2024年02月23日
足るを知る〜オリンパス回帰
OM SYSTEM OM-1 12-40mm F2.8 PRO II キット
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6 ASPH
GFX→MFT !!!
10年ぶりにオリンパスのフォーサーズセンサーに回帰。
センサー面積はなんと1/6.5に縮小。
でも、極端に違うように見えるこの両者、実は共通点が多いのです。
まずアスペクト比。
GFXとMFTはどちらも4:3で、フルサイズの3:2とは使い勝手も気分も違ってくる。
最近気に入っているシノゴ比率に近く、撮影時にイメージが掴みやすい。
建築写真には相性がよく、特に縦位置では画角に無駄がなく使いやすい。
次に、GFXとMFTはどちらも被写界深度が深く、風景や建築を隅々までシャープに撮ることに向いている。
え?GFXはフルサイズより0.8段、MFTよりは2.8段もピントが浅いはずでは?
それはそうなのだが、GFXには背景をぼかせる明るいレンズが少なく、最短撮影距離も短くない。
超高画素でGFレンズも強烈にシャープなので、ある程度絞りこんでシャープに撮りたくなる。中判デジタルは元々がそういう業務用のシステムだ。
背景をぼかした柔らかい雰囲気の写真なら、明るいレンズやオールドレンズの選択肢の多いフルサイズがベター。
MFTは背景を大きくぼかせない代わりに、F2.8開放でもフルサイズF5.6、GFXのF7相当の深度を稼ぐことができる。
強力なIBIS(ボディ内手ブレ補正)のおかげで、静物ならほとんどの場合に基準感度ISO200で手持ち撮影が可能だ。
もう一つの共通点が、ゴミゼロ&防塵防滴。
意外なことに巨大なセンサーのGFXはゴミが写らない。センサーからカラーフィルターを9mmも離してあるからだ。
MFTは旧フォーサーズ時代からゴミゼロに定評がある。Eシステムを10年以上使っていたが、明確なゴミが写ったことはない。
画像のゴミ取り補正の手間やセンサー清掃も不要で、躊躇せずレンズ交換ができる。これはソニーやニコンを選ばなかった大きな理由だ。
タフ性能についても、GFXとOM-1はどちらも「配慮した設計」などではない正真正銘の防塵防滴だ。
画素数はGFX100Sの1/5に減り、PCで拡大するとディテールに寂しさも感じるが、ある程度のトリミングにも耐えるので実用上の問題はなさそう。
ただしダイナミックレンジについてはさすがに差が大きく、補正に無理が効かないので撮影時に正しい露出設定が必要。
標準ズームのMZD12-40mm F2.8は使いやすくて無難に写る。ズーム回転方向は感覚と逆なので慣れない...
久々にMFTを使ってみて、わかってはいたけど背景がボケない!くっきり写るが、描写が硬い!
フルサイズ換算で24-80mm F5.6だから仕方ない。柔らかい雰囲気を狙う時はライカを使えばいいか...
日常用にMFTを使うなら、パナ25mm F1.4やズイコー20mmF1.4が欲しくなるかも。
どのレンズも寄れるのはMFTの強み。接写では深い被写界深度も有効になる。
手ぶれ補正は超強力で、ブレさせるのが困難なほど。
パナソニックのG45-150mm F4-5.6という1万円台のレンズがすごい。
200gほどの超軽量コンパクトさで、そこそこシャープ。望遠レンズの使用頻度が低い自分にはこれで十分だ。
軽い、小さい、安いのはマイクロフォーサーズ最大のメリットだろう。
思い切りトリミングしてみたが、ちゃんとクレーターが見える!手ブレもない。
本命レンズの7-14mmはまだ建築撮影では試していないが、12-40mmよりも1段上の写りだと思う。
OM-1と7-14mmの組み合わせは、建築撮影用としては理想的な画角とアスペクト、被写界深度が得られる。これからが楽しみ!