2024年12月28日
一眼レフと28mm

2万円ほどで買えるオールド大口径。 EF28mmF1.8が良すぎて、メインになってしまうかも?!
フィルム時代に馴染んだ焦点距離感覚が残っていて、これはレンズの特性だけでなくカメラの構造も影響している。そう、 28mmと一眼レフは相性が良いのだ。
レンジファインダーカメラの35mmや40mmは、一眼レフとは違う自然さがあった。ライカM型をはじめ、ローライ35の40mm、中判のプラウベルマキナ80mmもこれに近い。
人の視野角に近い素通しのファインダーは、眼前の光景をそのまま写し込み、脳が考えることをひとつ捨てられる。レンジファインダーカメラは35mmあたりに特化していると言ってもいい。
これが50mmになると、被写体に集中できる一眼レフのメリットが大きくなる。切り取り感やボケ感をイメージしやすいからだ。
広角側も28mmより広くなるとレンジファインダーの限界が出てくる。レフ機のOVFで覗く28mmはとても自然で、人間の視野や深度に近い。
F1.8の大口径ではボケを活かして35mm的な表現もできるし、APS-Cサイズにトリミングすれば40mmF2.8相当の換算画角と被写界深度が得られる。
24mmではファインダー像にも超広角の入り口的な特殊効果が加わってくる。 スマートフォンのカメラが26mmあたりになっているのもわかる。

EF24mmF2.8ISは代わりに供出されることに。
隅までシャープなので建築や街スナップに向いているが、優秀なEF16-35mmF4Lと画角がかぶり、画質のアドバンテージはさほど大きくない。
この画角でISは必須ではないし、普段使いには背景をボカせる 28mmの方が汎用性が高い。重さや取り回しはほとんど変わらない。
28mm F1.8USMが良いので、EF35mmF2ISの存在価値もあやしくなってきたかな…?