2006年04月25日
プリアンプの必要性
「パワーアンプにCDダイレクトで十分、むしろそのほうが音の鮮度が高く、プリアンプは必要悪」
こうした意見も多いようですが、ここで僕なりの意見を。
(以下、mixi のオーディオ関連コミュニティへ以前書き込んだものですが、せっかくなので再利用します。)
僕は「プリアンプ(コントロールアンプ)必要派」です\(^o^)/
以前はプリメインアンプだったのですが、思い切ってミズナガ・プリアンプを特注し、真空管プリメインアンプのプリ部をパスしてつなげています。
これ以来、オーディオライフがずっと豊かになりました。
以下、その理由を書きます。
●音はダイレクト接続と大差ないかもしれません。良くできたプリアンプは、変な癖や色付けはないと思います。僕のは真空管プリアンプで、滑らかでトゲのない音ですが甘くなるという感じはしません。
●プリアンプでゲインが稼げるので、パワーアンプのゲインが少なくても良いため選択肢が拡がります。真空管パワーアンプでも2段増幅で十分。古いアンプや、業務用パワーアンプでも安くて良質だがゲインの小さいもがあります。自作するのも楽になりますね。
●トーンコントロールの威力は絶大です。
CD、FM、LPによって、曲のジャンルや録音の質、音量によって、きめ細かく調整して使っています。
トーンコントロール無しで、いつもバランスの良い音がするなんてありえないのではないか?と思うようになりました。
グライコと違って、音質もほとんど変わりません。切り替えた瞬間にほんのかすかに鮮度が落ちるかと思うこともありますが、しばらくたつとどちらかわからない(^o^)
●バランスコントロールもよく使います。BGMで聴くときには、SPのセンターに座るとは限らないからです。これも、音質劣化はほとんどありません。むしろオフセンターで聴くときはちゃんと調整したほうが音がずっと豊かになります。
●プリアンプのボリュームは質の良いものにすると音は大きく変わります。アルプスから東京光音に変えたら、アンプが変わったと思うくらいの差でした。
●プリアンプは長く使えます。
パワーアンプは大型電解コンデンサの劣化や、スピーカーに合わせた出力やドライブ力が必要なので買い換えも多くなりますが、プリアンプは癖が無く機能的でさえあれば不満は出ませんし、劣化する部分も少ないのです。
●これだけのメリットがありますが、やはり本命機能はフォノイコライザーでしょう!
良いフォノイコで聴くアナログレコードは、CDより良い音がするような気がします。(10万円のプレーヤーに1万円のカートリッジでも!)
いまレコードを使っておられなくとも、プリアンプを導入するなら良質なフォノイコ付きをお薦めします。
なお古いアナログレコードはRIAAと違っていたり低音が足りないものなどがあるので、トーンコントロールは必須と思います。
●最近のハイエンドオーディオ・プリアンプの多くは、以上の機能がすべて省略され、単なるラインアンプになっています。フォノイコもトーンもバランスも無い海外製プリアンプが100万円以上したりしますが、これは正直、どんなに質が良くてもボッタクリだと思います。パワーアンプと違って、高価なトランスや巨大な筐体もないのに...材料費は10%以下ではないでしょうか。 90%は輸入代理店、ショップの利益と広告費、ライターの原稿料ですね...
●オーディオ全盛期、1980年前後の国産プリアンプには採算度外視の素晴らしいものが多いそうです。フォノイコは今のアンプよりいいかもしれませんね。オークションや中古ショップでは驚くほど安く買えます! 1?5万円で最新ハイエンドに負けないプリアンプが手に入るでしょう!
●僕は、信頼できるエンジニアに、欲しい機能やデザイン、サイズ等を指定して特注するのがベストではないかと思います。材料費+工賃、技術料ですからコストパフォーマンスは最高ですし、なんとっても世界に1台のアンプになります。
(これは建築家のつくる家と似ているかも)
コメント一覧
2. Posted by Roberto 2006年04月27日 18:22
igaさん
音楽は、自分が好きなようにコントロールして聴きたいものです。
機器が主役ではなく...
●ケーブルで音が変わるというのは、一応経験しています。
スピーカーケーブルでイチバンよかったのは、ホームセンターで買える電力用キャプタイヤのごっついやつで、200円/mくらいです。
ピンケーブルはよくわかりませんが、精神衛生上、一応5000円くらいのものを使っています。
数万円のケーブルを買う余裕があったら、スピーカーを作り直しますよ!!
●インシュレーターも音は変わりますが、これも値段に比例するもんじゃないですね。スピーカーは床の強度次第ですから。
またTAOCの鋳鉄ベースをCDプレーヤの脚に付けると、低音は締まりました。ブチルゴムシートにすると、ゆったりしてきます。目隠ししたら...わかるかな、たぶん。
●電源関係も、百花繚乱ですごいですね!確かにタップで音は変わりました。低音が太くなったようです。でも4万円も出して買ったタップですが、コストに見合うほどのものではなく、このたび新アンプ導入のため売っぱらいました(^_^) アンプ替えた方が100倍変わるはずです!
音楽は、自分が好きなようにコントロールして聴きたいものです。
機器が主役ではなく...
●ケーブルで音が変わるというのは、一応経験しています。
スピーカーケーブルでイチバンよかったのは、ホームセンターで買える電力用キャプタイヤのごっついやつで、200円/mくらいです。
ピンケーブルはよくわかりませんが、精神衛生上、一応5000円くらいのものを使っています。
数万円のケーブルを買う余裕があったら、スピーカーを作り直しますよ!!
●インシュレーターも音は変わりますが、これも値段に比例するもんじゃないですね。スピーカーは床の強度次第ですから。
またTAOCの鋳鉄ベースをCDプレーヤの脚に付けると、低音は締まりました。ブチルゴムシートにすると、ゆったりしてきます。目隠ししたら...わかるかな、たぶん。
●電源関係も、百花繚乱ですごいですね!確かにタップで音は変わりました。低音が太くなったようです。でも4万円も出して買ったタップですが、コストに見合うほどのものではなく、このたび新アンプ導入のため売っぱらいました(^_^) アンプ替えた方が100倍変わるはずです!
1. Posted by iga 2006年04月26日 09:26
要するに、頭で聞くか・耳で聞くかの違いだと思いまする。わたすもかつては、スルーにこだわった人間でありますが、今の結論は、プリアンプを入れたほうが遥かに良い、であります。音に厚みが増し、艶やかで滑らかになりまする。余計なものを入れたから劣化するはずだと頭で思って聞けば、そう聞こえるでありましょうね。
スピーカーケーブルに関する実におもしろい記事がありまする。以下にサイトと抜粋を。。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/cablenonsense.htm
あーそうでした。ケーブルによって音が激変することをいつも検知できると主張する『黄金の耳』の持ち主のことを耳にします。しかし、このような熟達の士が我々の工場に来て、注意深く設定された条件でテストをすると、たまの偶然の一致以上の成績を挙げたことはありません。例えば、三種類のよく知られたケーブル、即ち、高品質 12 AWGサイズ ジップコードから、ハイテク製品らしい1インチを超える直径をもつケーブルなどをテストしているという触れ込みでブラインドテストをすると、実際はケーブルは全く換えておらず、常にジップコードの音を聴いていたにもかかわらず、常にもっとも太い、セクシーな外観のケーブルと言った場合に最高の得点を挙げます。
私は、残念ながら、ケーブルの銘柄が試聴者に分からないようにコントロールされた比較試聴ですら、ケーブルの差を常に聴き分けられるという主張を受け入れることは出来ません。なぜなら、我々はあまりにも多く、熟達の士や、申し分の無い聴き手を対象に真のブラインドテストを行なってきたので、『本当に検知可能な聴感の差』はほとんど存在しないということを知ってしまったのです。ただし、そのテストがシステムとケーブル間の相互作用などの余計な因子を除いた場合についてという前提ではありますが。
実際、(ケーブルは交換しない)比較テストをすると、多くの試聴者が、彼らが聴いたと思う低音の、あるいは高域の感じなど、激変体験を詳細に記述くことが出来ます。(もちろん、参加者には、生涯の敵になっては困るので、この意地の悪い真実は知らされていません)
スピーカーケーブルに関する実におもしろい記事がありまする。以下にサイトと抜粋を。。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/cablenonsense.htm
あーそうでした。ケーブルによって音が激変することをいつも検知できると主張する『黄金の耳』の持ち主のことを耳にします。しかし、このような熟達の士が我々の工場に来て、注意深く設定された条件でテストをすると、たまの偶然の一致以上の成績を挙げたことはありません。例えば、三種類のよく知られたケーブル、即ち、高品質 12 AWGサイズ ジップコードから、ハイテク製品らしい1インチを超える直径をもつケーブルなどをテストしているという触れ込みでブラインドテストをすると、実際はケーブルは全く換えておらず、常にジップコードの音を聴いていたにもかかわらず、常にもっとも太い、セクシーな外観のケーブルと言った場合に最高の得点を挙げます。
私は、残念ながら、ケーブルの銘柄が試聴者に分からないようにコントロールされた比較試聴ですら、ケーブルの差を常に聴き分けられるという主張を受け入れることは出来ません。なぜなら、我々はあまりにも多く、熟達の士や、申し分の無い聴き手を対象に真のブラインドテストを行なってきたので、『本当に検知可能な聴感の差』はほとんど存在しないということを知ってしまったのです。ただし、そのテストがシステムとケーブル間の相互作用などの余計な因子を除いた場合についてという前提ではありますが。
実際、(ケーブルは交換しない)比較テストをすると、多くの試聴者が、彼らが聴いたと思う低音の、あるいは高域の感じなど、激変体験を詳細に記述くことが出来ます。(もちろん、参加者には、生涯の敵になっては困るので、この意地の悪い真実は知らされていません)