2005年05月23日
さらば同潤会アパート
日本で一番好きな建築は何かと聞かれたら、
迷わず一連の同潤会アパート群を挙げる。
関東大震災のときに各国からの義捐金をもとにつくられた
日本最初の近代的な集合住宅で、首都圏に10数カ所あった。
同潤会は住宅都市整備公団の前進でもある。
当時の技術と計画論、美学の粋を込め、理想に燃えた建築家や技術者によって生み出された。
年月を経て、独自のコミュニティを生み出し、森に囲まれるように建っていたそれらの建築は、「共に住む」という意味を圧倒的な存在感をもって示していた。
しかしそれらの優れた建築も、既にほとんどが取り壊された。
大型物件としては最後の砦、表参道のシンボルだった青山アパートも昨年解体され、
いま安藤忠雄の設計によって建替えられようとしている。
僕はここにどんなに美しい建築が建とうとも、同潤会青山アパートには絶対にかなわないと思っている。
さて同潤会なき今、次の名建築候補として僕が挙げているのが「コープ・オリンピア」である。
ル・コルビジュエのユニテ・ダビタシオンを思わせる中廊下メゾネット形式をとり、
20?あまりのユニットを組み合わせて大小無数の住戸を構成している。
1960年代に建設され、最も高価な住戸は当時1億円を超え、女優の京マチコが買ったという。
共用施設の充実、表参道の並木道に馴染む雁行(ジグザグ)なファサード...
これから何十年も古くならない、優れたデザインだ。
僕が東京にアパートメントを買うなら、(買えるなら!)これしかないと思う。
迷わず一連の同潤会アパート群を挙げる。
関東大震災のときに各国からの義捐金をもとにつくられた
日本最初の近代的な集合住宅で、首都圏に10数カ所あった。
同潤会は住宅都市整備公団の前進でもある。
当時の技術と計画論、美学の粋を込め、理想に燃えた建築家や技術者によって生み出された。
年月を経て、独自のコミュニティを生み出し、森に囲まれるように建っていたそれらの建築は、「共に住む」という意味を圧倒的な存在感をもって示していた。
(江戸川アパート 1998年 ローライ35にて撮影)
しかしそれらの優れた建築も、既にほとんどが取り壊された。
大型物件としては最後の砦、表参道のシンボルだった青山アパートも昨年解体され、
いま安藤忠雄の設計によって建替えられようとしている。
僕はここにどんなに美しい建築が建とうとも、同潤会青山アパートには絶対にかなわないと思っている。
さて同潤会なき今、次の名建築候補として僕が挙げているのが「コープ・オリンピア」である。
E?1 7?14mm
ル・コルビジュエのユニテ・ダビタシオンを思わせる中廊下メゾネット形式をとり、
20?あまりのユニットを組み合わせて大小無数の住戸を構成している。
1960年代に建設され、最も高価な住戸は当時1億円を超え、女優の京マチコが買ったという。
共用施設の充実、表参道の並木道に馴染む雁行(ジグザグ)なファサード...
これから何十年も古くならない、優れたデザインだ。
僕が東京にアパートメントを買うなら、(買えるなら!)これしかないと思う。