて、肝心の618エンクロージャーですが僕も一度は図面を描いたものの、これ以上箱を増やすわけにもいかず(Robertoさんの作品のように引き取ってくれる人もいないし)手付かずにいます。
僕の調べた範囲では12ミリ厚くらいの合板でできていた様です。これは、これらのSPが主に壁掛けなどでPA用に使われることが多く、軽くしたいという意向があったようです。同じように、あのデッカイA7なども以外にも薄い板でできているのは、そういう理由(A7は天井吊り下げでも使用する)からだと伺いました。なお、素材として人気?の米松合板についてはRobertoさんの方が専門ですね。北米で合板といったら、これしか無いのが実情のようです。僕は、これを構造合板の通称ラーチ(米松に対して、こちらはロシア松とでも呼びましょうか?)と呼ばれているもので作ろうかと思っていました。
なお、密閉箱としての充填材(吸音材)ですが、618が売られていた当時はキムスルが使われていたようです。これは製紙会社のキンバリーが作っていた紙素材の断熱材です。密閉箱は吸音材の質や量で全く音が違ってきます。別の言い方をすればチューニングができますので、作られる際はこの辺りでいろいろ実験して見ると面白いでしょう。
さて、肝心の618エンクロージャーですが僕も一度は図面を描いたものの、これ以上箱を増やすわけにもいかず(Robertoさんの作品のように引き取ってくれる人もいないし)手付かずにいます。
僕の調べた範囲では12ミリ厚くらいの合板でできていた様です。これは、これらのSPが主に壁掛けなどでPA用に使われることが多く、軽くしたいという意向があったようです。同じように、あのデッカイA7なども以外にも薄い板でできているのは、そういう理由(A7は天井吊り下げでも使用する)からだと伺いました。なお、素材として人気?の米松合板についてはRobertoさんの方が専門ですね。北米で合板といったら、これしか無いのが実情のようです。僕は、これを構造合板の通称ラーチ(米松に対して、こちらはロシア松とでも呼びましょうか?)と呼ばれているもので作ろうかと思っていました。
なお、密閉箱としての充填材(吸音材)ですが、618が売られていた当時はキムスルが使われていたようです。これは製紙会社のキンバリーが作っていた紙素材の断熱材です。密閉箱は吸音材の質や量で全く音が違ってきます。別の言い方をすればチューニングができますので、作られる際はこの辺りでいろいろ実験して見ると面白いでしょう。