2023年03月24日
PENTACON AUTO 50mm/F1.8

PENTACON AUTO 50mm/F1.8
”PENTACON”は旧東ドイツ人民公社の社名でありブランド名。
標準レンズの50mmF1.8には様々なバージョンがあるが、おそらく1980年前後の製品ではないかと思われる。

仕様的には同じ東独カールツァイス製の FLEKTOGON35mmF2.4と共通点が多い。
まずイメージサークルが大きく、GFXの44*33センサーをほぼカバーするのが凄い。周辺光量は落ちるがケラれはない。
そして最短撮影距離が33cmと短く接写に強い。近接では周辺光量もシャープネスも十分。

GFレンズのような解像度は望めないものの、マルチコートのためコントラストがありオールドレンズとしては現代的な描写だと思う。
発色はFLEKTOGONほど鮮やかではなく渋みが感じられるが、RAW現像でどうにでもなってしまう。
F1.8開放ではフレア、滲みが多くソフトフォーカス気味だが、半段絞るだけでキリッとする。
FLEKTOGON同様に遠景の風景などは厳しいかもしれないが、次回試してみたい。

このようなスペックを持ちながら約200gと超軽量でフィルター径49mmとコンパクト。重いマウントアダプターを含めても純正のGF50mmと同じくらいだ。
GF50mm/F3.5より明るくて寄れるので、40mm相当の常用レンズとして使いやすいと思う。
レンズバレルは金属製で質感もデザインも悪くない。
安いものは数千円~、整備品でも1万円そこそこで買えるので、コストパフォーマンスは最高だと思う!
しかしFLEKTOGONといいM42レンズ沼は深いな...光学ファインダーのレフ機で使いたくなる(^^;