2021年11月11日
七工匠 7artisans 25mm F0.95

フィルター径52mmとスリムだが全長100mm、重量は587gもある。ズッシリ重いがX-T3とのバランスは悪くない。
全金属製で高級感があり、ヘリコイドの感触は素晴らしい。動画対応で絞りにクリックが無いのはスチル派としては残念。
フードは35mm F0.95に使っていた TTArtisan 50mm f/1.2C 用メタルフードを付けた。ケラレはない。

ふわふわっ!さすがにボケ量は圧倒的。


25cmまで寄れるのは素晴らしい。近接では開放からそこそこ解像する。

37.5mm相当の画角はテーブルフォトにも向いている。

アウトフォーカスにはオールドレンズのような収差を感じる。

引くと周辺の収差が目立ってくる。




中華レンズの共通点か?やはり遠景の周辺はきわめて甘い。
そこそこ解像させるにF8まで絞る必要がある。周辺に糸巻き状の歪曲収差もあり、風景や建築写真にはあまり向いていないと思う。



F0.95絞り開放の味も捨てがたいが1段絞ると解像度が上がり、ボケ感が整い、色収差も減る。中・近距離では高級レンズのような立体感のある写りになる。
周辺が甘く、遠景には弱く、また重くて嵩張るレンズなので、家の中で人やモノを撮るのが良さそうだ。
来年2月発売予定のXF23mmF1.4はオールラウンドな高性能だろう。価格は約3倍か。悩ましい...