2023年03月27日
NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VM
いまライカに求めているのはフィルムライクな写りと撮り心地であり、隅々までシャープな写りは不要だ。
ズミルックスASPHはHi-Fiな中に味わいもある至高のレンズだった。手放したことに後悔がないといえば嘘になるが、今はさらに値上がりしていて取り戻すのもつまらない。
若干安いズミクロンASPHも多く使ったが写りに隙がなく現代的すぎて今回の目的には合わない。
ASPH化以前の球面ズミクロン、ズミルックスは高騰しており手が出ない。6枚玉ズミクロンはいつか欲しいかな...
サードパーティではコシナと中華系がある。中華のTTartisanと7artisansは距離計連動を調整できる機能が魅力だが大柄なレンズが多い。
コシナにはNoKtonClassic、NoktonVintageLine、UltronVintageLine、ZeissBiogonなど選択肢が豊富にある。
その中で、軽量コンパクトで明るくオールドスクールに撮ることもできるという条件で、定番のNoktonを選んだ。
絞り開放では甘くフレアがかかり、パープルフリンジも強い。周辺光量はケラレに近い落ち方をする。
半段絞るだけでもあらゆる点で向上するが、絞ってもカリカリにはならないようだ。
70cmまで寄れればテーブルフォトにもなんとか使える。
独特の2線ボケはズミルックスにも似ている。発色やコントラストはオールドすぎず、現像次第でしっかり出せる程度には良い。
NoktonにはコーティングタイプでMCとSCがある。逆光でハレーションの出やすいSCが人気のようだが、汎用性を求めてMCを選んだ。
開放付近ではふわっとしているが、ボケボケではなく解像の芯はありそうだ。狙い通り、適度にオールド。
球面ズミルックスと比較した動画を見たが描写はかなり似ているらしい。
大きな後玉が頼もしい(^^) (後玉の大きいレンズ好き)
フォーカシングノブがやや小さいことを除けば、ライカレンズに近い操作感はもっている。全長が短く、Typ262とセットで約800gと軽量なので携帯性抜群。
オールドライカレンズに近い画質とデザインで、しっかりした金属製の距離計連動レンズが新品で6万円台、中古で5万円台というのはバーゲンプライスだ。
開放付近の描写の癖は掴めたので、絞り込んで街スナップにも使ってみたい。一粒で二度美味しいレンズになる予感!
robertohouse │コメント(0)