2006年02月16日
オリンピック前半戦
オリンピックも前半を過ぎて、日本勢はいまひとつの成績ということです。
スピードスケートは惜しかったし、モーグルもよく頑張ったと思うけど、スノボなんて完全に「井の中の蛙」が路程してしまいました。アメリカや欧州勢と比べると大人と子供みたいなものでした。
ハーフパイプはスポーツというよりショービジネス色が強く、本場アメリカの賞金レースに出ているプロ選手が最強で、日本勢はどうみてもアマチュアでしたね。
でも、当然といえば当然の結果ではないか?
たくさんのメダルを獲得した長野五輪は「国家的プロジェクト」として今の中国並みにお金と環境を与えて強化した成果が出たわけで、それ以前は、冬季五輪でのメダルなんてほとんど夢のようなものでした。6位入賞でニュースになるほどでしたから、伊藤みどりや昔のスキージャンプなどは例外的なスターとして歴史に名を残しています。
全ての街にジャンプ台があったり、サッカーの次にスケートやスキーが人気で、多くの人がスポーツクラブに所属している北欧・アルプス勢と比較すると、お金も関心も環境も、文化としての定着度も違いすぎます。
日本代表選手クラスでさえ、自分でスポンサーを探し、借金して遠征費を捻出したりしています。企業も選手を広告ツールとしてしか考えていません。アスリートというより、芸能として消費しています。一般人も、彼らトップ選手に対して「自分たちが普段やっているスポーツの頂点にいるアスリート」という理解と尊敬があるでしょうか?単なるお茶の間の芸人、有名人ではありませんか?
そもそも日本は温帯?亜熱帯モンスーン地域に属するわけで、冬季五輪でメダルを取れる国としては最南端ぎりぎりの国ではないでしょうか。
(関係ないけど、「ニホンザル」は世界最北端の猿だそうです。)
4位に入った岡崎朋美選手の笑顔は素敵でした。
「全力を出し切ったから許して」
この人こそ、真のアスリートとして尊敬します。