2021年08月01日
CP500Xの音

アンプの音は第一印象、いや最初の1音が重要と感じており、しばらく使ってもその評価はあまり変わらないことが多い。
CLASSIC PRO CP500X の音はどうか。
最初に感じたのは、静かで、クリーンで、カチッと引き締まった音だ。粗い音も予想していたので、え?こんなにHiFi?と驚いてしまった。
じっくり聴いてみると、癖や雑味がなく、解像度が高く、立上りが良く、聴き慣れた曲にハッとするような瞬間がある。繊細なエコーが聴こえ、音場が広く空間が出る。
ダンピングファクター400は伊達ではなく、低域の力は十分あり、30cmウーハー2206Hをタイトにドライブし、正確にリズムを刻む。
QSC USA900のような荒々しい圧力や真空管アンプの艶感、柔らかみのようなキャラクターは感じないが、薄口で味気ない音ではなく、エネルギー感、瞬発力は備えている。
安価な中華デジタルアンプもいくつか試したが、それらとは全く違う。どちらかといえば硬い音だが、歪感や聞きづらさはなく、オーディオ的な品位を持っている。
癖のない音なので、ストレートで聴くと物足りなく感じる人もいるだろう。自分はPULTEC型の真空管EQで厚みと膨らみ、艶、アタック感などを調整している。
とにかくこの音で24,800円とは信じられない。好みはあるが、価格が1桁違うアンプと比べてもこちらを選ぶ人はいると思う。
ファン騒音がなく、残留ノイズは多少あるが気になるほどではない。ポップノイズもなく、ホーム用パワーアンプとして使いにくさは全くない。ファンレスでシンプルなD級ハイパワーアンプは貴重な存在だ。
というわけで主役交代し、写真の通り既に2台になっている(笑)次回はBTLブリッジモノラル接続のレビューを。
コメント一覧
2. Posted by Roberto 2022年12月26日 11:23
WAOさん
CP500Xは記事の通りあっさり系なのでプリアンプやエフェクター等が肝になりそうです。
非常にコスパのいいアンプだと思いますが、現在39,800まで値上がりしてしまいましたね...
CP500Xは記事の通りあっさり系なのでプリアンプやエフェクター等が肝になりそうです。
非常にコスパのいいアンプだと思いますが、現在39,800まで値上がりしてしまいましたね...
1. Posted by WAO 2022年12月24日 23:18

弊スタジオでも同アンプをPAとして導入し素性の良さからYAMAHA 10M用にも導入しようと思っております。
大変参考になりました!
https://www.youtube.com/c/waotei_studio