2021年11月19日
CP500X 3台目

なぜ奇数?!?!

2台体制にした当初はBTLモードで、最近はバイ・アンプで使用していたが、1台が故障で電源が入らなくなり、修理に出した。
CP500X は2万5千円という価格が信じられないほど音は良いのだが、信頼性は価格相応なのかもしれない。
仕方なく1台で聴いてみると、ちょっと寂しい音になった。最初は1台でも満足していたのだが、慣れとは恐ろしい。
1台のステレオ使用と、2台によるバイ・アンプおよびBTLの原理的な違いは以下のようになる。
<バイ・アンプ>
①中高音ドライバーがウーハーの逆起電力の影響を受けない
②出力は変わらないが、電源に余裕が生まれる可能性がある
③左右chでアンプが分かれることでクロストークが減少する
④2wayのレベル微調整が可能
<BTLモード>
①出力が150w→500wにアップ
②出力信号がグランドからフローティングされる
③左右chでアンプが分かれることでクロストークが減少する
④同じ出力(音量)ならアンプ回路の電圧は半分になり、歪が減る可能性がある
⑤アンプ回路が直列になるため、ゲインが上がり、残留ノイズも増える
⑥アンプ回路が直列になるため、ダンピングファクターが半分になる(400→200)
これまでのテストでは、BTLのほうが厚みやパワー感はあったが、S/Nや品位、音場、定位など総合的にはバイアンプが上だと感じていた。
故障により1台に戻ってバイアンプの良さに確信を持ち、さらに欲が出てきた。

そこで3台目である(^^)
ウーハー2206HをBTLモードで、ホーンドライバー2426Hを3台目のアンプでドライブする。
BTLのパワー感は捨てがたいが、高能率のホーンドライバー2426Hからの残留ノイズによりS/Nが悪化する。中高音はBTL化のメリットがなさそうだ。
そこで中高音だけは別アンプのノーマルモードでドライブしようと考えた。
もちろんウーハーの逆起電力からも逃れられるし、レベルの微調整もできる。BTLとバイ・アンプのイイトコドリができたら!

修理から帰ってきた1台(電源基板交換・保証修理)と合わせて3台を積み上げる。
BTLはゲインが上がるので、入力ボリューム位置はかなり違ってくる。いろいろと試聴しながら慎重にレベルセット。
予想通り中低域の厚みがあり、BTLより高域のS/Nが良いしH/Lレベル調整もできる。
ただしウーハーから出るアンプのハムノイズ(メーカー確認したところ、これが仕様)はBTL化で少し増える。
解像感や定位感は2台バイアンプのほうが良かったかも?
感覚的には、シングル≦2台BTL<<2台バイアンプ≦3台(バイアンプ+BTL)かな? BTL化で必ずしも向上するとは言えなさそうだ。
まだレベルバランスとEQの調整は追い込みが必要、その終点がこのアンプの能力限界になるかもしれない。
それにしても3台買って7万5千円!!様々な接続方法を楽しめるし、価格を超えたクオリティだと思う!
中高音のクロストークを考えれば4台がベストかもしれないが、それでは片チャンネルが余ってもったいない。スーパーツイーターを導入したら4台目を買おうか(笑)