2024年11月05日
EOS 6D Mark2に入れ替え
結局、EOS 6D Mark2を導入してしまった。
6Dは2012年発売という古さを感じさせず、特に画質は気に入っていた。
しかし、5D Mark4を入手してからファインダーや使い勝手の違いが次第に気になってきて、物足りなさを感じるようになった。
2017年発売の6D Mark2は(画質以外の)あらゆる点で進化し、5D Mark4に近い仕様になっている。しばらく使用した感想を以下に紹介したい。
さまざまなレビューを見てわかっていたが、初代6Dと比べて画質はほぼ同じ。
画素数の少ない旧型の方が、ピクセル等倍で見れば僅かにノイズが少ないかもしれない。
5D Mark4に比べるとDレンジも解像感も劣るが、普段使いでは十分だ。
なお、自分はあまり使わないがJPEG画質は6Dより向上していると思う。
EOS6DMark2 EF50mmF1.8STM F2.8 1/200 ISO4000
これで ISO4000!
高感度は 6D同様に強く、適正露出で撮る限り6400まで問題ない。
逆にいえば低感度にしてもさほど画質は向上しない気がする。ISOオートのシャッター速度設定を高めて、ISO800以上を積極的に使いたいカメラだ。
評判通り、Dレンジは広くない。RAW現像であまり無理は効かず、シャドウを持ち上げるとノイズが乗りやすい。しかしLrのAIノイズ除去は効果絶大で、なんとかなってしまう。
上の写真は、JPEGやストレート現像では顔が真っ暗で何も見えない状態。
そこから+1.5の露出補正、暗部を100%持ち上げ、ハイライトも抑え込んでからAIノイズ除去を行っている。
こういう撮影ではサクサク軽快でとても便利。ミラーレスのようにバッテリーの減りを気にする必要もない。
JPEGで早く共有したい時に、撮って出しでもハズレが少ないのはキヤノンの良さだ。
光学ファインダーでのAF性能は初代6Dより大幅に進歩しているが、5D Mark4に比べると範囲が狭く、自動選択時の合焦精度がやや劣るように感じる。
ライブビューAFは快適。5DMark4同様にデュアルピクセルCMOSが搭載され、ミラーレス機に近い速度と精度が得られる。
売りであるバリアングル液晶モニター。自分はチルト派なのであまり使わないかな...
自撮りやセルフタイマー撮影では便利で、旅行などでは活躍できそう。
液晶の見え味は必要十分だが5DMark4ほど精細ではない。タッチパネルのレスポンスは良く、他社より優れていると思う。
樹脂ボディだが剛性感に不足はない。
グリップ感は6Dと少し異なる。Mark2は少し太く分厚くなり、5Dにやや近い。初代6Dのほうがスリムでソリッド感があるかもしれない。
5D Mark4同様にAIサーボ(トラッキングAF)が実用的で、自分はAF-ONボタンに割り当てている。
普段はONESHOTで、ボタン押しながら撮れば追尾してくれる。
測距点が中央寄りなのが欠点で、速度や精度は5D Mark4には及ばないが、 6Dからは遥かに進歩している。
EOS6DMark2 EF50mmF1.8STM F2.8 1/160 ISO100
カラーサイエンスはキヤノン共通。これまで使ってきたカメラメーカーの中で最も好みに近く、後処理に手間がかからない。
またキヤノンフルサイズ機の共通点として、解像感を保ちながら偽色やモアレが出にくいことがあげられる。
X-Transのフジは問題なかったが、ニコンD780はRAWでもJPEGでも苦労した。ローパスフィルターの違いだろうか?
ちょっと気になるのは、露出傾向が5D Mark4と異なること。
評価測光の安定感がもうひとつで、明るくなり過ぎる傾向がある。平均測光の方がイメージに近く、使いやすいように思う。
プロファイルは「スタンダード」で十分。コッテリ鮮やかで、かつ色転び感は少ない。
ソニーやフジのようなフィルムライクなエフェクトは無いが、弄りたい時はLrでプロファイルを探せばいい。
6Dから入れ替えた最大のポイントがファインダーだ。
格子線や撮影情報を選択して透過表示できるところはインテリジェントで近未来的。(上図は全ての表示を示し、実際にはもっとスッキリしている)
特に素晴らしいのが5D Mark4同様の2軸水準器。邪魔をしない見やすさと傾斜感度が絶妙なのだ。同様の機能を持つニコンD780と比べても明らかに優れている。
見え味そのものも、初代6Dよりクリアに感じられる。5Dmark4には及ばないが、D780とD850の差ほどは感じない。
日常の撮影には必要十分という感じ。
ミラーレスとは違う光学ファインダーの快適さ、カメラで撮ってる感を味わえる。
バッテリーの持ちは素晴らしい!
ファインダー使用で1200枚となっており、体感で5D Mark4の1.5~2倍近く持つ。
これなら内蔵GPSも常用できそうで、アウトドアでは5Dmark4より便利かもしれない。
さて、5D Mark4と6D Mark2を併用する場合、どう評価し、使い分ければ良いだろうか?
見え味そのものも、初代6Dよりクリアに感じられる。5Dmark4には及ばないが、D780とD850の差ほどは感じない。
日常の撮影には必要十分という感じ。
ミラーレスとは違う光学ファインダーの快適さ、カメラで撮ってる感を味わえる。
バッテリーの持ちは素晴らしい!
ファインダー使用で1200枚となっており、体感で5D Mark4の1.5~2倍近く持つ。
これなら内蔵GPSも常用できそうで、アウトドアでは5Dmark4より便利かもしれない。
さて、5D Mark4と6D Mark2を併用する場合、どう評価し、使い分ければ良いだろうか?
基本性能では当然ながら5D Mark4が上位だが、6D Mark2の方が優れているところもあり、1年後に発売されているので細かな改善も見られる。
5D Mark4が優れているところ
・ダイナミックレンジが広くニュートラルで解像感も高い
・光学ファインダーでのAFが速く高精度、範囲も広い
・ファインダー視野率100%で、より大きくクリア
・露出がより自然で正確
・液晶が高解像度でサイズもやや大きい
・ボディの剛性感が高い
・SD+CFの2スロット(いまどきCF…価格も高いですね...)
・AF選択にジョイスティックが使える
・シャッターのキレとレスポンスが気持ちいい
6D Mark2が優れているところ
・130g軽く、ひとまわりコンパクト
・バッテリーが超長持ち
・Bluetooth対応のためWi-Fi接続がスムーズ
・バリアングル液晶
・右手だけで操作できる
・セルフタイマーで撮影枚数を設定できる
・上面ボタンが1ボタン1機能でわかりやすい
・再生画像をダブルタップで拡大できる
絶対的な画質や確実性を優先するなら5DMark4を選びたいが、キャンプや散歩では 6DMark2の方が使いやすい。
上位互換の5DMark4ですべてカバーできるとも言えるし、画質さえ満足できれば6DMark2だけでもいけるかもしれない。いろいろ使って適性を判断したい。
ちなみに初代6Dにも良いところがあり、手放したのはちょっと惜しい。
6D が優れているところ
・Mark2に劣らない画質
・20MPは必要十分でファイルサイズが小さい
・細身なグリップ感
・ボディの奥行きが薄く、固定液晶のシンプルなデザイン
・フォーカシングスクリーンをEG-Sに交換可能
・機能や画質からすれば驚くほど安価
2024年時点でEOS 6DMark2の価値はどうだろうか。
中古相場は初代6Dが4~5万円、6DMark2は美品・良品なら10~11万円程度する。
画質があまり変わらない6Dの驚異的コスパに比べると、割高に感じられるかもしれない。
ニコン機で比較するならD750かD780となる。2014年発売のD750とはライブビューをはじめ、世代分の差はあると思う。
D780の使い勝手は6DMark2と似ており、USB-C充電やチルト液晶で上回るが、小型軽量に振り切った6D系に比べると中途半端なコストダウンも感じられる。
D780の重量は5Dmark4とあまり変わらず、中古価格は18万円以上と高いが、画質・ファインダーや操作性ではD600系統の初~中級機なのだ。
あのとき迷ったけれど、D780ではなくD850を選んでいれば今も使っていたのではないかと思う。
ちなみに初代6Dにも良いところがあり、手放したのはちょっと惜しい。
6D が優れているところ
・Mark2に劣らない画質
・20MPは必要十分でファイルサイズが小さい
・細身なグリップ感
・ボディの奥行きが薄く、固定液晶のシンプルなデザイン
・フォーカシングスクリーンをEG-Sに交換可能
・機能や画質からすれば驚くほど安価
2024年時点でEOS 6DMark2の価値はどうだろうか。
中古相場は初代6Dが4~5万円、6DMark2は美品・良品なら10~11万円程度する。
画質があまり変わらない6Dの驚異的コスパに比べると、割高に感じられるかもしれない。
ニコン機で比較するならD750かD780となる。2014年発売のD750とはライブビューをはじめ、世代分の差はあると思う。
D780の使い勝手は6DMark2と似ており、USB-C充電やチルト液晶で上回るが、小型軽量に振り切った6D系に比べると中途半端なコストダウンも感じられる。
D780の重量は5Dmark4とあまり変わらず、中古価格は18万円以上と高いが、画質・ファインダーや操作性ではD600系統の初~中級機なのだ。
あのとき迷ったけれど、D780ではなくD850を選んでいれば今も使っていたのではないかと思う。
むしろライバルはミラーレス最安のEOS RPだろう。6DMark2と同じセンサーを積んでいて、中古価格は少し安く、小型軽量で最新のRFレンズが使える。
しかし6DMark2は良質な光学ファインダーを搭載し、バッテリーが数倍長持ちする。おもちゃのようなRPに比べてカメラらしさもあり、はるかにコストがかかってる。
フルサイズ一眼レフの中で最も小型軽量で、最新のスペックを積んだ6DMark2は、これからEOS一眼レフを使おうという人(少なそう...)にはバランスの良いカメラだと思う。
ミラーレス一眼にしっくりこない人、一眼レフっていいですよ(^^)