ROBERTOHOUSE

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    2020年11月09日

    長岡鉄男とは何だったのか?!



    長岡鉄男とは何だったのか?!カリスマオーディオ評論家 スピーカー工作 バックロードホーンとは?ダブルバスレフとは? シアタールーム・オーディオルーム 方舟 Fostex FE FF FW フルレンジ

    ギター関係の動画をアップされているロックギタリストYou Oshimaさん、唐突に凄いのを入れてきた(笑)
    長岡鉄男という存在についてこれほど簡潔にわかりやすく要約されたものはない! 
    その前フリとなるプライベートスタジオ紹介動画も影響が色濃く出ていて面白い。

    自分は大学生の頃に長岡鉄男を知り、大きな影響を受けた。自由で、合理主義で、ユーザー目線に立つスタンスが大好きだった。
    長岡コピーは作らなかったが、その理論を取り入れてダブルバスレフ、ヒドラ型、共鳴管、ラインアレイ型などを多く製作した。
    本人出演のオーディオフェアで聴く機会もあった。音質は個性的で、代表作であるスワンやD55などのバックロードホーンは高音がキツく低音が止まらなくて苦手だった。
    個人的に最高傑作は「モアイ」だと思う。バックロードホーンとは正反対、正攻法のハイファイモニタースピーカーである。
    フルレンジ+スーパーツイーター+水平対向ダブルウーハーのトールボーイというスタイルは、海外のハイエンドにも影響を与えた可能性がある。

    T/Sパラメータや計算ソフト、簡便な測定方法が普及する以前、長岡さんの公式は最も信頼できるものだった。
    雑誌に発表するシステムやユニットの周波数・インピーダンス特性グラフは貴重なデータだった。
    パッシブネットワークはユニットのインピーダンスカーブを考慮しており、他の教科書と違って実践的だった。
    長岡作品はどれもコンセプトが明快であり、全てが「実験」といえる。そのコンセプトに惹かれた各人がそれぞれのやり方で「追試」していたのだ。

    現用スピーカーであるJBL2wayも、PA用の安価な大口径ユニットの利用や高能率志向の点では長岡鉄男さんの影響が残っているだろう。
    スピーカー製作だけでなくソフトの選び方や評論のあり方、趣味の楽しみ方を教わったし、もしかして仕事にも影響しているかもしれない。
    長岡さんが亡くなって20年になるが、多くの人の心の中にこうして生き続けているのだと思う。二度と出てこない、唯一無二の存在だ。


    「オーディオ2020~」カテゴリの最新記事

      robertohouse │コメント(4) 
      オーディオ2020~ 

      コメント一覧

      4. Posted by Roberto   2020年11月11日 01:53
      それは楽しみ、来春、海で話しましょう(笑)
      3. Posted by izumi   2020年11月11日 00:34
      5 こんばんは。
      仕事は回路設計ですが、たまに評論家の先生のお相手もしていました。
      機会があれば裏話でも。
      2. Posted by Roberto   2020年11月09日 23:48
      へえーーーそんなお仕事だったんですね!
      長岡鉄男のダイナミックテストとか他の評論家とは全く違ってましたね。
      メーカーの人も長岡さんに聴いてもらう時は緊張しただろうな...
      今はメーカーの広告塔のような人が多くて雑誌を買う気がしません。
      1. Posted by izumi   2020年11月09日 23:05
      私の前職ネタですが、試作品を評論家の先生に聴いていただいて意見をもらうのは普通にやっていました。
      中には先生方の意見を取り入れた修正済みの試作品と量産品の中身がかなり異なるメーカーもあったとのことで・・・
      先生に来ていただいたりこちらから出向いたりもありましたが、残念ながら方舟に行く機会は無かったです。
      個性的な人が多い職業ですが、その中でも特に個性的な方でしたね。

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