2025年04月20日
認知、スキーマ、直観

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策 今井むつみ
面白かった!!日常や仕事のさまざまなシーンで感じ、考えていたことが、とてもわかりやすく説明されている。
認知とスキーマ次第で情報が変化するだけでなく、人は自らの記憶すら無意識に改竄していく。
直観とメタ認知はそれぞれ大切だが、直観力はメタ認知のトレーニングによって築かれる。
「あるある〜」「これだな〜」「気をつけねば〜」と頷くことは多いが、この本で何かを深く理解できたり、解決できたりするとは思わない。
ただ、人の認知とは自他ともにこんなにいい加減なものだと諦めて(理解して)おくことで、うまくいかないことがあっても前向きに捉えられるかもしれない。
コミュニケーションが認知と認知の重なり合いだとすれば、「わかる」とは何か、「事実」とは何かを改めて考えさせられる。
初めて知った言葉「流暢性バイアス」には深く納得。ひろゆきとか、石丸さんみたいな感じか(笑)
ただし生成AIもそうかというと、最新のAIではハルシネーションが急速に改善されつつあり、すでにその段階を超えようとしているのではないかと思った。