2021年09月02日
21-MB邸

ご家族のライフスタイルを紐解いて、小さなシェアハウスのような家を意識して設計しました。


床暖房を埋設した土間コンクリートのダイニング・キッチン。

ダイニング・キッチンを中心に各室がコンパクトに配置されています。

家族玄関と来客玄関を完全に分離し、ちょっと家らしくない雰囲気を。

ミニマルなスチールフレームの階段。

建築設計dueとしては珍しく既製システムキッチンの採用ですが、空間との調和や納まりを詳細に検討の上でビルトインしています。
パントリーも含めて十分な収納量を確保し、ディスポーザー(生ごみ処理粉砕機)も設置しました。

機能的なファミリークローゼットと家事スペース。


吹抜けを介して2階リビングと連続。1階の土間床暖房で家全体を温めます。


ポップアラジン(プロジェクター付きシーリング照明)を設置した2階のファミリーリビング。
リビング空間を1階、2階に分離し、家族のほどよい距離感をもたらしています。
ちなみに最近は電話はもちろん、TV受像設備も入れない家が増えてきました。10~20歳代の半数はTVをほとんど観ないというデータも。
弱電設備はインターネットの光ケーブル1本で十分という時代です。

ここにウォルナット製のダイニングテーブルが入ります。
家具が入ってから再撮影させて頂く予定。

コーナーに窓を集約して無垢板の鎧張りをあしらった他は、徹底してシンプルな外観。
街角に新鮮な風景を与えられたらと思います。
「モノ」に頼り、広く大きく、立派にして、生活レベルを向上させる、もうそういう時代ではないのかもしれません。
家族の関係性をゆるやかに受け止める空間に、本当に必要なものだけをバランス良く取り入れた家が求められていくような気がしています。
建築設計due 21-MB邸