2022年01月27日
GFXで意外に良かった3つのこと
ライカMからGFXに乗り換えて、全く期待しておらず、むしろ懸念していたが、意外に良かった3つのこと。
①シャッター音がとても静か
「シャッ、コン」という柔らかくて低い落ち着いたシャッター音。ミラーレスだからライブビュー→閉鎖→先幕(または電子先幕)→後幕→ライブビューと作動する巨大なフォーカルプレーンシャッターなのに、シャッターショックも小さく、なおかつシャッターが切れた感覚はある。電子先幕モードにするとさらに静かになり、レンジファインダーのライカM10-Pより目立たないほどだ。レリーズタイムラグは少しあるのだが、気になるほどではない。完全無音の電子シャッターモードではローリング歪みが大きいらしいが、まだ使っていない。
②マニュアルフォーカスがスムーズ
フォーカスリングが無限に回るバイワイヤのAFレンズなので全く期待していなかったが、滑らかで適度なトルクがあり、回転角が大きく、微調整がしやすい。FUJIFILMのXシリーズとは全然違う。これまでに触ったAFレンズの中で最も感触が良くピントが合わせやすい。特に単焦点レンズのフォーカスリングは幅広で素晴らしい操作感だ。SAF/CAF/MFの切り替えスイッチが背面の右手で操作できる位置にあるのもXのシリーズより便利。液晶/EVF表示に距離スケールと被写界深度が表示されるのもFUJIFILMの良いところで、MFを積極的に使用できる。
③センサーにゴミが付きにくい
これが最も意外だったこと。レンズ交換時に巨大なセンサーが剥き出しになるが、いまだに画像にゴミを見つけていない。Xシリーズより明らかに目立たず、ブロアすら吹いたことがない。クリーニング機構が効いているのか、センサーサイズ(Xの4倍)に対してゴミが相対的に小さくなること、大きなマウント+後玉によるテレセントリック性、被写界深度が(Xより2段分)浅くなるために目立たないのかもしれない。ライカM10はクリーニング機構がなくカバーガラスの薄さもあってゴミが目立ったが、M11では露出制御向上のため普通のミラーレスカメラ同様にセンサーが常時露出するようになり、ゴミ問題はさらに深刻になっているらしい。
これらは画質とか撮影性能とは直接関係ないが、撮影する上でストレスがない。さらに防塵防滴や手ブレ補正も撮影の障害を取り払ってくれている。
ライカのようにカメラを愛でる趣味性はないのだが...実用機としてよく出来ていると思った。