ROBERTOHOUSE

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    2021年12月16日

    操作感の比較

    DSCF0618


    超広角1億画素で撮ってトリミングという無駄使い...ただし描写は素晴らしい。

    FUJIFILMのカメラの操作性について。 



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    FUJIFILMのカメラは初級〜上級のような単純なヒエラルキーがなく、画質や発色の統一感が魅力だが、操作感はそれぞれ違いがある。

    X-T3はクラシカルな物理ダイヤル方式で、フルマニュアルのフィルムカメラのようだ。多くの機能がメニュー画面に頼らず操作可能であり、電源OFFでも設定が視覚的にわかる。ロック/アンロックを選択できるシャッターダイヤルとISOダイヤルは特に秀逸で、背面Dパッドも使いやすい。ファインダーの視野は大きく、視度補正ダイヤルが不意に動かない構造なのも良い。3軸チルトの背面液晶は最高ですべてのスチルカメラがこうあるべきと思った。惜しいのはせっかくのシャッターダイヤルが1段刻みであること、露出補正専用ダイヤルの動きが固くて使いづらく、結局Cポジションにしてコマンドダイヤルを使用してしまうこと。そして背面AE,AFLボタンとコマンドダイヤルの配置を優先したためにサムレストが貧弱でグリップ感がよくないこと。メニュー画面の操作も融通がきかないところがあり、X-E4以降に比べてやや古さを感じる。

    X-E4も物理ダイヤルを基本とするが、スナップ用途に特化して多くの機能が省略されている。日常的な操作には困らないが、ちょっと複雑なことをしようと思うとメニュー画面もしくはタッチファンクションから入る必要がある。例えばAF/MF切り替えスイッチが無いのは不便。FUJIFILMのカメラはフォーカスチェック(拡大)→復帰がシャッター半押しでできるのが便利なのだが、これはMFモード限定である。AFレンズとMFレンズを併用するときはモード変更が煩わしい。ファインダーはX-T3より小さいが見え味は良く、MFには困らない。シャッターボタン横のファンクションボタンに拡大を割り当てるとMFレンズには最高の使い勝手になる。サイズ的に仕方ないがSDがシングルスロットなのは残念。グリップが無いが小型軽量で包み込むように持てるのでホールド感はいい。X-E4の使い心地は総じてライカ感が強く、それもM型ではなくバルナックライカに近い気がする。


    GFX100Sの操作感は全く異なっており、他社同様にPSAMモードダイヤルと上面液晶パネルがある。コマンドダイヤルに連動するバーチャル表示は未来的でカッコいいが慣れが必要。電源OFFでも液晶が消えないのは面白い。フロントダイヤル→ISO、リアダイヤル→シャッター速度に設定しておくとMモードでの露出決定は迅速。露出の3要素を同時に操作できるのはレンズに絞り輪があるフジの良さだ。頻繁に操作するAF/MF切り替えスイッチが背面右手側にあるのはとても良い。ファインダーはX-T3に似ているが少しクリアなようで、fpsブーストの効果がありそう。背面液晶はX-T3と同じ3軸チルトで最高。グリップとサムレストの形状が良いので重さの割には持ちやすい。ファンクションボタンはちょっと足りずタッチファンクションも使う必要があり、やはりDパッドは欲しかった。物理ボタン、ダイヤルを減らしたモダンなデザインではあるが、ハイエンドモデルとしてはX-T3方式のほうが良いと思う。メニュー設定はX-T3、X-E4より改善されており再設定のときに直前の項目に戻れるのは良い。カスタム登録の考え方も少しずつ変わってきている。X-T3では画質設定に限定されていたが、GFX100Sでは様々な操作項目を含めてカスタム登録できるようになった。例えばフルオートにした設定をC1に登録しておくと、咄嗟に失敗なく撮ることができる。
    ひとつ注意点として、取説ではわかりにくいが、GFX100Sの電源設定にある「撮影スタンバイモード」は省電力設定ではなく「常にスタンバイしておくモード」である。これをONにすると自動電源OFF機能が作動せず、液晶は消えても手ブレ補正などが動いており、バッテリーを消費する。最初、よく考えずにONにしていてバッテリー消費が異常に早くて焦った。常時給電できるスタジオ撮影用と思われ、一般用途ではOFFにしておくほうが良いだろう。






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