2020年10月10日
QSC最強

故障で入院していたQSC PLD4.2が帰還したら残留ノイズもかなり減っていて、高能率ドライバーでもほとんど問題ないレベルになった。
S/Nが気になって最近は低域専用に使っていたのだが、2chモードのパッシブネットワーク駆動と4chモードのマルチ駆動を再開。
実は少し前に、ハイエンドオーディオの入り口に位置するような、定評ある半導体パワーアンプを入手してしばらく使った。
重箱の隅を突くように聴けばS/N比、解像度、繊細感、音場の広さはさすがだが、上品で大人しくガツンと前に出てこない。低域は豊かで深く沈みこむが、どこか重々しい。
ライブサウンド的に空間に散乱するような開放感、明るさ、華やかさ、低域のキレとスピード感ではQSCが圧倒した。
まるでパソコンのような造りでスイッチング電源とデジタル回路のノイズにまみれていそうなD級アンプが、物量を投入した正攻法ピュアオーディオアンプを上回ってしまった。
(これでもう高価なアンプに憧れずに済みそうだ)
アンプによる音の違いは大きい。ミズナガ・パラレルプッシュプルアンプは真空管としては熱くパワフルな音でQSCと共通点もあるが、全体的にやや角が取れて丸みを帯びる。
低域にQSC、高域に真空管という変則マルチもかなり良いが、音色や立ち上がりの揃い方では当然、QSC1台のマルチに軍配が上がる。
自作スピーカーがJBLのプロユニットを使用したステージモニター的な設計なので、業務用ハイパワーアンプと相性が良いのだと思う。当面はQSCで追い込んで行こう!